2016年05月31日

まずは全面外出禁止令を

【在沖縄米軍、深夜の外出禁止】
 沖縄県うるま市の女性が遺体で見つかった事件を受け、在沖縄米軍は27日までに、米軍人・軍属の深夜0時以降の外出禁止などを決めた。期間は同日から6月24日まで。
(5月27日、毎日新聞)

【米兵、準強姦認める=ホテルで熟睡女性に―那覇地裁】

 那覇市内のビジネスホテルで熟睡していた女性を暴行したとして、準強姦(ごうかん)罪に問われた米海兵隊員ジャスティン・カステラノス被告(24)の初公判が27日、那覇地裁(潮海二郎裁判長)であった。被告は罪状認否で「間違いありません」と述べ、起訴内容を認めた。検察側は冒頭陳述で、カステラノス被告がホテルの廊下で寝ていた女性を見つけ、わいせつなことをしたいと考えたと指摘。「眠ったままの被害者を抱きかかえて自分の部屋に入り、熟睡中で抵抗できないのに乗じて犯行に及んだ」と述べた。起訴状などによると、カステラノス被告は3月13日未明、那覇市のビジネスホテルの廊下で熟睡していた40代の女性を自分の部屋に連れ込み、暴行したとされる。
(5月27日、朝日新聞)

今回の米大統領選の結果にかかわらず、米軍再編による海兵隊の本土撤収は避けられそうに無い。
2016〜20年度の「思いやり予算」は、総額は9465億円で、15年度までの5年間を133億円上回った。交渉の過程で、日本側は、安保法制成立に伴う自衛隊の海外任務の拡大などを理由に減額を求めたが、米国側に妥協した形だった。

こうした流れにあって、「米海兵隊の撤収」を要求するのは、感情論としては理解できるが、米兵・軍属による犯罪への対応、あるいは運動論・戦術としては必ずしも妥当とは言えない。

アフガニスタン、イラク戦争を経て、「対テロ戦争」が長期化する中、米兵・軍属の質的劣化が甚だしくなっている。これは、徴兵を避けた米国が、経済的徴兵(貧困層の志願誘導)を進めた結果、「食い詰め者」類ばかりが軍に集まっているためだ。
かつて帝政ロシアの兵役は20年という超長期間であったため、村ごとに求められる兵役従事者には、村八分にされた者や犯罪者・浮浪者を指名し、首を差し出すように送り出していた。日本でも、戦国期の足軽の殆どは、耕作放棄した食い詰めた農民層であり、低賃金を戦場掠奪で補うほか無かった。
この手の米兵・軍属が、植民地に来て事実上の治外法権(掠奪不問)を手にして遊ぶとなれば、犯罪を起こさないワケが無い。事実、婦女暴行を犯した米兵の8割は逮捕されていないという。

今回の事件への対応としては、我々はまず「全ての米兵・軍属の無期限外出禁止」を求めるべきだ。
現状、米軍の「行動指針」(自主ルール)では、米軍人の夜間外出禁止は、下士官と兵士だけが適用対象で、その時間帯は「午前0時から午前5時まで」でしかない。飲酒については、階級に関係なく「午前0時から午前5時まで」となっている。一年に一回の講習を受ければ、殆どの米軍人に、基地外における自由行動が認められる。だが、いかに講習を受けたところで、実質的な治外法権であることは、犯罪のインセンティブにしかなっていない。「外出禁止」についても、色々な裏技があるらしく、抜け穴だらけで全く実効性を伴っていないと聞く。

米軍基地内には、十分な生活・遊興施設が確保されており、一般的な生活をする上で基地外に出なければならない理由は無い。実際、基地外に一歩も出ること無く、任期を終える米軍人も無数にいるという。
米軍人・軍属の犯罪を野放しにしているのは、米軍を日本に止め、治外法権を有する米兵・軍属の外出を全面的に認めている日本政府の責任に帰せられる。ここで、我々が「米兵・軍属の無期限外出禁止」を求めたところで、「じゃあ、国に帰らせて頂きます」と言われるのが恐い安倍政権としては、米側に伝えることは無理なので、そこで「犯罪者予備軍の外出を放置するのか!」と叩くのが良いだろう。
posted by ケン at 12:27| Comment(0) | 外交、安全保障 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月30日

料亭小松、全焼す

【横須賀の老舗料亭「小松」で火災 東郷平八郎ゆかりの品所有】
 16日午後5時10分ごろ、神奈川県横須賀市米が浜通2丁目の料亭「小松」から火が出ていると、通行人の男性が119番した。市消防局によると、木造2階建て約1320平方メートルがほぼ全焼。隣のマンションに住む70代女性が煙を吸って軽傷を負い、病院に運ばれた。横須賀市や市史によると、1885年創業で、多くの海軍軍人が利用。東郷平八郎や山本五十六らの書や遺品を所有していた。横須賀署によると、16日は定休日で客はいなかった。出火原因を調べている。消火活動を見守っていた近所のマンション管理業の女性(70)は「まさか火事になるとは思わなかった」と話した。
(5月17日、東京新聞)

横須賀の「小松」が全焼。伯父上とも関係の深かった場所なだけに、一度は見学に行かねばと思っていたものの、ついに見に行くことかなわず、「後悔先に立たず」になってしまった。
数年前に、大磯の吉田邸が焼失していることを考えると、歴史的建造物を狙った放火の疑いもある。

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せめて伯父上の写真をアップしたい。昭和10年(1935年)7月、「比叡」艦長退任時の送別会にて。両隣は、老若二人の女将、ちなみに老女将は嘉永生まれ(ペリー来航前)で、この時86歳、すでに隠居されていたはずだが、伯父上のために出てきてくれたようだ。ちなみに、海軍内では「ゴッド」と呼ばれていたらしい。
写真の状態はあまり良くなく残念。

料亭の名「小松」は、女将が小松宮から「自分の名をやる」と言われて改名したことに発する。
伯父上は、軍内の派閥抗争(条約派と艦隊派)に敗れて、予備役編入を待つばかりだったところ、敵方だった伏見宮の口添えによって、「比叡」の艦長に補され、後に横鎮参謀長になっている。

この頃、伯父上は比叡艦長として乗組士官に対し、「右翼の会合・集会への参加を禁ず」命令を下し、「艦長横暴!」との非難にさらされたそうだが、とても80年前の話には思えなくなってきている。

堅物として知られる伯父上だが、「小松」との関係は大事にしたようだ。その縁で、後にトラック島に支店を出すように要請し、トラック島が米艦隊の空襲を受けて焼失した時は、かなりショックを受けたようだ。戦後は戦後で、米兵向けのサービスを提供するにあたり、従業員に対する英語指導を依頼されて、教材を自作したという。仮にも元大将に従業員の英語指導を頼む方も凄いと思うが、そういう関係と時代だったのだろう。
posted by ケン at 12:34| Comment(0) | 日本語、日本史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月29日

灰と幻想のグリムガル

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『灰と幻想のグリムガル』既刊8巻 十文字青 オーバーラップ文庫

前期のアニメで一番のお気に入り。原作も大人買いして一気に読んでしまった。
記憶の一部を失って、ファンタジー異世界で突然目覚めた主人公たちは、あぶれた者同士でパーティーをつくり、「義勇兵(見習い)」となって日々を生きるためにモンスター討伐に身を投じる。

(以下、ネタバレ注意)

基本的には最近流行のオンラインRPG世界におけるファンタジーなのだが、戦闘の地味さと登場人物の感情表現の微細さが際立っている。パーティーのメンバーは主人公を含めて、何一つチート的な能力も装備も持っておらず、ゴブリン相手に延々と苦労する始末。最初の方などは、6人パーティーなのに「ゴブリン2体とかちょっと無理じゃね?」くらいのノリで、新選組の「3対1原則」も真っ青なところから始まっている。
もともと私は、高い能力を有する主人公がチートな装備を持って、圧倒的な強さを誇る敵をバッタバッタとなぎ倒してゆく式の少年漫画のノリに飽き飽きしていただけに、

「超弱い主人公が、仲間と協力して、弱っちい敵を超苦労して倒す(倒せないこともあるし、味方もやられる)」

という、本作の「リアリティ」に思わず、「これだよ、これ!」と快哉を上げてしまった。

【参考】 「リアルロボット」のリアリティを求めて

ケン先生的に、リアリティはもう一つあって、それは「良いヤツほど早く死ぬ」原則が貫かれている点にある。従軍者の回顧録などを読むと、良く「良いヤツほど早く死んでいってしまい、オレなんかが生き残ってしまった」的な話をたびたび目にするのだが、この原則は政治に従事するものとしても、非常に強く実感できる。
戦場では、危険にさらされている仲間を率先して助けようとしたり、「ここはオレに任せてお前は先に行け」などという名ゼリフを吐いてしまったりするものから死んでゆき、「後で援軍を連れて助けに来るからな」と言って二度と戻らない者ばかりが生き残る原理になっている。

また、本作では、仲間の戦士のために皆がお金を出し合って兜を買うシーンがあり、なるほどと思った次第。確かに自分たちでTRPGをしていて、パーティーで相談して戦士系キャラの装甲を強化すべく、優先的に良い鎧を買うことはままあるが、そこで兜を買おうという話にはならないからだ。だが、実戦では兜は非常に重要な防備であるのは間違いない。
古代の戦争は集団戦がメインであっただけに、隊形が密集しており、回避行動が難しく、同時に盾も装備していたので、頭部が狙われがちだった。個別の白兵戦でも、頭部は他の肉体の部位に比して動きの少ない部分であるだけに、攻撃側からすると狙いやすかった。それは、現代の剣道やフェンシングでも面を付けることからも明白だろう。
頭は、ちょっとした衝撃を受けただけで失神したり、意識混濁したりするので、その点でも防御力を上げて戦闘不能リスクを軽減する必要があった。

「リアリティ」以外にも、キャラクター間の関係の描かれ方が緻密で、その代償としてのテンポの遅さは否めないものの、他のラノベには無い独特の雰囲気を醸し出している。ダメなキャラのダメっぷりをストレートに描いている点も、痛々しいが好印象。
ただ、同時に世界設定などの描写や説明は少なく、いわゆる「親切設計」ではないため、テンポの遅さも含めて、好き嫌いの分かれる作品と言えそうだ。
また、アニメは原作の「苦い」ところを薄めて、上手にきれいにまとめ上げた感じがあり、アニメの完成度からすると、原作を読んで違和感を覚える人がいてもおかしくない。個人的には、作家のネガティブなところも含めて気に入っているので、なかなか評価が難しい。
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2016年05月27日

スマホはあり得ない−育つビッグブラザー

【携帯のGPS情報、本人通知なしで捜査利用 一部新機種】
 今夏発売の携帯電話の新機種の一部から、捜査機関が、本人に通知することなく、GPS(全地球測位システム)の位置情報を取得できるようになることがわかった。総務省が昨年、個人情報保護ガイドラインを改定し、本人通知を不要としたことを受けた措置で、機種は今後順次拡大していく見通し。犯罪捜査に役立つ一方、プライバシー侵害の懸念もある。NTTドコモは、11日発表の基本ソフト(OS)「アンドロイド」を使うスマートフォン5機種で対応を始めるという。19日から順次発売する。KDDI(au)は「捜査に関わるため、本人非通知の改修有無についてはコメントを控えるが、必要な対応を検討中」と回答。ソフトバンクも「運用を含めて検討中。詳細は回答を控えたい」とした。携帯電話会社は、捜査機関の要請で、利用者端末の位置情報を提供することがある。総務省のガイドラインは従来、位置情報の取得に際し、@裁判所の令状、A位置情報取得時の本人への通知、を求めていた。
(朝日新聞、5月16日)

ガラケーがなくなったらPHSに移行するしかないか。少なくとも自らビッグブラザーに投じるようなスマホはあり得ない。

リベラリズムは、王権による統制に対して個人の権利の確立を求める思想で、個々人の財産と権利を守ることを政府の役割とした。すべての個人は自己決定権があり、自己の意志を実現する権利を有していると考えることから、社会全体でこれを実現するためには国家などによる統制や介入も必要だとするのが本来のリベラリズムである。

ところが、現状、「対テロ戦争」への対応が強化されるにつれて、行政権力(王権)の肥大化が進行し、個人の身体や権利、財産への侵害を加速している。リベラリズムは、こうした事態を想定して、国家権力を分立させることで、エリート間の競争を促し、互いに権力の行き過ぎをチェックするシステムを構築した。その結果として、行政権が個人の権利を侵害する際には、司法の同意(令状)を得ることとした。

もっとも、GPS捜査には現在、法的規制がない。警察庁は内規で、裁判所の令状が不要な任意捜査と位置づけており、他の手段で追跡が難しい場合、犯罪行為をせずに発信器を取り付けるよう各都道府県警に求めている。
この件に関して、訴訟が行われ、大阪、名古屋、水戸の3地裁が、外部から目が届かない場所まで位置を把握されることなどは、重大なプライバシーの侵害に当たると指摘、令状が必要と断じた。だが、大阪高裁はこれを覆し、GPS捜査の妥当性を認め、令状不要とした。

こうした中、公安委員会でも法務省でもない総務省が、ガイドラインを改定、GPS情報を本人に通知せずに、政府が利用できるようにした意義は大きい。これは、行政と司法が結託して、市民の自由権を無制限に侵害することに合意したことを意味するもので、リベラリズムの原理の否定に他ならない。
米国では、911テロ後に「愛国法」が成立して、市民に対する通信傍受が大幅に許されたものの、時限立法で一度更新された後、二度目は更新せずに廃止している。リベラリズムの先進国たるアメリカは、自由権の侵害に対する何らかの担保がなされているわけだが、日本ではそれもなく、行政権力の拡大が無制限に認められてしまっている。

もともと市民革命を経ずに近代国家を成立させてしまった日本では、リベラリズムやデモクラシーに対する関心が希薄で、国家や王権と対峙する存在としての「市民」の感覚が育っておらず、むしろ国家と自己を同一視する「臣民」の感覚が濃厚に残っている。
同様に、国家に権力が集中し、形式的に権力の分立がなされているものの、行政権力が圧倒的に強く、立法や司法の権力が弱く、さらに行政とマスメディアも一体化してしまっているため、行政権力の暴走や肥大化を止める制度的担保が存在しない。
同じ流れで、「民間」が弱すぎるため、市民レベルから個人の安全やプライバシーを追求する力も弱い。

日本に「ビッグブラザー」が構築されつつあるのは間違いないが、「誰のための政府・国家なのか」という議論がされないまま、無自覚の内に行政権力のみが肥大化しつつある。戦前と同じで、またぞろ全国民を大不幸にした挙げ句、「一億総懺悔」で済まされそうなところが、恐ろしい。
日本は、国家のデザイン思想から見直して、制度設計し直す必要がある。
posted by ケン at 12:56| Comment(0) | 教育、法務、司法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月26日

これワナですから!

【同日選見送りの公算…首相、消費増税延期へ】
 安倍首相が、夏の参院選と次期衆院選を同じ日に行う「衆参同日選」を見送る公算が大きくなった。現時点では衆院解散を考えていない意向を与党幹部に伝えた。参院選情勢や熊本地震の復興状況などを踏まえたとみられる。また、来年4月の消費税率10%への引き上げについては先送りする方向で、6月1日の今国会閉会後にも表明する。
 首相は24日昼、公明党の山口代表と首相官邸で約50分間会談し、こうした意向を伝えた。近く自民党の谷垣幹事長とも会談する。山口氏によると、首相は同日選について「今は解散の『か』の字も考えていない」と述べたという。別の自民党幹部は24日、「衆院解散はない」と明言した。首相は、同日選による相乗効果で参院の議席上積みが可能かどうかを検討してきた。共闘を進める民進、共産両党との政権選択選挙に持ち込む思惑もあった。
 しかし、オバマ米大統領の広島訪問決定などで内閣支持率が上昇し、参院選単独でも与党が有利に戦えると判断したようだ。熊本地震で今も多くの被災者が避難生活を強いられていることにも、与党内から「復興より政局優先と批判される」と慎重論が高まっていた。公明党も同日選に否定的な姿勢を崩していない。このため、首相は同日選に踏み切るのは現時点では難しいと判断したとみられる。ただ、野党は今国会で内閣不信任決議案の提出を検討しており、野党の対応などを見極めた上で最終決定する意向だ。
 一方、消費増税の先送りを決めたのは、国内外の経済が不透明感を増す中、増税に踏み切ればデフレ脱却が困難になると判断したためだ。26、27日の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)で世界経済を下支えするための財政出動への協調を取り付けた上で、今国会閉会後の表明を検討している。先送りする場合、参院選後の臨時国会に関連法案を提出する。自民党の二階総務会長は2019年4月まで2年間先送りする案を首相に提言している。消費税率は14年4月に5%から8%、15年10月にさらに10%に引き上げる予定だったが、首相は14年11月、衆院を解散するとともに10%への引き上げを1年半先送りする方針を表明していた。首相はこの際、消費増税について「再び延期することはない」と語っていただけに、野党が厳しく追及するのは必至だ。参院選は「6月22日公示―7月10日投開票」の日程で行われる予定だ。
(5月25日、読売新聞)

これはミエミエのワナ。
安倍氏的には、衆参同日選に打って出たいと考えているものの、大義名分に欠け、党内や衛星党の反対も強く、決断が難しくなっている。そのため、まず総理から「和解のサイン」を出して、野党がそれを拒んで首相不信任案を出してきたら、「野党が解散を求めてきた」として(不信任案の成否にかかわらず)解散する、というハラ積もりなのだと考えられる。
この場合、政府の影響下にある日本の大手マスゴミは、

「困難な情勢下にあって、総理が挙国一致を求めて和解のサインを送ったのに、野党は無視して自爆テロを敢行」

として、一斉に全面非難するだろう。そうなれば、解散の責任は全て野党に帰せられるため(野党が解散を要求し、総理が応じた)、衆参同日選の正当性が成立する。『パックス・ブリタニカ』の開戦責任や、『トワイライト・ストラッグル』の核戦争ボタンのルールと同じ発想と考えて良い。

逆を言えば、向こうは「不信任案を出さないなら、解散しない」とまで言ってきているのだから、不信任案を出さないだけで、野党に圧倒的に不利な同日選を避けることができる。このまま行けば、自公政権は経済的に行き詰まると見られるだけに、衆院選はできるだけ野党に有利な状況で行うべきであって、それは今ではない。

でも、うちの社長は、「総理に言われたから、不信任案を出さないなんて、道理に合わないし、市民に説明つかない」とか訳の分からないことを言って、出しちゃうんだろうな・・・・・・
バカばっか!
posted by ケン at 12:12| Comment(2) | 政局ほか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月25日

スーパー日本人は被曝しないという話?

【小泉氏が涙 トモダチ作戦の健康被害「見過ごせない】
 東日本大震災の「トモダチ作戦」に従事し、福島第一原発沖で被曝したとして、東京電力側を相手に集団訴訟を起こした米海軍の元兵士らが400人に達した。「原発ゼロ」を唱える小泉純一郎元首相が訪米して健康被害の訴えに耳を傾け、「見過ごせない」と涙を流した。小泉氏は訴訟支援者の求めに応じ、15日から原告の元兵士ら10人と面会。窮状を聞き、17日(日本時間18日)に現地で記者会見を開いた。「救援活動に全力を尽くしてくれた米国の兵士たちが重い病に苦しんでいる。見過ごすことはできない」。感極まって泣き、訴えた。「原発推進論者も反対論者も、何ができるか共同で考えることだ」  また、オバマ米大統領の広島訪問の意義に触れ、「核兵器の削減、廃絶にどうつなげていくかが大事だ」と指摘。「原発も原爆もゼロに」と呼びかけた。
(朝日新聞、5月18日)

これも東電を集団訴訟したという話は全く報道されず、小泉氏が会ったことだけニュースになっている。スーパー日本人は原発事故で被曝したりしないという前提なのだろう(爆)
米兵が被曝しているのに、自衛官や消防隊員らは被曝を逃れたというのだろうか。あるいは、健康を害しても、被曝認定はなされない、ということだろうか。こちらの方があり得そうだ。

チェルノブイリ原発事故の経験は、事故発生後5年を経て急激に甲状腺がんの発症が増えるとしている。また、免疫力の低下から全般的に健康を害する傾向が強まり、未熟児や障害児などの出産も増えるとしている。ただし、これらのことは、必ずしも科学的に因果関係が証明されているわけではなく、日本政府としても今後も否定し続けることになるだろう。
今年は福島原発事故から5年目を迎えている。
posted by ケン at 12:18| Comment(0) | 政治、社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月24日

沖縄米軍属犯罪が示すもの

【沖縄20歳女性遺棄 安倍首相「米国に実効性のある再発防止求める」】
 安倍晋三首相は23日午後の参院決算委員会で、沖縄県の女性会社員(20)に対する死体遺棄容疑で米軍属の男が逮捕された事件について「今回の事件はあってはならないものだ。身勝手で卑劣極まりない凶行であったと思う。非常に強い憤りを覚える」と述べた。その上で、「米側には綱紀粛正と再発防止の徹底を強く求めているが、政府としても米国側に具体的かつ実効性のある再発防止を求めていく考えだ」と強調した。社民党の又市征治氏の質問に答えた。
(産経新聞、5月23日)

間接情報なので信憑性のほどは保障しないが、聞くところによれば、この件は以前から沖縄県警が慎重に内偵を進めており、犯人についてもかなりの目星が付いていたものの、日本政府(警察庁?)から、

「サミットが終わるまで公開捜査や逮捕は先送りにしろ」

との圧力が掛けられていたという。だが、県警内の民族派が地元記者に情報をリークしたことで、発覚した。
沖縄県警内は、主に二つの派閥に分かれており、少数の本土派が県警の上層部を占めつつ、多数の民族派を抑えている構図になっている。実際には、個々の警察官はきれいに派閥に色分けされているわけでもないのだろうが、大枠としてはそうなのだろう。

これは、冷戦期の東欧諸国にはよく見られた構図だった。東欧諸国の共産党(正式名称は国によって異なる)は、例外なく、ソ連留学帰りで同共産党に直結していた「ソ連(モスクワ)派」と、地場の生え抜きの「民族派」に分かれて主導権争いを演じていた。

例えば、ハンガリー動乱前後のハンガリー社会主義労働者党(勤労者党)を見た場合、当初はラーコシ、ゲレーといったゴリゴリのスターリニスト・ソ連派が第一書記を務めたが、動乱の中で民族派のナジが首相に就任するも、ソ連の介入によって退陣に追い込まれ、後に再編された社会主義労働者党の第一書記には、民族派のカーダールが就任している。ソ連は武力によって民族革命を潰したものの、党の統制と体制の安定化を考えた場合、ソ連派をトップに据えることができなかったのだ。

沖縄県警の内情は、沖縄が大和の植民地であることを示しているが、大和・日本自体がアメリカの衛星国であるため、問題が重層化・複雑化している。とはいえ、スターリニストたちがソ連兵の犯罪を隠蔽しようとし、民族派が憤慨するという構図は、沖縄にも適用可能だ。
米兵や軍属による暴行犯罪の8割が逮捕すらされないという現状は、まさに沖縄がアメリカと大和の二重の植民地であることを示している。

米軍基地が沖縄の面積の23%を占めるにもかかわらず、県経済への貢献度は5%以下となっている現状で、すでに県民の7割以上が米海兵隊の駐留を拒否している事実を無視して、日本政府はさらなる新基地建設を強制しようとしている。
霞ヶ関・自民党による強硬な植民地主義の行き着く先は、独立運動と革命でしかない。

【参考】
沖縄独立論の現実味 
琉球帰属問題が表面化する日 
posted by ケン at 12:16| Comment(0) | 政治、社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする