2018年08月21日

演劇と言語教育

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言語教育と演劇は密接な関係を持つ。
現代人が素のままでコミュニケーションをとるシーンというのは実は少なくて、相対的に多いのは「学生として先生に相談する」「社員として上司に意見を求める」「営業員として顧客に売り込む」など身分や立場に即してたコミュニケーションとなる。その場合、狭義の言語運用能力以外のスキルが求められるわけで、広義の演技力を無視した言語教育は実践で十分に機能しない、という考え方だ。
また、言語学習の教科書では殆どが一対一の対話しか想定していないが、現実には3人以上が集まって話すケースが非常に多い。少なくとも多人数コミュニケーションを仮想体験する場を用意しておくべきだろう。

その意味では、TRPGも原理は同じなのだが、こちらは言語依存度が高い点が課題となる。
演劇の優れているところは身体を駆使する点。人間がコミュニケーションを行う上で、言語が支配するのは2〜3割程度でしかなく、実はその他の身体、場、社会的要素などに依存するところが非常に大きいからだ。
ケン先生が仮にロシア語でD&Dをやっても、ストーリーを理解するのが精一杯で、自分から積極的に参加するのは難しいだろう。

今回「日本語表現法」を担当するので、演劇要素を組み込もうと考えているが、まだ具体的なプランには至っていない。
また、学部時代にロシア語劇をやっていた者としては、将来的に学生の日本語劇ユニットを立ち上げることも視野においている。
posted by ケン at 12:00| Comment(0) | 学問、文学、教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする