2018年08月10日

一祭典のために全国の時間をずらす

【五輪=森組織委員長、安倍首相にサマータイム検討要望】
 2020年東京五輪の組織委員会会長を務める森喜朗氏は7日、安倍晋三首相と面会し、猛暑が選手の健康面に与える影響を考慮して、時計の針を早めるサマータイム(夏時間)導入を要望したことを明らかにした。日本では今夏、少なくとも120人が猛暑による熱中症などで死亡しており、東京五輪が行われる7月下旬から8月上旬は気温と湿気が1年で最も高い時期のため、特に午前中に競技を行う選手の健康面が危惧されている。NHKが行った世論調査によると、サマータイムの導入に51パーセントが賛成し、反対は12パーセントにとどまった。森氏の要望はその流れも汲んだものと思われる。日本のメディアは、安倍首相がこの提案を検討することに同意したと報じている。
(8月8日、ロイター)


一都市の祭典に過ぎないオリンピックのために、全国民の生活時間をずらすという。スターリンがソ連全土の時間をモスクワ時間に合わせたのと同レベルの暴挙であろう。あるいはローマ皇帝か。
言うまでも無いことだが、サマータイムにしたところで気温が下がるわけではなく、夕刻に予定している競技がより暑い時間になるだけの話でしか無い。マラソンは全てに優先するのだろうか。
技術的にも膨大なコストがかかる上、国際取引を行っている部門への影響も大きい。根本的に導入するならともかく、五輪のためというのは無理すぎる。
欧州では、すでにサマータイムの見直しが進められているのに、日本だけが五輪のためのみに導入するという。中世への逆行であろう。

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80年以上前と全く同じ議論がなされていることを、5年前に指摘していた宮崎駿氏の偉大さを示す一コマ。

posted by ケン at 12:00| Comment(3) | 政治、社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする