2016年09月05日

岡田さんが論壇デビュー?!

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本9月5日付けの読売新聞文化面。
我らが同志である岡田一郎氏がついに論壇デビューを果たした。
先に中公新書で刊行された『革新自治体 - 熱狂と挫折に何を学ぶか』の著者である。

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現在では「財政赤字を増やした」と負のイメージばかり語られる、1960〜70年代の革新自治体の実像を再検証した一冊。私が長年住んでいるC市もまさにこの革新自治体の先鋒的存在だっただけに、関心はあったものの、気軽に読める良書が無く、良い機会となった。当時の国政や政党の系譜から、全国の主な革新自治体の始まりから終焉まで扱っているだけに、網羅的になってはいるものの、非常に読みやすく、国政と政党との関係まで含めて分かりやすい構成になっている。詳細は、書評を書くつもりだが、負のイメージを払拭させ、現在に通じる課題を示してくれる貴重な一冊と言える。


若干の補足をしておくと、本書にはなぜか左派の側から「共産党の協力についての記載が少ない」「後世の歴史家視点すぎる」旨の批判が寄せられ、むしろ中間から右派側からの評価の方が高いくらいなのは非常に興味深い。また、確かに当時の革新自治体運動は終焉を迎えたものの、私が住むC市は民共社の連立政権が14年も続いており、隣のK市では最近まで12年間共産党政権だった。確かに全体から見れば少数派だが、決して「失われた」わけではなく、その価値と存在意義は形を変えてもなお健在なのでは無かろうか。
posted by ケン at 13:04| Comment(0) | 学問、文学、教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする