2019年01月16日

海自パワハラ自殺に見る自衛隊の内情

【補給艦で自殺、パワハラの疑い 海自が事故調査委を設置】
 海上自衛隊横須賀基地(神奈川県)の補給艦「ときわ」で男性3等海尉(32)が自殺し、海自による乗員へのアンケートに、上官から3等海尉へのパワハラを指摘する記述が複数あったことが分かった。海自は事故調査委員会を設置し、パワハラの有無や自殺との因果関係を調べ始めた。関係者によると、3等海尉は9月、艦内で自殺した。遺書は見つかっていないという。
 3等海尉へのパワハラがあったとの証言が乗員からあり、海上幕僚監部服務室が全乗員約140人にアンケートを配った。その結果、3等海尉に艦長が「休むな」と指示▽上官が「死ね」「消えろ」などと発言、自殺前夜にバインダーを投げつけた▽別の上官が家に帰らせないと指導――などの回答があったという。艦長が他の乗員を殴ったり、ノートを投げつけたりしたとの記述もあった。
 海自は事態を重くみて、18日に護衛艦隊司令部(神奈川県)に事故調査委員会を設置し、実態解明に乗り出した。艦長はこれまでの調べに、厳しい指導をしたことは認めているという。今後、自殺との因果関係などを調べる。
(12月25日、朝日新聞)

軍隊にイジメとパワハラはつきものだとはいえ、海自のそれは少しずつ悪化しているように見受けられる。私の印象では、陸自よりも海自が酷いように見られるが、実態はどうなのだろうか。

海自の場合、人員が圧倒的に不足している中で、世界第二位の艦艇数が維持されている上に、中国の動きへの対応や米軍への協力などに追われ、隊員は過酷な労働環境とストレスが強いられていると聞く。ストレスが増えれば、イジメやパワハラが増えるのは道理である。

政府は今後「空母」の増強を始め、軍拡の方向で検討しているが、いくら装備を増強しても人員不足が解消される見込みはない。すでに自衛隊は応募対象を32歳にまで引き上げ、女性隊員の任務も拡大している。
防衛省によると、自衛隊の応募人員は2013年の3万3534人が2017年には2万7510人にまで減少している。若年人口はこの20年で3分の2になっているのに採用枠は減っておらず、士卒の募集倍率は3倍を切るまでになっているとも言う。
防衛大の人気は相変わらずだが、幹部候補生の志願者は同じく2013年の9千人が17年には5500人になってしまっており、非常に深刻化している。

政府・自民党が軍拡路線を進める場合、外国出身者の採用や徴兵制の導入が検討される日も遠くないかもしれない。
posted by ケン at 12:00| Comment(8) | 外交、安全保障 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする