2018年07月07日

リングオブファイア(CMJ/MiH)初プレイ

家の修繕、内装工事に際して、大掃除を行ったところ、20年ぶりに「発掘」されたゲームがいくつも出てきた。本作もその一つ。コマンドマガジン第14号の付録だが、1997年4月発行なので、20年間も放置してきたことになる。まぁ実際問題として、シミュレーションゲームで購入してプレイするに至るのは、私の場合、半分あるかどうかで(感覚的には4割くらい)、この比率は恐らく他のプレイヤーよりは高いような気がする。

本作はジョン・デッシュ氏のデザインで第4次ハリコフ戦(1943年8月)を再現している。ルール自体はむしろ簡単な方に入るのだが、ZOCや戦車戦、あるいは予備移動・戦闘において、かなり特殊なルールが盛り込まれており、機動戦の再現という点では良くできている気もするが、馴染みの無いルールに「ここまで特殊にしないと再現できないのか?」と思うところがある。また、マーカー類が少なすぎて、必要量を満たせない点も、「商品としてどうなんだ?」と疑問符が付く。量産に入る前の試作品のようなゲームだ。

O先輩がドイツ軍を、ケン先生がソ連軍を担当。下馬評は「ソ連側圧倒的有利」ということで、少し緊張する。ドイツ側はクルスク戦後のはずなのに、装甲兵力が充実しており、「わが軍はクルスクで何やってたんだ?」と思ってしまう。

ハリコフ前面にはドイツ軍の陣地が何重にもめぐらされており、その陣地の防御効果が非常に高いため、ソ連軍は砲兵支援無しでは殆どダメージを与えられない。歩兵による損害を顧みない波状攻撃で、相手に少しでも損害を与えられるなら検討するが、戦闘結果表を見る限り、その可能性は殆ど無い。さらに、戦闘結果による後退が無いため、敵を全滅させない限り、前進もできない。どうにも入口のハードルが高い作品だ。

第一ターン、ソ連軍は、砲兵支援(使い切り、開戦時は4つのみ)を三カ所で使って前線陣地の突破を図り、成功。戦線に大穴が開いたものの、ZOCが無いため、ドイツ軍はそのまま第二線陣地に後退、穴を埋めてしまう。本作の場合、ドイツ軍の移動力が大きい上に、ZOCが無いため、戦線構築が容易なので、頑張って大穴を開ける必要は無いようだ。

第二ターン、陣地外で守るドイツ軍を攻撃しつつ、ベルゴロド前面の陣地に対して残る一つの砲兵支援を使用、こちらは成功し、独軍歩兵にダメージを与えてゆく。守りの薄い陣地に対して砲兵支援なしで攻撃してみたが、成功するも、ソ連軍にもダメージが入る。本当は、ソ連軍に無尽蔵にある歩兵を駆使して攻撃したいのだが、いかんせん攻撃力が足りず、2ヘクスからの攻撃では自軍の損害が増えるばかりで、あまり打てる手が無い。

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第三ターン、道路沿いにソ連軍の戦車・機械化が突破を図り、成功するも、ドイツ軍の装甲部隊に反撃され、戦車戦でボコボコにされてしまう。ルールを見て、「まず正面から殴り合っても勝てないよな」とは分かっていたものの、実際に試してみる必要があると判断してやってみたものの、想像以上に一方的に殴られるだけだった。
1943年夏ですら、独ソ戦車戦のキルレートは、5対1だったというから、致し方ないのだが、実際にやられてみるとショックが大きい。

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第四ターン以降は、ソ連軍は「Tank in being」を宣言、戦車で攻撃して、後ろに控える予備の歩兵と自動車化歩兵が前進する戦術に転じるが、ソ連側に自動車化歩兵が少なすぎて、わずかしか前進できない。
が、ベルゴロドでは、独軍装甲と歩兵を一個師団ずつ包囲、ソ連側も戦車を失いつつあるが、それ以上にドイツ軍歩兵の損害が大きく、陣地外では装甲部隊が「寄らば斬るぞ」とばかりに守るケースが出てきた。

第六ターンには、ソ連軍はハリコフの外周陣地にまで到達、独軍はマップ西端を守るだけの兵力がなく、時間もなくなったことから終了とした。

ドイツ軍は、いま少し歩兵を保持しつつ、早めに後退する必要があるようなのだが、下がれば下がるほど、守るべき空間が広がるため、戦線が薄くなる問題がある。ソ連軍は、通常攻撃を戦車で行った後、予備の歩兵が前に出て、戦車を守るのが常道のようだが、陣地戦のようにしか進むことができず、「本当にこれでいいんきゃ?」という疑問を禁じ得ない。

色々がんばって新機軸を盛り込んだ結果、色物な試作品になってしまった機体を思い浮かべる。デザイナーの気持ちは分からんでもないが、肩を叩いて「ま、ほどほどにな」と言いたくなってしまう作品である(上から目線)。
posted by ケン at 12:00| Comment(0) | ゲーム、囲碁 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする