2016年07月26日

都知事選2016 終盤情勢

鳥越氏が完全に失速。告示日がピークという、稀に見る酷い選挙になっている。
小池氏がほぼ独走状態で、増田氏がやや盛り返すも広がらず、鳥越氏は民進党やNK党支持層すら十分に固められない始末だ。
にもかかわらず、鳥越氏は毎日2、3箇所の視察・街頭演説をこなすだけの「殿様選挙」を続けており、まるでやる気が感じられない。他の主要候補の3分の1程度の活動量と考えて良い。街頭演説に難があるなら、視察箇所を増やせばいいのに、それもやらないというのは、選対の能力か候補の健康に起因するものと見られるが、いずれにせよ有権者から見放されつつある。選対や支援組織も一部を除いて大きく士気を低下させており、敗北ムードが漂っている。

都知事選の場合、当選に必要な票数は、200万票前後と見られるが、この規模になると、完全にメディアと知名度頼みになってしまう。例えば、電話掛け要員を100人集めて千軒ずつ電話させたところで10万軒にしかならず、当選を左右するには至らない。こうした大規模な選挙は、「誰が誰に何を訴えるのか」「誰が誰に何を委任するのか」という、代議制民主主義の根幹部分が薄まってしまうので、本質的には避けるべきなのだろう。やはり東京は分割すべきだ。

増田氏は自公の組織票を固める方向で動いているが、自民票の半数は小池氏になびいており、KM党も天秤をかけようとしている節がある。民進党は、都議を中心に市議・区議が殆ど動いておらず、私のところにも動員要請はおろか、電話の一本も掛かってこない始末。党本部からの要請はあったものの、筋違いもいいところで、政治的良心に従って拒否した。早朝、駅頭に立って鳥越支持を呼び掛けるNK党員も半ば士気粗相している感じだ。

小池氏は、本来核武装と排外主義を訴える極右主義者であるはずだが、メディア出身者らしく上手くイメージ操作しており、スキャンダルも今のところ隠蔽に成功して、独走モードにある。だが、仮に当選しても、自民党内には「小池ごときに五輪は任せられない」との声が非常に強く、スキャンダルのタネも山ほどあるだけに、一、二年以内に再選挙となる可能性が高い。

鳥越氏が大敗した場合、民進党では都連の推薦者を強引に下ろした岡田代表の責任論が浮上するだろうし、野党共闘に否定的な保守派も増長しそうだ。NK党や社民党では宇都宮氏を下ろした責任を追及する声が高まるだろう。
前回の細川氏もそうだったが、知名度頼みの選挙は、勢いのまま勝てれば良いが、一度失速してしまうと、あっという間に人が離れて立て直しが効かなくなってしまう。いくら知名度があると言っても、今日70代後半の人を擁立するのは相当に無理がある。応援に行っても、60代、70代以上の人しかいない選挙はやはり盛り上がらない。その点、宇都宮氏は70近いながらも若年層に根強い支持があり、「サンダース効果」も相まって、広がりを確保できるメドがあった。「勝てば官軍」ではあるが、敗北した場合、「下ろされた側」の怨念が噴出するため、その遺恨は暫く後に引きそうだ。
posted by ケン at 12:11| Comment(0) | 政局ほか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする