2017年09月22日

ロシアで寿命増と乳幼児死亡率低下

久しぶりにロシアネタ。
9月11日のロシア保健省の発表によると、ロシア人の平均寿命が72.5歳と新記録を達成。男性67.5歳、女性77.4歳で、心血管疾患、腫瘍、結核、呼吸器・消化器疾患による死亡率減少に加え、暴力による死亡も減少しているという。
乳幼児死亡率も減少傾向にあり、モスクワとボロネジ州で3.6、チュバシ共和国で3.7(1000人中)と西欧先進国の水準に至っている。同省は、全国43の地域で世界最高の水準に達しているとした。
なお、2000年代前半におけるロシアの乳幼児死亡率は12〜17だった。また、平均寿命は1994年に64歳にまで低下していた。

E・トッド先生がソ連の乳幼児死亡率の増加をもって「10年から30年のうちにソ連は崩壊する」と予言されたのは1976年だった。
1976年に、私はソ連で乳児死亡率が再上昇しつつあることを発見しました。その現象はソ連の当局者たちを相当面食らわせたらしく、当時彼らは最新の統計を発表するのをやめました。というのも、乳児死亡率(1歳未満での死亡率)の再上昇は社会システムの一般的劣化の証拠なのです。私はそこから、ソビエト体制の崩壊が間近だという結論を引き出したのです。
エマニュエル・トッド『最後の転落』

ロシアの乳幼児死亡率低下は、欧米の論者による「ロシア崩壊論」の逆を行く数字を示している。寿命の増加や乳幼児死亡率の低下は、公衆衛生と社会保険制度の整備を意味すると同時に、社会の安定そのものの指標でもある。
特に近年では、あのロシアでも若年層を中心にウォッカ離れが進んでおり、「そもそも酒を飲まない」「飲むのはワインだけ」という者も増えているという。つまり、現在の50代以上の層が寿命を迎えると、さらに寿命が延びる可能性が高いと言えよう。
posted by ケン at 12:11| Comment(0) | ロシア、中国、国際関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする