2018年12月27日

広河問題は氷山の一角

【世界的人権派ジャーナリストに性暴力疑惑 7人の女性が証言】
 チェルノブイリ原発事故、薬害エイズ問題などに取り組み、常に被害者の側に立ってきた人権派フォトジャーナリストとして世界的に知られる広河隆一氏(75)に、職場の女性へのセックス要求、ヌード撮影、セクハラなどの疑いがあることが「週刊文春」の取材でわかった。
(12月25日、文春オンラインより抜粋)

広河氏のことは、議員会館などで何度か見かけたことがあるが、人づてにその人柄を聞いていたこともあって、私も横柄な権威主義者のイメージを抱いており、できれば関わりたくない人物の一人だった。同じく、人づてではあるが、周囲の人間を怒鳴りつけたり、居丈高に命令したりといった話も聞いていただけに、驚くことはなかったが、ここまで酷いとも思わなかった。特に親しかったわけでは無いが、知っている女性が出入りしていたこともあって、手遅れかもしれないが、心配している。

一般的に権威主義は右翼や保守に多いと見られがちだが、現実は逆で、左翼の中でも左に行けば行くほど権威主義の度合いが高まる構造にある。言うまでも無く、その本家本元がNK党であり、旧社会党にあっては最左派の社会主義協会派がそうだった。彼らは、多数派に依拠していないがために、マルクス主義や社会主義のドグマという権威に、権力の正統性を依拠する他ないことが原因と考えられる。
むしろ旧来型の自民党は、多数の市民や団体の支持を受けなければ議員でいられないがために、一般的には横柄や権威主義とは程遠いところにあった。いわゆる人格者は圧倒的に自民党に多い、いや多かったのだ。
過去形にせざるを得ないのは、最近は自民党も人材不足となり、地場の名士ではなく、公募で集めて「当選しそう」という基準で選ばれたものが候補者となり、小泉あるいは安倍人気の下で当選しているだけに、旧来型の「人のいいおっちゃん」や「ワルだが気遣いや人垂らしのプロ」みたいな者が絶滅危惧になり、頭でっかちで変なルサンチマンを抱えた横柄な人物が横行している。

この問題の根が深いところは、平素人権保護やジェンダー平等を訴える左翼あるいはリベラルの中に、この手の権威主義者が無数に存在している点にある。少し前に問題になった鳥越某の例をあげればよく分かるだろう。
この点、最初から「女は厨房でメシをつくってろ」というスタンスの保守派においては、ハナからこうした問題が起こりにくい環境にある。いずれにしても、女性にとって地獄であることに変わりはないのだが。

また、権威主義的かどうかは別にしても、議員をやる、あるいはやりたがるような人物は、色々な意味でパワーが有り余っているものが多く、性欲についても同様で、わが男性同志の中にもある男性議員に押し倒されそうになったところを這々の体で逃げてきたものがいるから、良くわかる。
少なくとも話を聞く限り、他にも女性の議員秘書で、議員からセクハラあるいは性暴力を受けたものは少なくない。政党や党派に関係なく、まだまだ性暴力が蔓延しているのも事実だ。永田町を厳密に調査すれば、おそらく国会議員の3分の1以上がパワハラないしはセクハラの加害者である、というのが、永田町に15年間勤務した私の直観である。

闇は深い。

【2018.12.29 追記】
この闇がさらに深いところは、一つは女性議員におけるパワハラ等の深刻さに見出すことができる。有名どころでは、タナマキやトヨマユが、現役を見てもジェンダー平等を訴えるRM党ですら、IMやWYらを筆頭に女性のパワハラ議員あるいはパワハラ疑惑は枚挙に暇がない。この構造は、人権擁護を訴えるリベラル層に権威主義者が多いことを軌を一にしている。それだけに、この業界は救いがないのである。
posted by ケン at 12:00| Comment(4) | 政治、社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする