2019年12月07日

観桜会追及で全く支持上がらない野党

【内閣支持率は軒並み減少、政党支持率は変化なし 11月世論調査まとめ】
 11月中に行われ、有効回答数や回答を公開している報道機関10社の世論調査の結果をまとめ、比較しました。なお、各社の調査日や手法は異なるため、あくまでも参考値としてご覧ください。
 まず、内閣支持率は、前回10月の調査より軒並み減少する形となりました。
個々の調査を見てみると、前回の調査から支持率が上昇したのは時事通信の調査のみで、前回10月11-14日より4.3ポイント上昇の48.5%になりました。それ以外の調査においては、すべて支持率が低下しています。
 特に減少の幅が大きかったのは日本経済新聞・テレビ東京の調査で、前回10月25-27日の調査から7ポイント減少の50.0%となりました。また、読売新聞・日本テレビ(前回は10月18-20日実施)、産経新聞・フジテレビの調査(前回は10月19-20日実施)も、それぞれ前回から支持率が6ポイント減少する形となっています。読売新聞・日本テレビは55.0%から49.0%に、産経新聞・フジテレビは51.1%から45.1%になりました。
 内閣不支持率は、支持率の低下と連動するような形で、時事通信を除くすべての調査で上昇を見せています。
唯一不支持率が減少した時事通信の調査は、前回から3.6ポイント減少の29.4%になりましたが、毎日新聞では前回10月26-27日の調査より5ポイント上昇の35.0%、産経新聞・フジテレビでは前回より4.7ポイント上昇の37.7%になるなど、多くの調査である程度の上昇を見せることとなりました。
 一方、政党支持率に目を向けると、まず与党である自民党の支持率は、全体を通してはさしたる変化は見られません。個別の調査に目を向けると、読売新聞・日本テレビの調査が前回から5ポイント減少の37.0%、時事通信が前回より2.6ポイント上昇の30.1%となった以外は、おおむね微差の範囲にとどまっています。
野党第一党の立憲民主党も同様で、全体を通して大きな変化はありませんでした。
(12月6日、選挙ドットコムより抜粋)

内閣支持率は下がっても不支持を10%上回る。
また、自民党支持率は37%に対して、立民は6%。立民は国民との合流によってさらに支持率が下がる見込み。これでは「疑惑隠しのための解散総選挙」をやらない手は無い。
仮にいま衆院を解散して29日投票となった場合、野党は現状維持すら困難な情勢。総選挙になれば、安倍政権は疑惑を「チャラ」にできるし、野党が不信任を出さなければ、「ヘタレ、口だけ野党」としてますます支持率を下げるだけなので、どちらに転んでもOKの「王手飛車取り」みたいな形。

野党は相変わらずヘボ将棋を打っている。
「桜を見る会」追及は戦略上避けられないものだったかもしれないが、戦術的には全くダメだったと断じるほか無い。やはり主攻勢軸は、地味でも、文科省と日米貿易協定にすべきだったのだ。
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2019年12月06日

東大の危機管理術に見る現代社会の有り様

【東大特任准教授、問題発言で大学側から「遺憾の意」 講座提供元のマネックスも寄付停止の事態に発展】
 東京大学の特任准教授の発言をめぐって、大学側や関連企業が声明を発表する事態が起きている。東京大学大学院情報学環・学際情報学府は11月24日、「職員による特定個人や特定の国、その国の人々に関する不適切な書き込みがあった」として、「大変遺憾に思うとともに、それにより不快に感じられた皆さまに深くおわび申し上げる」と発表した。
 問題発言をしたのは、大澤昇平特任准教授。「自社では中国人は採用しない」など国籍による差別と取られる発言をTwitter上で行い、波紋が広がっていた。これに対し東大は、「これらの書き込みは個人または兼務先組織に関するもので大学の活動とは一切関係がない」と関係性を否定した上で「大学の理念にのっとり、国籍はもとより、あらゆる形態の差別や不寛容を許さず、全ての人に開かれた組織であることを保障する」と大学側の考えを明らかにした。
 また、大澤特任准教授が持つ講座「情報経済AIソリューション」に寄付をしていたマネックスグループは東大の声明に続き、「本特任准教授の価値観は到底受け入れられるものではなく、書き込みの内容や現在の状況に関して極めて遺憾。今後、本講座に対する寄付は速やかに停止する方針だ」と発表した。
 同大の伊東乾准教授は、「当該青年の雇用は有期の寄付講座で、期限が来れば(職位は)自動消滅」「スポンサーからの寄付講座の停止は職位の消滅を意味する」とTwitterで言及。
(11月25日、ITmedia NEWSより抜粋)

本件はいくつか象徴的なキーワードを露呈させている。

・東大教員による人種差別発言
・東大の任期付き特任教授とその水準
・東大による「個人の書き込み」「大学の活動とは関係ない」との説明
・「東大はあらゆる形態の差別や不寛容を許さない」と主張
・「寄付講座」だから廃止して幕引き


どれも鼻で笑うレベルのキーワードだが、日本の最高学府であるだけに笑い事では済まされない。
まず大学当局がどう取り繕おうと、東大教員がその肩書きを用いてヘイトスピーチを続けていたということ。
東大のような巨大組織になれば、全ての教職員の思想信条をチェックできるわけでもなく、ネット上の発言を監視するわけにもいかず、起こってしまったことは仕方ないだろう。

問題はむしろ「あれは任期付き特任教授だから」「寄付が止まったので、自動的に廃止され、肩書きも失われるから」「OK」とし、さらに「あれは個人が勝手にやった悪質な行為であって、東大自身は差別や不寛容を許さない」と自己防衛に走って、問題の原因分析も解決手段も示さないことにある。

こうした危機管理手法は、現行の安倍政権あるいは霞が関のそれと非常に良く似ている。
問題の本質を分析、解明して、その根源から解決しようとするのではなく、個人に責任を負わせ、問題部局を廃止したり改編したりして、「無かったこと」にしてしまうというものだ。この次に来るのは、「当該記録はすでに廃棄されたので、わからない」かもしれない。
学校におけるいじめや不登校の問題も同じで、往々にして個人の責任にされたり、下手すると被害者側の責任にされたりしているが、恐ろしく酷似している。
「トカゲの尻尾切り」をしつつ、「自分たちは崇高な理念を持っている」と堂々と言ってしまう辺りも、恐ろしく不誠実な組織による、きわめて表面的な対応を感じさせる。崇高な理念を持っているだけなら、大日本帝国も同じだっただろう。重要なのは、崇高な理念が担保されているかであって、その確認を怠っていることを棚に上げて、「崇高な理念」を持ち上げてみたところで、「大東亜共栄圏」「五族協和」を掲げつつ、差別と弾圧を繰り返した明治帝政と変わらない。
もっとも、昭和帝政も東京大学も、明治のそれを無批判のまま、「GHQの命令」で形式的に改編したものに過ぎないのだから、本来的には東大の理念など空虚なものであることも確かなのだろうが。

また、責任者は「大変遺憾に思うとともに、それにより不快に感じられた皆さまに深くおわび申し上げる」と述べているが、これは解題するなら、「残念だ」「不快に感じなかった人とは無関係な話だから」と言っているに過ぎず、欧米の議会であれば、凄まじい追及にあったことだろう。
これも差別や精神的暴力が容認される日本社会だからこそ許される「説明」であって、東大教員は差別に寛容な社会にあることに感謝すべきだろう。

言うまでも無いことだが、差別や差別発言の放置は、容易に「関東大震災虐殺事件」や「水晶の夜」に直結するものであって、「発言を見て不快に感じるかどうか」の問題ではなく、全ての人に関わる問題である。
同時に興味深いことに、「あれは非正規の特任教授だから」と言ってしまうところに二重の差別意識があり、大学当局の「正規・非正規」の差別意識が、件の准教授の差別意識を助長していた可能性も検討されるべきだろう。
それだけに、「あれは非正規教員が勝手にやったこと」「不快に感じなかった人は無関係」とする東大のスタンスは、恐ろしく認識とリテラシーに欠けていると言えよう。

今回の東大教員による人種差別行為と東大当局の対応は、再び暗黒時代が近づきつつあることを予見させるに十分であることがわかる。
これでは優秀な学生ほど、日本に留学させるべきではないと思えてくる。
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2019年12月05日

中国で映画ミッドウェイを観る

ゲーム仲間に「いまミッドウェイ上映してるよ」と言われ、早速観に行く。
行こうと思えば、平日昼間に映画に行けるのは教員特権だろう。
とはいえ、実際は超ガラガラで土日でもスカスカだったかもしれない。
ま、平日はチケットも安いし、よしとしよう。
中国語訳が「中途島海戦」なのには笑った。



ローランド・エメリッヒ監督、2019年の作品だが、史実を重視しつつ、エンターテインメント性の向上に努めた感じ。
パールハーバー、マーシャル諸島空襲、ドーリットル空襲を経て、ミッドウェー海戦までを俯瞰的に描いている。
ストーリー的には特筆するものはなく、概ね米軍人を英雄的に描いているため、いささか陳腐な感じがする。
他方、日本側の描写については努力の跡は認められるものの、やはり日本人的には違和感を覚えるところが多く、山本五十六(豊川悦司)、南雲忠一(國村隼)、山口多聞(浅野忠信)らの描かれ方も古い教科書でも読まされているようなイメージで深みも面白みもない。人間ドラマとしては、落第点のレベルだ。

CGの出来だけは「さすがアメリカ!」と誉められるが、肝心の戦闘描写も「いやいや、ちょっと待て!!」と言いたくなる部分が散見され、技術に偏りすぎて、本来必要な検証が不十分すぎる気がする。
この点は、フィンランドの「アンノウン・ソルジャー」の監督の爪の垢でも煎じて飲ませたいくらいだ。
本作を観ると、「ザ・パシフィック」が例外的に良くできていたことが、改めて実感される。

なお、日本では2020年秋のロードショーとなっているが、いくつか本編とはあまり関係が無い「日本軍による残虐行為」シーンの検閲が検討されているためなのかもしれない。
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2019年12月04日

ミニゲーム二本立て 英倫空戦&上高会戦

北京のデザイナーが作成したミニゲーム二本を試すことに。
最初はバトル・オブ・ブリテンである。

イギリス軍は10個しかない防空隊をどう効率的に回して、独空軍に対して嫌がらせをするか、という感じ。
レーダーを反映して、ドイツ側の動きはイギリスに筒抜けだが、英空軍はダミーを使って飛ばせるので、ドイツ側はどこで迎撃を受けるかは直前までわからないシステムになっている。
また、英軍は一回飛ばすと機体整備に回さねばならず、あまり飛ばしすぎると、本当に必要なときに迎撃できなくなってしまう。いずれにしても、英側は戦力で劣るため、一定の損害(被爆撃)は覚悟して割り切る決断が求められる。

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システム的には悪くない感じなのだが、いかんせんミニゲームなので、イギリス側は「10個を効率よく回す」ことに特化し過ぎていて、ウォーゲームというよりは資源管理ゲームみたいになってしまっている。
戦闘解決もシンプルで、基本は「6出なさい」システムなのだが、ダメージを与えても帰還させるだけなので、どうにも同じ事が延々と繰り返されるだけで、盛り上がりに欠ける。
このシステムが「面白い」と思えるかどうかがカギなのだろうが、もともとあまり空戦モノに興味の無いケン先生的には、どうも食指が動かない。

もう一つは錦江作戦のミニゲームである。
1941年3月後半、華北への兵力転用が決まったことを受けた第11軍が「引き抜かれる前に目前の敵を叩いておこう」と始めた作戦(またきゃ!!)。
もともと過小な戦力で、敵を過小評価して始めた作戦だったため、早々に行き詰まって、34師団が逆包囲され、にっちもさっちも行かなくなり、反撃しながら脱出して終わっている。
中国(国民党)側はこれを「空前の勝利」として大宣伝したものの、実際には大きな戦闘は起こっていない感じもする。

ゲームとしては酷いもので、日本軍はそもそも6個連隊と4個大隊しかおらず、「これで攻撃側??」という陣容。国民党軍はアントライド(不確定)で0〜6戦力あり、6戦力の部隊とかち合ったら、そこでストップしてしまう。しかも第3ターンには国府側の援軍がワラワラと出てくるため、すでに打つ手がなくなってしまう。
「これで日本軍に何をさせたいのか」「イッタイナニヲシミュレートシテルノカ」と言いたい。

どうやら中国側の資料(と抗日映画のイメージ)だけで作っているようで、シミュレーションとしてもゲームとしても酷いものだった。近年ここまで酷い作品も珍しいが、中国のデザインは「まだまだ未熟」ということだろう。
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2019年12月03日

法王から教皇に統一へ

【ローマ教皇が23日に来日 呼称を「教皇」に変更】
 ローマ教皇(法王)フランシスコが23〜26日の日程で来日する。教皇の来日は昭和56年以来、38年ぶりで2回目。24日は被爆地の広島、長崎両県を訪れ、核兵器廃絶に向けたメッセージを発信する。
 25日午前に天皇陛下と会見し、同日午後には安倍晋三首相と官邸で会談する。首相との会談では北朝鮮の完全な非核化が必要との認識を共有する。首相から教皇に対し、北朝鮮による拉致問題の早期解決に向けて理解と協力を要請する。
 一方、政府は教皇の来日を機に、呼称を「法王」から「教皇」に変更した。外務省によると、昭和17年にバチカンと外交関係を樹立して以来、「法王」を用いてきたが、カトリック関係者など一般的には「教皇」が広く使われているため、呼称の変更を決めた。
(11月22日、産経新聞)

中高大と10年にわたってカトリックのお世話になってきた者として、「法王じゃなくて教皇です」と国会議員の発言や文章を20年近く訂正してきただけに、感慨深いものがあります。
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2019年12月02日

中国でゲルギエフ

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あまり中国で観劇に行く気がせず、この方面ではあまり活動していないのだが、たまたま演目を物色していたところ、ゲルギエフ&マリインスキー管弦楽団の公演を発見。早速チケットをゲットした。
日本だったらとっくに売り切れていそうだが、その辺はラッキーだ。
しかし、ランク的にはB席になりそうだが、680元=1万円強と高い。この辺の料金はもう少し何とかならんものか。
これでは私でも半年に一度行くのが精一杯だろう。
何のための中露同盟だよ(笑)
演目は、

ドビュッシー「牧神の午後」
メンデルスゾーン「交響曲第四番」
ショスタコーヴィチ「交響曲第五番」

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牧神の午後ももちろん良いが、自分的には生タコ5さえ聴ければ十分な感じだった。
この日は一日授業があって、なかなかしんどいのだが、致し方あるまい。

肝心の「革命」だが、ゲルギエフ&マリインスキー管弦の面目躍如だった。
テンポこそ速いものの、メリハリがきいており、締めるところは締め、緊張感と壮大さが見事に再現されていた。
オーボエの女性が凄いマッチョで気になっていたのだが、その筋肉にふさわしい力強い音色で、「さすがロシア人!」と感動してしまった。
細かいところでは、今回ピアノとオルガンの奏者が一人二役でピアノとオルガンを行き来しているのを発見、「そういうものなんだ!」と驚かされた。やはり生演奏は発見が多い。

やっぱ音楽と舞台はロシアに限るし、やっぱりまたロシアに行きたくなってしまう。
posted by ケン at 12:00| Comment(7) | サブカル、音楽、アート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年12月01日

反社問題は政府の自爆ではあるが・・・・・・

【「反社」参加是非、明言せず 政治推薦名簿、廃棄日は不明 菅官房長官・桜を見る会】
 菅義偉官房長官は28日の記者会見で、反社会的勢力が首相主催「桜を見る会」に参加していた場合は不適切かどうか政府の見解を問われ、「仮定の質問について答えは差し控えたい」として明言を避けた。
 菅氏はまた、今年4月の同会で安倍晋三首相らが推薦した「政治枠」名簿について「遅滞なく廃棄した」と説明。「内閣府のように予約制のシュレッダーを使っているわけではないため(廃棄日は)確認できない」と述べた。内閣府は5月9日に招待者名簿を廃棄したことが判明している。
(11月28日、時事通信) 

「反社会勢力」という造語をなしたの霞が関なのだから、自爆気味だし、仕方ないと思うけど、奈良選出の議員の秘書を務めていた身としては、苦いものがあるわけです。

実際、リアルに、その辺に、結構な数、紋々が入っている市会議員や市会議長がいたりするわけで、どこからどこまでが「反社」なのかって、現実には判断が難しいのも確かだと思います。
だって、「貴様紋が入ってるな、陳情など受け付けん、帰れ!」とは言えませんよ。

【参考】
・やっぱり特殊なお国柄?
・暴力団排除条例のリアル
posted by ケン at 12:00| Comment(3) | 政治、社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする