2016年10月25日

陸上自衛隊観閲式 2016

陸上自衛隊の観閲式に出席する。場所は朝霞駐屯地、埼玉県新座市、朝霞市と東京都練馬区にまたがる地域。副都心線ができたおかげで新宿から東武東上線に乗り入れることが可能になり、駅から駅なら1時間で行けるようになった。30分近く早くなったのではないか。
海自空自海保と参観してきただけに、これで「四軍制覇」となる。
陸自は火力演習を見ているので「観閲式はいいかな」と思っていたが、今回思うところがあり、参観を決めた。外国では、軍のパレードは良く見られるが、日本では見られないだけに、「軍隊行進」を見るならば、ここに来るしか無いからだ。

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相変わらず、式典開始が10時半であるにもかかわらず、7時開場で、我々が入ったのは9時半。すでに仮設席のかなりの部分が埋まっていたが、2人だったこともあり、幸いにして最上段の席に座ることができた。とはいえ、ひな壇の対面なので、式典中は後ろ側になってしまう。

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黒い制服は明治のかほり・・・・・・高等工科学校学生隊

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防衛大学学生隊

基本的には、総司令官たる総理大臣が訓辞を述べ、陸自の各部隊が行進し、謁見を受けるだけなので、護衛艦に乗る観艦式や、航空機の離発着が間近で見られる航空観閲式に比べると地味な印象は否めない。
とはいえ、陸自の各部隊の制服を見て、隊列や行進を見て練度を推測する楽しみは、ややマニアックではあるが、興味深いものだった。また、各種展示も火力演習時より充実しており、いろいろ勉強になった。特に陣地、掩体壕のモデル展示や、戦車の動的展示が面白い。車体を上下させ、砲塔を回すのを間近で見ると、イメージを超える収穫があった。

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モノクロだととたんに旧軍色が醸し出される。

今年は隊員約4000人、戦車など車両約280両、航空機約50機が参加している。
隊員は、意外と学生の比重が大きく、防衛大学生隊、高等工科学校生徒隊、防衛医大学生・看護学生隊がかなりの人数を占めている。
議会関係者(野党)の立場で見ると、高等工科学校の生徒は国際条約における少年兵の規定に抵触する恐れがあり、こういう場に列席させるのは大丈夫なのかという危惧を抱いてしまう。
入場から退場まで1時間半ほどだったと思うが、学生隊、特に看護学生隊の中には、貧血で座り込んでしまう者が続出しており、これも大丈夫なのかと思ってしまった。
また、主役と言える普通科隊や空挺団を見てみると、想像以上に老兵(30歳以上?)が多く、まさに「百聞は一見にしかず」だった。防衛省が躍起になって若年層の開拓に血道を上げるわけだ。

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相応に風が吹いていたけど、狭いところに空挺降下。

余談になるが、現代戦は昔のようには体力勝負ではなくなっているので、個々の年齢はさほど重要では無い。例えば、近年のウクライナ紛争やカラバフ紛争を見ても、「むしろ老兵の方がヤバイ」と言われるのは、40歳代ならユーゴ、チェチェン帰り、50代ならアフガン帰りの戦場慣れした連中が戦闘力を担保しているためだ。とはいえ、実戦経験の無い自衛隊の場合、この原理は通用せず、不安要素であることは否めない。

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陸自婦人部隊。ハンドバッグってなんだかなぁ。ロシア軍の婦人部隊は強そうだったけど・・・・・・

また、やたらと女性部隊が強調されていたが、これは安倍政権の「女性活躍」の影響なのだろうか。ロシア軍を何度も見ている私からすると、残念ながら背は低いし、全体の体格も微妙感があり、あまり「頼もしい」という感じは受けなかった。まぁあまりやる気満々でも困るのだが。
全体の行進も整ってはいたものの、ロシア軍を見慣れている私からすると、足の上げ方が足りず、やはり物足りなさが感じられた。まぁあまり強そうに見えても困るのだろうが。

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あえて87式自走高射機関砲。

興味深かったのは、「祝賀部隊」として参列した米軍部隊。デジカメのバッテリーが切れてしまって写真は無いが、オスプレイ(海兵隊展開部隊)とストライカー旅団の二つ。
観閲式なので、都市部にもかかわらず、オスプレイもかなりの低空を飛ぶわけだが、巷間言われているほどの騒音はなく、むしろCH−47(チヌーク)より静かだったように思われた。
ストライカーは、米軍の新型装甲車だが、高価すぎるせいか米軍以外には普及していない。見るのは初めてだったが、恐ろしいまでの静粛性があり、本当に350馬力のエンジンかと驚かされた。やはりアフリカや中東での苦戦を受けて、車輌の静粛性が求められるようになっているのだろうか。

色々「百聞は一見にしかず」を実感させられた1日だった。また機会があれば、支援者の皆さんを連れて参観したい(仕事ですからね!)。
posted by ケン at 12:03| Comment(3) | 外交、安全保障 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする