2018年01月26日

アメリカが北を攻撃しないワケ

【陸上型イージス、2基導入を閣議決定】
 政府は19日の閣議で、北朝鮮の弾道ミサイル発射に備え、陸上配備型の迎撃システム「イージス・アショア」を2基導入すると決めた。秋田、山口両県に1基ずつ配備し、日本全域を守れるようにする。陸上自衛隊が運用し、24時間体制で警戒にあたる。2023年度の運用開始をめざす。小野寺五典防衛相は閣議後の記者会見で「導入により平素から常時、持続的に防護できるようになる。弾道ミサイル防衛能力が抜本的に向上する」と述べた。
 イージス・アショアは、弾道ミサイルを大気圏外で撃ち落とすイージス艦の迎撃システムを陸上に配備する仕組み。日米で共同開発した新型迎撃ミサイル「SM3ブロック2A」を搭載すれば、2基で北海道から沖縄まで防護できるという。防衛省は18年度当初予算案で基本設計費として約7億円、17年度補正予算案で米軍からの技術支援費として約28億円をそれぞれ要求している。防衛省によると、施設整備費を含むイージス・アショアの導入費は1基あたり約1千億円かかる。
 政府は14年度にミサイル防衛強化に向けた研究に着手、イージス・アショアと地上配備型ミサイル迎撃システム(THAAD)に候補を絞った。防衛省によると、THAADは1基あたり約1100億円かかるほか、日本全域の防護には6基が必要。「2基で守れるイージス・アショアの方が費用対効果が高い」(幹部)と判断した。イージス・アショアは弾道ミサイルだけでなく、巡航ミサイルや爆撃機なども撃ち落とせるよう調整する。防衛省はこうした性能をもつ迎撃ミサイル「SM6」の試験弾薬を18年度に取得し、性能を評価する。イージス・アショア運用の専門部隊を新設し、1基あたり100人規模を配置する方向だ。
(12月18日、日本経済新聞)

ごく簡単な話だが、どうにも理解してもらえないのは、「人は自分の信じたいものを信じる」からなのだろうか。
北朝鮮が核とミサイルで恫喝外交を繰り返す限り、日本と韓国は米国からミサイル防衛システムを購入し続けることになる。それはアメリカの軍需産業にとって「生命線」とすら言える。
仮にアメリカが北朝鮮を攻撃して滅ぼしてしまったら、新たな脅威を作り出さない限り、ビジネスは「あがったり」になってしまう。もちろん、次の脅威としては中国が挙げられるのだが、アメリカは国債の主要な引き受け手である中国とは戦えない構造にあり、無理はできない。
つまり、米国による対北戦争は、アメリカに何の利益ももたらさない一方、むしろ「適度な脅威」であり続けてもらうことが、ビジネスにおいて「上々」ということになる。兵器と薬品しか主要な産業が無い米国にとって、何が国益かはあまりにも明確で、それは「日韓に買わせる」ことなのだ。

韓国はそれが分かっているからこそ、文大統領が緊張緩和に向けて動き、日米から非難されている。
他方、日本は「日米同盟」を維持するために米側の言いなりになるほかなく、どれだけ高額な兵器でも買い続けるほかないのだが、財政難の中でできることは限られており、社会保障の切り下げでは足りず、通常装備や自衛隊員の待遇を切り下げるという話になっている。これはタコが自分の足を食うような話で、中長期的には大きな禍根となると思われる。
posted by ケン at 12:37| Comment(0) | 外交、安全保障 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする