2017年09月05日

民進党は前原新代表に

【<毎日新聞世論調査>「前原氏に期待せず」39%】
 毎日新聞は2、3両日、全国世論調査を実施した。1日の民進党代表選で選ばれた前原誠司代表に「期待しない」との回答は39%で、「期待する」の31%を上回り、「関心がない」も24%あった。同党の支持率は5%と低迷したままで、代表交代による浮揚効果は今のところ出ていない。
 今回の調査で「支持政党はない」と答えた無党派層は50%を占めた。無党派層は前原氏に「期待しない」37%、「期待する」30%で全体の傾向とほぼ同じだった。民進支持層では「期待する」が8割に上ったが、他党支持層や無党派層には期待が広がっていない。
 前原氏は代表選で、共産党との選挙協力見直しを主張した。民進党が次期衆院選で共産党と「選挙協力をする必要はない」は63%で、「選挙協力をすべきだ」は23%だった。しかし、民進支持層ではいずれも4割台で拮抗(きっこう)。共産支持層では「選挙協力をすべきだ」が上回った。
 核開発やミサイル実験を繰り返す北朝鮮に各国がどう対応すべきかを尋ねたところ、「外交努力を強める」が61%で、「軍事的な圧力を強める」の25%を大きく上回った。安倍内閣の支持率は39%、不支持率は36%、「関心がない」は22%だった。
 今回の調査から、これまでの固定電話に加えて携帯電話も対象にしたため、8月に実施した前回調査までの数値と単純に比較はできない。前回は支持率35%、不支持率47%、「関心がない」17%だった。ただ、無党派層では不支持率46%、支持率20%と差がついており、無党派層はなお安倍内閣に批判的だ。
 内閣支持層では「他に良い人や政党がない」という消極的な理由が47%で最多。逆に不支持層では「安倍さんを評価していない」が46%、「政策に期待できない」が39%に上った。学校法人「加計(かけ)学園」の獣医学部新設問題などに対する批判はなお強いとみられ、支持率の大幅な回復は現状では難しそうだ。
 民進党以外の主な政党支持率は、自民29%▽公明4%▽共産2%▽日本維新の会2%−−などだった。
(9月3日、毎日新聞)

民進党代表選挙2017は、大方の予想通り、前原氏が当選した。まずは結果と、ケン先生の予想を比べてみよう。
【二次予想】
国会議員票(290P):214p、76p
予定候補票(128P):86p、42p
地方議員票(209P):123p、86p
党員サポ票(231P):110p、121p
合計(858P):533p、325p

【結果】
国会議員票(268P):166p、102p
予定候補票(126P):84p、42p
地方議員票(209P):115p、94p
党員サポ票(231P):137p、94p
合計(858P):502p、332p

最終ポイントの合計が異なるのは、国会議員と予定候補者に棄権や無効票があったため。特に国会議員の棄権3、無効票8(ポイント換算は2倍)は、離党予備軍とも言われ、なかなかに深刻な数字だ。

総合ポイント的には、誤差を前原候補で5%、枝野候補で2%に抑えているので、自己評価ながら、政治技術者としては「及第点」だろう。だが、国会議員票と党員サポーター票で読み違えがあったことも確かで、結果的に外さなかっただけとも言える。

国会議員票では、後で各陣営の秘書に予想人数を確認したところ、前原陣営で96人、枝野陣営で37人だった。国会議員は1人2票なので、前原陣営で12人からの裏切りがあり、枝野陣営では「誰が入れたのか不明」が14人もいたことを示している。私の予想はむしろ各陣営の「票読み」に近い数字で、ゲーム的に言えば「ダイスが振れた」(期待値外の数字が出た)感じなのだろう。政治的には「前原陣営でタガが緩んでいた」「前原圧勝に中間派議員に危機感が生じた」という可能性が考えられるが、現時点でそれを裏付けるものはない。

党員サポーター票については、私自身が「良心的な左派・リベラル党員はすでに離党済み」とか言っておきながら、枝野氏に高評価を付けてしまったところに原因を求めるべきだろう。とはいえ、東京の党員票を見る限り、枝野4,242人、前原3,083人なので私個人の狭いアンテナに依拠してしまったことも敗因の一つと言える。やはり全体的には、連合や国会議員の意向に引きずられるということなのだろう。
また、党員・サポーターの投票率は全国平均で40%、最高の新潟で51%、最低の沖縄で23%と非常に深刻な数字となっている。これは、まだ党員・サポーターであり続けている者の中でもすでに「党の先行きを見限った」層が急増していることを示している。

今後の展望については稿を改めたいと思うが、先に述べたように「軍拡」「社会保障」「自由」の三兎を追おうという前原氏の方針は原理的に成立しがたい。また党運営の実務と組織の制御を担う幹事長任に当選二回の山尾氏を充てようとし、後に撤回するという失態を早々に演じており、党内に人材が枯渇していること、情報・組織の統制に難があることを示してしまった。これらにより、非常に不安定な党運営や国会対応になることが見込まれる。前原体制も次の総選挙まで保つかどうか、という話になりかねない。

【追記】
今週のセンテンススプリングにY尾スキャンダルが掲載されるとのこと。こりゃダメだ。
posted by ケン at 13:01| Comment(0) | 政局ほか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする