2018年01月15日

難しくなる野党共闘と苦悩する立民

【<共産党>来夏参院選1人区、野党一本化に条件】
 共産党が来年夏の参院選での野党共闘に向け、強気の姿勢を見せている。昨年10月の衆院選では67選挙区で独自候補を取り下げ、野党候補を一本化したが、共産の議席は改選前の21から12にほぼ半減。こうした結果を踏まえ、参院選では改選数1の「1人区」での野党候補一本化で「相互推薦・相互支援」を条件とし、一方的な取り下げには応じない姿勢を鮮明にしている。
 志位和夫委員長は4日の党旗開きで、立憲民主、民進、自由、社民の野党4党に対し、「速やかな政策対話と候補者調整の協議を呼びかける」として1人区の候補一本化を訴えた。全選挙区に候補者を擁立したうえで、1人区では4党との相互推薦・支援を条件に一本化交渉に入る考えだ。
 共産は衆院選での独自候補取り下げについて「安倍政権の暴走を止め、民主主義を取り戻す大局に立った正しい対応だった」(志位氏)と総括している。ただ、議席減の要因として「候補者の取り下げは、候補者のいない選挙区で比例票を伸ばす活動に影響した」(党幹部)と分析している。
 一方、野党第1党の立憲の枝野幸男代表は候補一本化の必要性は認めつつ、「それぞれの党の立場と事情がある」と微妙な距離感を保っている。民進などを支持してきた連合が共産との全面的な共闘に否定的なことも背景にある。
(1月8日、毎日新聞)

NK党は、昨秋の衆院選で議席を半減させてしまったにもかかわらず、党執行部の責任が問われることは無く、「大局に立った正しい対応」と強弁する始末で、党の無謬性を表す独善的体質を露呈して、自浄能力の無さを示している。全体主義国家や政党が必ず失敗する理由はここにある。

さらに言えば、通常国会で立憲民主党は、憲法改正、米軍基地問題、外交・安全保障分野で右旋回して、野党共闘の取り決めを反故にしてしまう可能性が出ている。具体的には、立民が改憲議論に参加したり、沖縄米軍基地問題で他の野党と連携しないケースが考えられる。そうなった場合、NK党は自分の議席を減らして、立民の議席を増やしてやっただけになり、「いい面の皮」になってしまうが、NK党はその無謬性ゆえにそれを否定できない立場にある。
もっとも、自分が聞くところでは、今回の選挙ではNK党内も「野党共闘推進」で大方の合意ができていたそうなので、民進党のように「執行部が勝手に共闘を決めた」というわけではないようだ。
とはいえ、下院選挙で自党候補を下ろすという、議会主義と政党政治を否定する行為を、独善的な大義名分の下で強行してしまったツケを払わされることに変わりは無い。

立憲民主党は、そもそも左翼・リベラル票の受け皿になるつもりはなく、それは枝野代表の「我々は自民党宏池会」という言葉に象徴される。彼らが恐れるのは「左翼・リベラル党」と見られることであって、常に右にウイングを広げることばかり考えている。彼らの目的が政権交代にある以上、避けられない展開だが、それはNK党あるいは野党共闘推進層が求めるものではない。
ところが、立憲民主党から立候補して当選してきた者たちの大半は、「野党共闘のおかげで当選できた」とは考えておらず、福山幹事長からしてNK党の幹部に対して「貴党がもっと候補を取り下げていれば、我々はもっと勝てたはずだ」などと真顔で言ってしまう始末になっている。落選者からも「NK党が立候補を取り下げなかったから負けたんだ」などという声が上がっており、その独善性はNK党とは異なる形で際立っている。

こうした中、通常国会で改憲議論や安全保障問題で立憲民主党は左右から揺さぶれると思われるが、その執行部は民主党・民進党で失敗し、むしろ敗北した者たちが担っているだけに、ガバナンスに成功するイメージは湧いてこない。そうこうしている内に、来年の統一自治体選挙や参院選を迎え、またぞろ8月31日に宿題ができていないで大騒ぎする小学生になりそうだ。

ちなみにケン先生は大昔からNK党との共闘に反対している。
posted by ケン at 13:08| Comment(0) | 政局ほか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする