2016年12月22日

議会が自動化される日

【国会答弁、AI下書き実験へ…過去の議事録学習】
 政府は、国会答弁の下書きなどの行政事務に人工知能(AI)を活用する方向で具体的な検討に入った。国会審議の議事録を基礎データとし、経済産業省で実証実験を近く始める。成果次第では、政府全体でAI導入が可能な行政分野を検討する。政府の成長戦略はAI開発などの「第4次産業革命」が柱で、官の立場から新産業育成の流れを後押しする狙いだ。 実証実験では、AIに対し、過去5年間の国会審議の議事録を学習させる。実際の活用場面では、職員が国会で質問された政策課題を入力すると、AIが、過去の関連質疑や、政策の論拠、課題などを整理して提示することを想定している。最終的には、職員がAIの示した論点整理や下書きを元に答弁資料を作成する。
(12月5日、読売新聞)

ぶっちゃけ、議会質問も答弁もAI化される日は遠くないだろう。ケン先生も職務上、議員の質問をつくることがある。国会には様々な委員会があり、国政全般にわたるが、議員は各々の得意分野があり、必ずしもそこに配置されるわけではないし、たとえ得意分野でも良く知っていることと知らないことがある。不得意分野などは自然、秘書が様々な手段を用いてサポートすることになるが、質問自体が苦手な議員の場合、秘書に丸投げすることもママある。
私の経験では、前ボスは全ての質問を自分でつくっていたが、今のボスは相当部分を秘書に投げている。

質問を作成する場合、まともにやろうとすれば、膨大な資料を集め、関係者からヒアリングし、所管省庁と談判して、質問から答弁まで精密に仕上げることになるが、日本の国会議員は国会に1人か2人しか秘書がおらず、とてもそれだけの時間を捻出できない。
結果、国会図書館や議会調査局が作成した二次資料を見て、過去の国会審議と照らし合わせ、法案の問題点や政策課題を整理し、質問化することになるが、これは実はAIで十分な作業なのだ。

じゃあ、本人は何をやるのかって?陳情処理と利権漁りデスよ。
秘書としては、腐敗の温床である陳情こそ人間(政治家と官僚)を通さずに自動化して、AIにマルバツを判断させて欲しい・・・・・・ちなみに実感としては、利権の絡まない陳情は百件中数件くらいしかない。
日本の国会議員は、地元有権者から陳情を受け、それを処理することで政治献金と票をもらう。自民党は、霞ヶ関と一体化しており、霞ヶ関の出す法案を通す対価として、予算や利益誘導などの陳情(行政権の恣意的行使、便宜供与)を受けているため、小選挙区において圧倒的な強さを誇っている。

質問と答弁が自動化されれば、ますます国会審議は形骸化し、自民党や民進党の議員さらに汚職に邁進することになるだろう。
この点でも、議会制度やデモクラシーの空洞化が進んでいる。
posted by ケン at 12:54| Comment(0) | 政治、社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする