2018年06月24日

ファシズムは笑顔を強要する

【笑顔でないと出勤登録できず 出退勤管理システム開発 外食産業向けに】
 顔認証技術を使って笑顔かどうかを測定する機能を設けた出退勤管理システムを、業務用ソフト制作のイー・カムトゥルー(札幌)が開発した。従業員の出勤時間登録に顔認証を使い、一定のレベルを上回る「笑顔度」であるとシステムが判断すると、出勤登録できるようにする。担担麺専門店を展開する175(いちななご)=札幌=が導入を決定。笑顔の接客を心がける飲食店での普及を目指す。
新しい出退勤管理システムを搭載したタブレット端末の画面に自分のIDを打ち込むと、端末のカメラが作動し、顔写真を撮影。ID登録している人物と同一かどうかを確認するとともに、口角が上がっているかなどの表情の要素から、笑顔かどうかを判定する機能を持たせた。「笑顔度」は数値で表示され、値が低いと「笑顔度が規定値より不足しています」との表示が出て、出勤の登録ができない。再びカメラの前で、しっかり笑顔を作ることが求められる。
札幌や東京などに担担麺専門店「175。(ひゃくななじゅうごど)DENO担担麺」を展開する175は来年中に全7店でこのシステムを導入する。同社のシステム管理者、柳橋優樹さんは「笑顔はサービスの一つで、顧客満足度の高さにつながる。従業員に毎日の笑顔をチェックをする習慣にしてほしい」と話す。既に導入済みの札幌北口店のある従業員は「前日に寝不足の時は、翌朝の顔認証で表情の硬さに気付くときもある」と話した。
 かつて、出退勤の管理にはタイムカードが使われていたが、不在の従業員のカードを他人が記録するなどの不正を防げなかった。顔などの生体認証を使ったシステムは他人では記録できない。アルバイトなどの出勤管理目的でも普及が進んでおり、NECなど大手企業の参入も増えている。
(6月17日、北海道新聞)

たとえ親や子が謂われの無い罪で一方的に処断されようと、独裁者や支配体制を賛美し続けなければならないのがファシズム、全体主義である。仮に件の職場が心地よいところであるならば、上から強制せずとも自然と笑顔に近い表情になるだろうが、そうではないからこそ強制が必要となるのだ。ブラック企業ほど、朝礼や社歌斉唱が強要されるとの同じ構造と言える。

サービス業が笑顔を強制するのは、コストダウンや市場競争に起因するもので、賃金を上げることなく感情労働を強制することで、「質の高いサービス」を提供するのが狙いだ。要は労働搾取の一変種である。
ところが、元手がかからないため、どこの企業でも「スマイルゼロ円」を始めた結果、サービスのデフレ・スパイラルが発生すると同時に、社会のストレスを上昇させている。また、感情労働の強制によって精神に変調を来す者が続出、「働けない者」を増やしてしまっている。
日本の企業が、実際のサービスの質を上げるだけのコストを投入できなくなっており、労働搾取を強化することでしか対応できなくなっていることを示している。

ケン先生も昨年の選挙では、「顔が怖い」だの「応対が雑だ」などと言われて、「有権者にいちいち笑顔で送迎サービスしなきゃならんのか!」と思ったもので、それも退職する遠因になっている。
従業員に笑顔を要求すること自体、パワハラ認定すべきだと考えている。
まぁ人手不足時代にそんな会社で働きたいと思う若者がいるとも思えないのだが・・・・・・
posted by ケン at 00:00| Comment(0) | 政治、社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする