2017年09月07日

沖縄米軍基地視察

今回の沖縄研修は、米軍基地の視察。秘書が行くことはごく稀だが、良い機会となった。視察箇所は、辺野古キャンプ・シュワブの工事用ゲート前と嘉手納基地、そして個人的に嘉数高地から普天間基地を睥睨した。

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辺野古の工事用ゲート前は、この日座り込みをしていたのは20〜30人程度だったが、重点日は100人を超えるという。今はあまり緊迫していないようだ。
反対運動側も警察側も暗黙の了解があるようで、工事車両が到着する時間も大体決まっていて、直前になると日陰から人が出てきてゲート前に座り込み、同じ頃に機動隊も集まってきて、「ごぼう抜き」を行う。両者ともにヒートアップを避けるため、暴力的な排除は行われず、移動を拒否するものは警官に抱えられるように脇に連れて行かれる。
基本的に沖縄県警は「無理攻め」はせず、かなり抑制的に動いているように見えたが、本土の他県から派遣されてきた機動隊になると、対応はかなり暴力的で、差別的な暴言も普通に吐かれるという。また、運動員が多いときは、搬入を見合わせることも少なくないという。
それでも老婆が突然路上に出て、トラックを止めたりするので危険であることには変わらない。

これだけ見ると「馴れ合い」に見えなくも無いが、運動側としては反対をアピールして、一日でも作業を遅らせることが勝利条件であって、もし一斉検挙などされたら、後は「工事し放題」になってしまうから、これを避ける必要がある。
逆に警察、特に沖縄県警からすると、反対世論が強い沖縄で反対運動家を手荒に扱うことは、反対運動の激化に繋がるだけで何も良いことは無い。住民の半数以上を敵に回せば、沖縄の治安は守れなくなるだけに、避ける必要がある。だが、本土の機動隊は「そんなの関係ねぇ」の世界なので、政府の意向に従って武力弾圧も辞さない構図になっている。

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嘉手納飛行場は、3.8kmの滑走路を二本有している空軍基地としては極東最大の規模を誇る。但し敷地面積で言えば岩国の方が大きいが、こちらは米海兵隊と海上自衛隊の共用である。嘉手納は200機前後の航空機が常駐、平時から激しい訓練を行っており、基地としての稼働率も非常に高い。ベトナム戦争期には、ここから毎日150機からのB52が飛び立って北爆を実行した。その一つだけとっても、日本はベトナム戦争の加害者と言える。併設されている弾薬等貯蔵施設には、現在の劣化ウラン弾が置かれているという。
つい最近でも、2017年3月にうるま市の住民が夜間騒音の記録を取ったところ、同月の一カ月間の深夜帯に30回の爆音が確認され、うち21回は午前2時から4時までの間だったという。日本政府の見解では、1996年のSACO合意における「航空機騒音規制措置」で、午後10時から午前6時までの飛行、地上活動に規制がかけられているが、全く機能していないことが分かる。

道の駅「かでな」は、嘉手納基地の北隣にあり、展望台が付いているため、反基地運動家と航空機オタクのたまり場となっているが、確かに飛行場全体を見渡す絶好の場所と言える。私が訪れた際も、F15が頻繁に離着陸を行い、飛行場周辺を何度も旋回したり、アクロバティックな運動をしたりしており、居住地への隣接ぶりを見ても、その騒音被害と事故への恐怖は尋常のもので無いことは容易に想像できる。この辺もやはり現地を見て体感しなければ分からないことが多い。

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普天間基地は、辺野古への移設が予定されている米海兵隊の飛行場。こちらは時間の関係で嘉数高地から一望するだけとなったが、上から見下ろすだけに住宅地との近接具合が良く把握できた。那覇市の発展に伴い、宜野湾市も通勤圏となった関係で恐ろしく手狭になっている。確かに基地としての規模は小さい上に、住宅地が全周囲を囲んでおり、「世界で最も危険な基地」と言われるのもよく分かる。
posted by ケン at 13:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする