2019年03月17日

二階氏は最後の大物なのかただのやり手爺なのか?

【二階氏、小池都知事と会食 五輪などで意見交換】
 自民党の二階俊博幹事長と東京都の小池百合子知事が15日夜、東京・虎ノ門の日本料理店で会食した。出席者によると、来年の東京五輪・パラリンピックの施設整備や、都市と地方の格差是正について意見交換した。二階氏は今月上旬、来年の知事選で小池氏を支援する意向を表明したが、この日は知事選は話題にならなかったという。小池氏は「とても有意義だった」と記者団に語った。
(3月15日、毎日新聞)

立民と国民が主導権争いしている間に、二階氏は民進系残党や郵政離反者を次々と配下に入れ、ついこの間離反した小池氏すらも引き入れようとしている。その貪欲さは倫理的にはサイテーではあるが、政治家あるいはゲーマーとしては率直に評価したい。
つまり、二階氏は現在の安倍政権あるいは自民党の圧倒的優位にあぐらをかくことなく、むしろ積極的に野党に先制攻撃を加えることでその反撃能力を予め削いでおく行動をとっている。「守っているだけではダメ」というスタンスは、防御側指導者にとって重要な要素であるのだが、それができる者は非常に少ない。

そして、これができる者こそが政権党の大物幹事長の名にふさわしい。
近年で言えば、小沢氏と野中氏がそれに当たる。小沢氏は自民党系議員や中間団体を次々と傘下に引き入れたし、野中氏は自由党の分裂を画策し、KM党との連立を進めた。野中氏自身はもともとは自公連立に反対の立場だったとも聞く。
ある右翼の方は、「二階先生がケツをふいてくれるからこそ、我々は堂々と運動できるのだ!しかし、先生が引退されたら・・・・・・」と述べておられたが、岸信介すらも彷彿とさせる。

しかし、この二階氏は本来は小沢氏の片腕であり、自民党には出戻りで本来的には外様どころか裏切り者でしかない。しかも80近い超高齢である。
にもかかわらず、宏池会に匹敵する派閥を擁し、自民党の幹事長をになっている。これは、二階氏のやり手具合を示すと同時に、自民党に人がいないことの証左でもある。
こういう人物が親中、親韓派であるところも、自民党が一筋縄ではいかないことの表れでもあるわけだが(例えば枝野氏も玉木氏も反中、親米派)、この点でも二階氏の後を継いで大物ぶりを発揮しそうな人物は自民党に見当たらない。

こういうやり手爺は憎らしいほど大好きなのである。
posted by ケン at 12:00| Comment(2) | 政局ほか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする