2018年03月27日

国会議事録も改ざん

【自民・和田氏の「政権おとしめる」発言、会議録から削除】
 自民党は20日、参院予算委員会理事会で、和田政宗参院議員が19日の委員会で、財務省の太田充理財局長について「民主党政権時代の野田総理の秘書官も務めており、増税派だからアベノミクスをつぶすために、安倍政権をおとしめるために意図的に変な答弁をしているのか」と述べた発言の一部を会議録から削除するよう求め、了承された。
 発言について、19日の理事会で野党が「公僕への侮辱」と抗議していた。これを受け、和田氏が削除することに同意したという。20日の衆院財務金融委では、「部下が辱めを受けたことに抗議すべきだ」とただした希望の党の大西健介氏に対し、麻生太郎財務相が「その種のレベルの低い質問はいかがなものかと、軽蔑はします」と和田氏を批判した。
 自民党は、渡辺美樹参院議員が過労死の遺族が出席した13日の予算委中央公聴会で、「週休7日が人間にとって幸せなのか」などと述べた発言についても削除を求め、了承された。渡辺氏は遺族から抗議を受け、謝罪。自ら会議録からの削除を求めたという。
(3月20日、朝日新聞)

いやいや、そんな簡単に議事録を改ざんしちゃあダメだろう!
確かに、議事録は速記したものを原稿化した上で議員に送られ、言い間違えや数字の間違えなどを訂正、承認を受けて議事録に登録される。

国会の議事録は、本ブログでもたびたび引用しているが、ある法律が立法化される過程で、何故それが提起され、立法府においてどのような疑問や問題点が指摘され、提案者(日本では主に政府)がどのように答弁したかを明らかにすることで、意思決定過程の検証を可能にするためにある。ソ連共産党もスターリン期などの一部の時期を除いて政治局の議事録が存在するからこそ、後世の検証が可能になっている。

【参考】
・治安維持法は言論弾圧法ではなかった?!
・また発見!
・ソ連のアフガニスタン介入における意思決定過程
・「プラハの春」−ソ連の対応と誤算

議事録を何でも修正可能にしてしまえば、いくらでも改ざんできることになり、歴史的検証に耐えるものではなくなってしまう。従って、明らかな言い間違えや数字の間違えなどを除いて、たとえ名誉毀損の内容であれ、いかなる削除も許されるべきでは無い。むしろ、「不適当」な内容の質問や答弁を残すことにこそ、議事録の意味があるからだ。

今回の議事録改ざんが政党間の合意の上でなされたことは、国会の自殺行為であり、日本の統治システムがもはや歴史的検証にすら耐えられないレベルにまで堕していることを示している。
posted by ケン at 12:08| Comment(2) | 政治、社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする