2018年10月02日

順調に見えて苦しい展開の立憲

【結党1年、初の「立憲フェス」 お笑いや飲食コーナーも】
 立憲民主党は30日、結党1年となる10月3日を前に、初の党大会「立憲フェス」を東京都内で開いた。結党直後の衆院選で17%あった政党支持率は下落傾向にあるが、枝野幸男代表は「政治はうねり」と強調。外交や経済政策を積み上げて政権担当能力をアピールしつつ、来年夏の参院選に向けて再び勢いを巻き起こそうと呼びかけた。
「野党第1党として政権の選択肢となり、遠からず政権を担う。そして政権を変えたらよいことがあると感じていただける結果を出す。野党第1党代表の私が『ポスト安倍』だ」。枝野氏は演説でこう述べ、政権奪取に強い意欲を見せた。
 党大会では「最小の野党第1党から最強の野党へ」とする結党2年目の活動方針を決定。「草の根の力を生かす」として市民とつながりを強めることや、現在は33にとどまる都道府県連を年内に40にすることを挙げた。安倍晋三首相が掲げる憲法9条への自衛隊明記案には「明確に反対し闘う」とした。
 参院選に向けては、比例区に20人擁立し、4割以上を女性に。LGBTなど多様性を体現する候補も立てる▽選挙区の1人区は「野党候補の一本化に全力を尽くす」▽改選2〜6人の複数区は「原則、全選挙区で擁立をめざす」とした。
 初の党大会は米国の政党の党大会を念頭に、お笑いライブや飲食コーナーを取り入れて「フェス形式」にした。国会議員と党員である「立憲パートナーズ」との交流を図る対話型のワークショップも行った。枝野氏は「参加者が色々なものを共有するお祭りにしたかった」と狙いを語る。
 その背景には、支持層の拡大が思うように進まないとの悩みがある。朝日新聞社の世論調査で、ピーク時に17%だった立憲の支持率は5%まで続落。政権に批判的な中高年層に支持が偏っており、若者層や保守層の支持獲得が課題だ。このため党大会では若者層に届くネット発信を強め、現実主義的な外交政策をアピールする方針を確認した。
(9月30日、朝日新聞)

立憲民主党は党大会に替わる「立憲フェス」を開催、台風の影響もあって参加者は1500人程度になった模様だが、まずまず盛況だったという。沖縄県知事選も勝利して順調そうに見えるが、内実はかなり厳しそうだ。

記事にある通り、その支持率は5〜7%にとどまっており、自民党に遠く及ばない。総選挙時に盛り上がったものの、収まってみれば、もとの民主・民進党と同レベルに落ち着いている。
これは、選挙になれば、内閣や自民批判票として立民に投票するものの、積極的に支持しているわけではないことを暗示している。立民側もそれを知っているからこそ、他の野党に対しては強気に出ているものの、いわば根無し草であり、非常に不安定な状態にある。

本来であれば、より支持を集めるための政策づくりや組織づくりが必要であるはずだが、政策的には「保守リベラル」「自民党宏池会」などと自己規定してしまって、目下最大の問 題であるはずの貧困や労働問題に関心を示しておらず、また組織的には議員以外の党員資格を認めず、党運営に何の権利も有しない「パートナーズ」を認めるにとどめている。

「保守リベラル」というのは、資本主義下における豊かな中間層が支持するものであって、中間層が没落しつつある今、もはや何の訴求力も持たなくなっている。せいぜい60代以上の「豊かな退職者層」が支持する程度で、将来性は全くない。実際、若年層における立民支持層は非常に薄いと見られている。
沖縄知事選も、野党第一党として玉城氏を支援したものの、本来的には日米安保に肯定的なスタンス(現実主義的)をとっており、辺野古基地新設に反対する立場に無い。故に、沖縄問題に対しては非常に消極的だ。
改憲についても、「安倍内閣による改憲には反対」という「野党の論理」しか打ち出しておらず、非常に微温的なスタンスでしかない。

党組織についても、米国型の組織を指向しているようだが、大衆参加を否定するエリート主導政治のスタンスが明らかになっている。枝野代表が言う「ボトムアップ型」に対して、現実は党員の代表選出権すら認めておらず、タウンミーティング的なものを開催して「議員が話を聞く」場こそ設けるようだが、それも総支部長の権限下のものでしかなく、党員には「意見を言う」権利くらいしか認められていない。これならば、ソ連共産党の方がはるかに「民主的」と言えるだろう。
つまり、立民には大衆を動員する意欲が無く、「選挙で投票してくれれば良い」スタンスを維持しているが、それは風頼みで恐ろしく不安定な要素でしか無い。
残置同志からの報告では、「フェス」も「自己啓発セミナーみたいだった」とのことで、およそ自己満足の世界でしか無かったことが想像される。

以上から言えることは、立民は旧民主党の焼き直しでしか無く、およそ期待できる要素は何も無い、ということである。
posted by ケン at 16:42| Comment(5) | 政治、社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする