2017年04月19日

「トランプの戦争」に不安

【NYダウ平均 130ドル余下落 米軍の大規模爆弾初使用で】
 13日のニューヨーク株式市場は、アメリカ軍がアフガニスタンで大規模な爆弾を初めて使用したことなどから、地政学的なリスクが意識されて売り注文が広がる展開になり、ダウ平均株価は、130ドル余り下落しました。13日のニューヨーク株式市場は、取引開始直後は、小幅な値動きが続きました。しかし、アメリカ軍がアフガニスタンで大規模な爆弾を初めて使用したことなどから、地政学的なリスクが意識されて売り注文が広がる展開になりました。このため、ダウ平均株価は前日より138ドル61セント安い2万453ドル25セントで取り引きを終えました。市場関係者は「アメリカ軍による大規模な爆弾の使用によって、今後の北朝鮮の情勢に対する警戒感が高まり、リスクを避けようという動きが広がった」と話しています。
(4月14日、NHK)

トランプ氏的には、ビジネス感覚で「アフガンで兵器見本市を」くらいのつもりだったのかもしれないし、あるいは国防省トップの政治任用が進まない中、軍部の暴走が始まっているんかもしれないが、平素「アメリカの戦争」は株価が上がる傾向があり、それ故に従来の大統領も武力行使への誘惑に耐えるのが大変だった。ところが、シリア攻撃では防衛産業を除く株価は変動せず、アフガニスタンでは新型爆弾を披露したものの、株価を下げてしまっている。

アフガニスタンにおける新型爆弾の使用は、北朝鮮攻撃を視野に置いてのものと見られるが、同時に2001年のアフガニスタン侵攻から15年以上を経てもなお「核兵器一歩手前」の爆弾を使わなければならない戦況にあることも露呈させている。
北朝鮮については、一撃で核とミサイルを無力化するか、あるいは首領の身柄を確保ないし殺害できれば良いかもしれないが、不確定要素が非常に多い。しかも、どちらの場合も、現体制は高確率で瓦解すると思われるが、「その後」の計画があるようにも見えない。北朝鮮は、自分の好きなタイミングで花火を上げられるだけに、今やる必要はなく、ほとぼりが冷めた頃にやれば良いだけに、長期戦に持ち込まれて困るのはアメリカの方だろう。

こうした不透明な大戦略、出口戦略が見えない、行き当たりばったり感が、市場にも反映されているのだろう。
トランプ氏にしても、親米派の皆さんにしても、「アサド、金体制が瓦解して、民主政府が成立して万事解決」みたいなバラ色の未来が見えているのだろうか。だとすれば、是非ともどんな道順なのか示して欲しい。
posted by ケン at 12:26| Comment(2) | ロシア、国際関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする