2018年02月03日

14ノットしか出ない巡視船−いつの時代?

【巡視船発注したら…重すぎて速度出ず 納品断念 川崎】
 川崎市は25日、老朽化した市の巡視船「つばめ」(約28トン)の後継船が完成したものの、船体が重すぎて市の求める速度が出ないため、業者との建造契約を解除すると発表した。当面、「つばめ」を使い続けるという。
 市によると、「つばめ」は1974年建造。湾岸部の工場地帯を海上から巡視してきた。老朽化したため市は30トン級の船の新造を決め、入札を経て2016年春、横浜市の造船会社と契約を結んだ。建造費は約2億7200万円。就航予定は17年4月で、名称も「かもめ」と決まっていた。
 同社は17年3月、市から求められた「19ノット以上」の速度が出るか試験運航をしたところ約14ノットしか出なかった。重さは30トンの計画だったが45トンあった。軽量化を試みたが昨夏の試験でも14ノット止まり。今月に入り、市に「納品断念」の連絡をしてきたという。
 同社は「建造時、重量の管理をきちんとしていなかった」と説明しているという。市が建造費を負担することはないといい、賠償金のほか、運航が続く「つばめ」の使用・維持管理の費用も同社が払うという。市の担当者は「こんな事態は聞いたことがない」と驚き、「新たな船を極力早く造る」と話している。
(1月28日、朝日新聞)

「市から求められた「19ノット以上」の速度が出るか試験運航をしたところ約14ノットしか出なかった。重さは30トンの計画だったが45トンあった。」

おいおい、いつの時代だよ、「昭和」17年かよ。
当該企業のHPを見る限り、本来は鉄鋼屋で、船舶修理や作業船の建造は行っているようだが、高速船の実績は無さそうだ。とはいえ、

「ゼネコンの船舶・機械部門から独立した技術と経験を活かし、自航・非航を問わず作業船の建造・改造は得意の分野」

と宣伝しており、非常に痛々しい。
現実的には入札の不備と、「とにかく何でも良いから仕事を拾ってこい」という昨今の企業文化の賜物なのだろうが、「技術大国日本」の凋落と行政の劣化を示すものになっている。
posted by ケン at 13:00| Comment(0) | 労働、経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする