2016年08月23日

合流して衰退する民進党

【<民進党>党員が減少 合流前下回る24万2907人】
 民進党の党員・サポーターは24万2907人(6月6日現在)で、旧民主党と旧維新の党の合流前を下回ったことが分かった。目標の30万人に届かず、岡田克也代表は18日の記者会見で「参院選と時期的に重なったので非常に集めにくかった」と弁解した。昨年度の旧民主の党員・サポーター登録数は23万3100人、旧維新の党員数は約3万6000人。単純に合計すると約27万人だが、実際には2万人以上、減ったことになる。民進党結成に伴い、党員をやめた人が多いとみられる。
旧民主党の党員・サポーターは最多だった2010年に35万508人に上った。菅直人首相(当時)と小沢一郎元代表による同年の代表選では、党員・サポーター票で優位に立った菅氏が接戦を制した。民進党は今月中に二重登録などを精査して人数を確定し、9月2日告示の代表選に備える。これに関連し、岡田氏は会見で「党員・サポーターも含めて新しい代表を選んだ方が正統性が高まるし、リーダーシップを発揮しやすくなる」と述べ、無投票は望ましくないという考えを重ねて示した。
(8月18日、毎日新聞)

まぁ当然の帰結かと。
組織論的には、党員に何の権限もなく、一般党員が参加する会議や集会が開かれることすらなく、国政選挙や自治体選挙の候補者は幹部が密室で談合して決めるだけで、ただ代表選に一票投じることができるというだけの存在でしか無い。それで党費を払わされて、投票を(倫理的に)拘束されるのだから、党員でいるメリットが何一つ無い。せいぜい、関係の深い議員に頼まれて登録するか、労働組合幹部の義務として登録しているだけの話で、何か切っ掛けさえあれば、辞めようと思っている人が大半だろう。

政策論的にも、実質的に自民党の二軍状態にあり、個別の法案に反対するだけで独自色のあるスタンスや政策は殆ど打ち出せていない。それもこれも、社会民主主義と国際主義色の濃かった小沢・鳩山路線を否定したまま、官僚と一体化する菅・野田路線を選んだことで、自民党との違いが無くなり、その路線を今に至るまで引き継いでいるためだ。むしろ旧民主党が右傾化したことで、自民党の右傾化・権威主義化を加速させてしまった面もあり、その意味では今日の状況を作り出した責任は非常に重い。つまり、「自民党と同じなら自民党で良いじゃん」というだけの話で、今のままでは何度選挙やっても民進党は勝てないだろう。

また、運動面や金銭面でおんぶにだっこ状態にある連合だが、同時に大きな足かせとなっている。例えば、原発再稼働に反対しようとすると電力や電機などの組合が怒鳴り込んでくるし、リニアに反対しようものならJRの組合が脅しをかけてくる。個々の選挙では、応援に入る組合員が、一般党員や市民のボランティアの排除にかかるので、選挙が終わってみると、結局のところ組合員しか残らない有様にある。

これらの問題を解決しない限り、根本的な解決は望むべくもないが、党幹部も個々の議員も、自らの権限が侵されるだけなので、そこに手を付けようとはしない。結論的には、衰退の一途を辿るだろう。
posted by ケン at 12:22| Comment(2) | 政局ほか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする