2017年08月25日

民進党代表選2017の中間情勢

前原氏と枝野氏に一騎打ちとなった民進党代表選挙は、当初の予想通り、前原氏が圧勝する勢いにある。票読みしたわけではないが、各種情報から推測すると以下のような予想になる。前原、枝野の順。

国会議員票(290P):216p、74p
予定候補票(128P):97p、31p
地方議員票(209P):145p、64p
党員サポ票(231P):105p、126p
合計(858P):557p、301p


今のところこのようなイメージだが、感覚的にはもっと前原氏が先行しているようにも思えるので、やや枝野氏に楽観的な数字であると付言しておきたい。つまりゲーム的には、前原陣営はダブルスコアで勝利できれば「完全勝利」、枝野氏はそれを阻止することが至上命題という具合だ。

ここまで差がつくのは、例えば国会議員票を見た場合、145人で1人2ポイント。つまり、前原派が108人に対し、枝野派は37人ということなのだが、これはA部T子、H鹿A博、K西H之らに象徴される、平素「改憲反対」「集団的自衛権反対」「共謀罪反対」のようなリベラルっぽい主張を繰り返していた議員たちの多くが前原陣営に入って気勢を上げていることが大きい。
彼らの言い分は、「このまま前原氏が圧勝したら党内のリベラル派は一掃されるから、体制内に残って仲間を助ける役目の人間が必要」「前原氏が圧勝しても、あまり右傾化しないようタガをはめる役が必要」「代表選を保守対リベラルの争いにしたくない」といったものらしい。

こうした主張はどこかで聞き覚えがあると思ったら、(未確認だが)確か蝋山正道先生が近衛首相のブレーンになったり、大政翼賛会から出馬されたことを戦後追及されて、「野に下って沈黙して嵐が過ぎ去るのを待つよりは、体制内に入って少しでも社会主義的政策に誘導したり、同志を救ったりする方を選んだ」旨の弁解をされていた。
だが、高貴なる蝋山先生であればこそ信用できる言葉であって、自分の当落しか考えていない「エリートの尻尾」連中の言葉を鵜呑みには出来ない。
とはいえ、今では連合も「いかに政府、自民党に協力して、わずかなりとも正社員の権利を擁護してもらうか」を大方針に据えていることを考えれば、「もはや大勢は決したのだから抵抗するだけムダ」という連中が増えるのは当然なのかもしれない。背教者の大半が東大エリートであることを考えれば、エリートのひ弱さとも言えそうだし、エリートばかりを議員候補にしてきた民主党・民進党の限界とも言える(故に私も見限ったのだが)。

すでに前原陣営は圧勝を前提に人事をめぐってつばぜり合いが繰り広げられていると聞く。同時に「枝野陣営についたものは除名しろ」「党人事から一切排除せよ」という要求が選対幹部に上げられているという。
一部の議員はSNSで「仲良し選挙」を強調しているが、それは前原陣営内で「排除の論理」の圧力が高まっていることの証左なのだ。つまり、前原陣営についた穏健派が必死に党内融和の演出を行わなければ、党の一体性が保てなくなっているのだ。

ケン先生に言わせれば、分かりにくいあの連中に比べれば、「積極的に軍部の戦争に協力することで社会主義を実現する」と明確な方針を立てた、戦前の社会大衆党(麻生・浅沼派)の方がよほど共感を持てる。たとえ現代にあっても、「権威主義体制への貢献をもって社会主義政策(労働者、社会的弱者の権利保障)を実現する」という論理(仮説)は、少なくとも机上では成立するだろう。つまり、連中の罪深さは、「前原氏は保守では無い」「左右の対立では無い」と強調しつつ、自分はちゃっかり翼賛体制に参加している点にある。この辺も、「軍部にも話の分かる者はいる」「国際緊張が高まる中、国内で対立している場合じゃ無い」として、結局のところファッショ体制に参画してしまった戦前のインテリ・リベラル層と恐ろしく似ている。
posted by ケン at 13:01| Comment(0) | 政局ほか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする