2016年01月01日

新年の挨拶:2016年を迎えて

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明けましておめでとうございます。旧年中はお世話になりました。本年もよろしくお願いします。
本ブログも無事11年目を迎えることができました。永田町で日々感じ、考えていることを備忘録的に書くことから始まりましたが、マスメディアが本来の機能を発揮しない現在となっては、現場で直接見聞きしたことや、周辺情報から類推される政府・政権党の内部事情を伝えるツールにもなっていると自覚しております。

この間、様々な歴史書を読んで感じるのは、一般的に「歴史」として流布されていることの多くが時の権力者によって改ざんされたり、あるいは権力者の意向に沿って書かれており、往々にして事実と異なっているということです。また、事実とは違わないまでも、見る立場によって視点や考え方が大きく異なっており、一方的な視点からのみ見ていると、大きな見落としをしてしまいます。
メディアの本来の役割は、政府や権力者が隠そうとしている情報を伝えることで、主権者が客観的な評価を下せるようにすることにあったはずですが、今日ではメディアの存在が自己目的化してしまい、政府・政権党から下賜された特権を保持するために、権力に奉仕するものとなっています。自民党と安倍政権の権威主義は、彼らのみによって成立しているのでは無く、財界やメディアと、権威主義を支持する国民に基盤があるわけで、この構図はナチス・ドイツや戦前の日本にも共通しています。
その意味で、野党の第一線にあるものが、何を見て、どう考えているのか、記録しておくことは、読者の皆さんに判断材料を提供しつつ、歴史資料にもなる、というのが私の考えです。

さて、今年は同日選になるかはともかく、衆議院と参議院の両方で選挙となる可能性が高く、結果次第では一気に憲法改正、権威主義体制の確立へと動いて行く第一歩になります。
現状では、自民党は必ずしも強い支持を受けているわけではありませんが、無関心層が多いことと、野党に対する不信が非常に強いことによって、相対的に自公体制が安定している構図です。2007年の参院選と09年の衆院選において民主党が自民党に勝てたのは、自民党の支持母体の一部を切り崩しつつ、無関心層の動員に成功したためで、その功績の大半は小沢一郎氏にあると思います。同時に、民主党が2012年の選挙以降、全く票を集められなくなった(旧社会党よりもはるかに少ない)のは、その政策と主張が自民党とほぼ同じになってしまったことにあります。つまり、たとえ維新残党と合流したところで、従来の主張をしている限り、決して票は集まらない、ということです。党員としては残念ながら、今の民主党には「支持される理由」「アベよりマシな理由」について挙げられるだけの根拠がありません。
他方、自民党はTPPによって財界を、軽減税率によってKM党とマスメディアを統制下に置くことができたので、「他に選択肢が無い」という理由も相まって、「相対的に自民が野党を圧倒する」図式になっています。

こうした不利な戦況を覆すのは全く容易ではありません。が、日本政府と自民党は無理に無理を重ねて財政と経済の現状を支えている格好であり、いつ崩壊が始まってもおかしくないところに来ていることも確かです。不利なら不利で「これ以上、悪化させない」というのも立派な戦い方であり、今夏の参院選は「自公に改憲に必要な3分の2をとらせない」という辺りが関の山でしょう。「それでは社会党と同じでは無いか」と言われそうですが、現状の民主党は社会党ほども票を得ていないのですから、そもそも戦いになっていないのです。問題は、時間を稼ぐ間に「自民党とは異なる」野党をつくることにありますが、それこそが最大の難問だというのが私の認識です。

新年早々暗い話で申し訳ありませんが、どうか本ブログを通じてわが闘いを見守って頂ければ幸いに存じます。
posted by ケン at 17:36| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする