2018年02月01日

パリ市が万博断念

【パリ万博、仏政府が断念 財政上の懸念理由に】
 大阪が誘致を目指す2025年の国際博覧会(万博)について、パリ郊外サクレー地区を候補地として挙げてきたフランスの誘致委員会のジャンクリストフ・フロマンタン会長は22日、記者会見し、「ゴール直前で誘致をあきらめるのは遺憾だ」と述べ、仏政府による誘致断念を公式に認めた。
 仏メディアによると、フィリップ仏首相は万博の誘致関係者らに送った書簡や電話で、民間からの投資不足や入場者数予測の見通しの甘さによる財政上の懸念を表明し、国として立候補の取り下げを決めたと告げた。
 会見でフロマンタン氏は「万博計画は公的資金の投資がない前提で立てられ、国も認可していた」と説明。万博に予測されたほどの経済効果が期待できないとの政府側の主張を「ウソで公平でない」と批判した。
 候補地を含む自治体であるイルドフランス地域圏のペクレス議長も21日、「採算が合わないと一方的に決めつけている」と仏ラジオでフィリップ氏の判断を批判するなど反発が広がっている。
 万博誘致を巡っては、パリ郊外サクレー地区が大阪の最大のライバルとみられてきた。ほかに、ロシア中部のエカテリンブルク、アゼルバイジャンの首都バクーが立候補している。開催国は、11月の博覧会国際事務局(BIE)総会で行われる投票で決まる。
(1月22日、時事通信)

【万博誘致「気緩めず拍車」=仏断念で世耕経産相】
 世耕弘成経済産業相は23日の閣議後の記者会見で、大阪が誘致を目指す2025年の国際博覧会(万博)をめぐり、フランス政府が立候補を取り下げる方針を固めたことに関し、「正式に発表されていないので、日本政府としてのコメントは控えたい」と断った上で、「気を緩めず、オールジャパンの体制で誘致に向けた取り組みに一層拍車を掛けたい」と述べた。25年万博は日本のほか、ロシア、アゼルバイジャンも立候補している。
(1月23日、時事通信)

五輪誘致を取り下げたローマ、ハンブルク、ブダペスト、ボストンらと、五輪、賭博、万博とハコモノつくって集客、収奪することでしか成り立たなくなっている日本は、一体どこが違うのだろうか。
民意に基づいて選出された行政の長が五輪返上を申し出るのだから、そこには「巨額の税金を投じて祭りを開催することの不健全性」が民意として自覚されていると解釈すべきなのだろう。これに対して、日本の場合、民意が「御上が主導して祭りを開く」ことを求める傾向が強い。ミニマムな話だと、自治体が成人式を開催するのも同じ理由からだ。

財政難で民生を優先するためにイベントを断念する欧米諸国と、財政難で民生が犠牲にされる中でイベントを「オールジャパンで進める」と言ってしまう日本、その民度の差(鼎の軽重が理解できない)は今後ますます日本をどん底に突き落としてゆきそうだ。
posted by ケン at 12:38| Comment(0) | 政治、社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする