2017年08月10日

民進党代表選2017の初期情勢2

【民進・枝野氏、代表選出馬表明 一騎打ちへ】
 民進党の枝野元官房長官は8日、来月の代表選挙に立候補することを正式に表明した。すでに前原元外相が立候補を表明していて、両者の一騎打ちとなる見通し。民進党・枝野元官房長官「自民党とは違うと。その違いを強調、明確にして、あるべき社会の姿を明確に示していく。多様性を認め合い、困った時に寄り添い、お互いさまに支え合う、そんな日本を目指す。この旗を明確に、そして高く掲げて政権を目指す」
 会見で枝野氏は、党が目標としてきた「2030年代原発ゼロ」の前倒しを目指すことや、介護職員や保育士など福祉関係者の賃金底上げなどを訴えた。また、枝野氏は共産党を含む野党共闘について、「今の自民党を止めるために、同じ思いである政党と一致する範囲の中でできることをやる」と述べ、条件つきで進めていく考えを示した。
 枝野氏は党の幹事長を務めていた際は野党共闘を進めていたが、8日は「他の党と連携することで、民進党を応援している人が離れていっては元も子もない」と述べ、これまでよりも慎重な姿勢も示した。
(8月8日、日本テレビ)

民進党代表選挙は前原氏と枝野氏の一騎打ちになる模様。第三の候補はどれも集約できず、20人の議員推薦人を集めることができず断念した。

一騎打ちになったとはいえ、状況は圧倒的に前原氏に有利で、聞くところでは枝野氏は20人の推薦人を集めることすらギリギリで、党重鎮級の名が並ぶことになりそうだという。一般的には、重鎮の名はこうした推薦人名簿にはのせず、若手を中心に並べて「若手が推して、みんなで頑張ります」という雰囲気を前面に出す傾向があるが、枝野氏の場合、「推薦人辞退」が続出しているという。これは、枝野氏の支援母体と考えられた党内リベラル派からも嫌われている、ないしは「負け戦に荷担したくない」という空気が広がっていることを示している。ビラを配布する秘書にすら事欠くというのだから、話にならない。つまり、戦う前から負けている。
枝野側は「党員票で前原氏を圧倒できる」と考えているようだが、現実には「やや上回る」程度に終わるのでは無いか。

枝野氏は、何と言っても菅政権の官房長官を務め、党内で3度幹事長を担うという他には無い業績を有していながら、共に剣を取ってくれるものもいないらしい。
治承・寿永の乱(いわゆる源平合戦)において、最初に挙兵した源頼政が、摂津源氏当主(清和源氏嫡流)として以仁王を擁しながら、わずか150騎しか動員できなかった故事が思い出される。

一方、前原氏はすでに何年もかけて代表選出馬を準備しており、旧維新残党と懇意にし、仇敵だった小沢氏とすら和解、井手英策氏のようなリベラル派の学者をも取り込んで、輪を広げてきた。そこに、保守新党への合流を熱望する若手議員や、NK党との共闘を憎悪する同盟系労組議員などが加わり、すでに国会議員の3分の2以上の支持を得るに至っている。
では、前原選対が盛り上がっているかと言えば、そういうことでも無いらしく、消極的に前原氏が選ばれている、ないしは「保守新党合流には前原の方が都合が良い」という理由から支持されているに過ぎず、選対自体は盛り上がっていないという。
とはいえ、個人としては枝野氏が優秀だとしても、政治家としては前原氏が経験値を積んでレベルアップしていたことは間違いない。

「いかに党を活かすか」ではなく「いかに党を葬るか」を選ぶ選挙では、盛り下がるのも当然だろう。

【追記】
党内の議員たちはしきりに「今回の代表選はリベラル対保守の構図では無い」旨を強調しているが、彼らがそう言えば言うほど、「対立軸が無いのになぜ選挙やるんだ?」「要は理念もイデオロギーも無いということ」「なんだお山の大将になりたいだけか」と思われるだけの話だろう。実際のところ、信念もイデオロギーも無い連中の集まりだから仕方ないのだが(爆)
posted by ケン at 13:00| Comment(0) | 政局ほか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする