2015年11月22日

野党連携の形は?

【年内に共闘合意を=生活・小沢氏】
 生活の党の小沢一郎代表は17日のTBSラジオの番組で、来年夏の参院選に向けた野党共闘について「手を携えて候補者を1人にして戦えば国民の支持は必ず集まる。野党が協力して戦うというコンセンサスが今年中にできればいい」と述べ、年内に選挙協力の合意を目指す考えを示した。民主党などの一部に出ている「解党論」については、「現状で各党が解散して一つにまとまるのはちょっと無理だ。そこまでやる必要はない」との見方を示した。 
(時事通信、11月17日)

来夏の参院選を控えて野党連携が取り沙汰されているが、維新の分裂騒動と民主の内部対立により殆ど話が進んでいない。現状のままではかなり絶望的だろう。

小沢氏は以前から「オリーブの木」構想を唱えているが、これは現在ある政党を解消せずに、選挙用に別団体を仕立てて候補者は党籍を残したまま新団体から出馬するというもので、欧州などでは広く普及している。
日本でも法律上は不可能では無いらしいのだが、当選後の政党交付金の受給に際しては問題が発生するという。いかんせん総務省としても前例の無い話なので、レクを受けても今ひとつ要領を得ないところがある。「政党交付金なんて当選してナンボだろう!」と言われそうだが、古来、組織内紛の大半はカネの分配をめぐる対立に起因しており、現実に選挙にも日常活動にも多額の資金が必要である以上、「カネの話は後回し」とはなかなか行かないのが実情だ。
また、政党連合は比例代表制がメインの欧州で、5%条項などの「足切り」を避けるために普及しているが、選挙区制がメインの日本では有権者の理解が追いついておらず、実際の投票に結びつくか未知数の部分が大きすぎる。

民主党内は主に、大阪維新と保守新党を結成しようとする右派、民主党を中心に野党再編を図ろうという岡田・中間派、NK党と連携しつつ社民や生活を取り込んで新党結成を目指す左派の3グループに分かれて主導権争いをしている。現状ではやや右派が弱く、強攻策に出ているように見受けられるが、かと言って中間派はほぼ何もしていないに等しく、NK党との連携を強化している左派に対する反発も強い。
現実的には、右側に巨大な自民党があり、自民党から保守票を奪うだけの主張が無い限り、保守新党は殆ど需要が無い。「自民より右」を志向した次世代、「新自由主義」を志向した「みんな」は共に求心力を失っている。前原・細野らが「言うだけ番長」と化しているのも、離党して大阪維新と新党をつくったところで、展望が見えないからだと思われる。

ケン先生的には、まず一度「NK党との連携」を封印した上で、維新残党、社民、生活等と合流して新党を結成し、「修正鳩山・小沢路線」を掲げて安倍政権との対立軸を明確にすることが肝要だろうと考えている。そのためには、やはり日本会議系列の右派を放逐しなければならない。NK党との選挙協力は、新党結成後に必要に応じて検討すれば良い話であり、交渉体力の無い現状では「百害あって一利無し」だろう。

【追記】
一部では、参院選に向けて市民団体系の確認団体をつくり、そこから候補者を出して野党各党が推薦を出す、という方式が考えられているようだが、選挙の実務と実働部隊を誰が担うのかを考えた場合、「机上の空論」にしか思えない。結局のところ、誰も真面目にやらないまま、選対をNK党に乗っ取られて終わってしまう可能性が非常に高い。
posted by ケン at 12:00| Comment(4) | 政局ほか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする