2016年10月01日

GMT Normandy 44を初プレイ

発売から6年が経過しているが、GMT社の「Normandy “44」を初めて並べた。O先輩が独軍、ケン先生は連合軍を担当。
デザイナーはシモニッチ氏で、「Ardennes “44」「France 1940」と同系譜のルールになるが、それぞれ微妙にルールが異なるので、一々細部を確認せねばならず、問題となっている部分がどこに記載されているかも分かりづらいため、かなり時間が掛かってしまった。7時間ほどプレイして、6ターンまでしか進まなかった。
とはいえ、ルールが細かい割には、プレイ自体は難しくなく、プレイアビリティ的にはエポック社「D−Day」よりも高いかもしれない。慣れてしまえば1日で10ターンくらいまで進められるかもしれないが、史実の大嵐が14〜17ターンなだけに今少しプレイアビリティが欲しいところだ。ゲーム時間で1ターン1日なので、「10日じゃ分からないな〜」という印象だ。もっとも、本ゲームでは天候はランダムで、半分の確率で晴天、6分の1で嵐という設定になっている。
なお、1ヘクス3.8km、1ユニットは大隊〜連隊。

第1ターン、空挺降下はかなり順調に進んだものの、オマハ海岸の上陸戦闘で二回連続「1」を振ってしまい、凄惨な「血のオマハ」が現出した。英国軍担当地域はどこもまず順当に前進できた。
2ターン目、英軍はバイユーを落とし、内陸に向けて展開するが、カーン前面は防衛拠点が並び、一つずつ潰す必要がある。米軍は、ユタ方面は順調に進むが、オマハ方面は「血のオマハ」の影響で、独軍の前進防御の前に、後続を待つほかなかった。

本ゲームは最大比率でも3分の1の確率で攻撃側にダメージが入る上、連合軍といえども毎ターン米英各1ポイントの補充しか来ないため、どうしても損害が蓄積してしまう。
また、連合軍側は、英軍で5個ないしは、米軍で7個の3ステップユニットが全滅ないし基幹部隊まで退化してしまうと、サドンデス敗北してしまうルールがあるため、全連隊がステップロスした師団があると後方に下げざるを得なくなる。下手にステップロスした師団を前線に出しておくと、独軍に「奴らもう勝った気でいやがる。教育してやる!」と言わせてしまうからだ。それだけに連合軍側も、想像していたほど攻撃には出られないのだが、かと言って見送り続けると、独軍の防衛線が強化されてゆくだけの話なので、なかなか厳しいジレンマが設定されている。
勝利条件がいささかゲーム的な気はするのだが、プレイヤーの心理に働かせる効果は認められよう。

3ターン目には嵐が来て、艦砲支援も航空支援もなく、増援や補給ポイントも上陸できず、上陸早々に足止めされてしまう。「天候班は全員クビだ!」とケンゼンハウアー最高司令官。その後も含め、1〜6ターンまでに晴れたのはわずか1ターンだけだった。
カーン前面はどうしても防御がガチガチにされてしまうため、英軍は史実よりかなり早くヴィレル・ボカージュを攻撃し、陥落させるも、第12SS装甲師団「ヒトラー・ユーゲント」に反撃され、撤退を余儀なくされた。
ノルマンディの中央部は、防衛線が比較的薄くなりがちなのだが、カーン方面とオマハ方面の両隣がどうしても進まず、攻撃しても後続が届かない。これも史実と同じだ。
米軍もオマハとユタの双方で、まず順調に進めていたが、独軍側に決定的な打撃を与えるには及ばず、6ターン終了段階でカランタンを落として両海岸を貫通するには至らなかった。史実と同じで、カランタン周辺はどうしても独軍の防御が厚く、米軍はかなりの出血を覚悟する必要があるが、上記のルールがあるため、どうしても側面を攻撃したくなってしまう。

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本ゲームは、どんなに戦力を集めても、攻撃・防御側共に「最大18戦力」という縛りがあるため、防御側は10戦力のスタックを作っておけば「1:1」は担保される仕組みになっている。そのため攻撃側は、装甲優位、練度優位、航空・艦砲・砲兵支援などで戦力比を「3:1」以上にする必要があるが、連合軍は天候が悪いといきなり萎えてしまう。しかも、ターンが進むと、ドイツ軍は装甲部隊が増え、練度の低い部隊から消えてゆくため、ますます戦力比を上げるのが難しくなってしまう。まぁ史実的には「こんなもん」だったのかもしれないが、ゲーム的にはいささか微妙な気もする。
ただ、攻撃側はどんどん損害を出すし、防御側は「断固たる防御」に成功することで、退却を無効にしたり、攻撃側に損害を与えたりできるだけに、ドイツ軍側も色々と楽しめる工夫がなされているのは間違いない。

最終的には、序盤シナリオの勝利条件と比較して「連合軍やや不利」くらいの結果に終わったが、航空支援がほとんど無かったことを考えれば、十分以上に健闘したのかもしれない。ゲームバランス的には良いところなのだろう。
エポック社「D−Day」は二人でプレイするには少し重かっただけに、再戦してもう少し先までプレイして再評価してみたいところである。
posted by ケン at 12:00| Comment(5) | ゲーム、囲碁 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする