2019年03月22日

中国人学生の体罰認識

ちょうど日本の高校の部活動で体罰を繰り返していた教員が訓告処分を受けたニュースを見つけたので、学生に紹介して、意見を求めてみた。
一人ずつ全員に聞いたわけではないが、大半の学生が程度の差はあれど体罰を受けた経験があることが判明した。中でも最も多かったのは、「手のひらを棒で打つ」というものだった。また、「黒板の横にずっと立たされる(さらしもの)」「頬を打たれた」という学生もおり、程度は様々な模様。

原則論的には中国では義務教育法で体罰は明確に禁止されているものの、全く無くなる気配は無い。
一般的には「農村部の方が酷い」と言われているが、これは体罰の程度を表すものであって、体罰自体は都市部においても行われていると見て良い。

ただ、学生の圧倒的多数は「体罰は暴力」「悪影響しか無い」「人権に反する」と述べており、感覚的にはほぼ日本と変わらない印象。
恐らくは、中国の場合、「強制力をもって子どもに勉強させる」という考え方が根強いため、強制力としての体罰が黙認されてしまうところがあるらしい。
興味深かったのは、教室内でも大体一人二人の学生が「殴るのは論外だが、一定の体罰は必要」との認識を示し、それに対して大半の学生が「え〜!」「信じられない!」などの反応を示したことにある。これは中国においても、人権意識や子どもの権利意識が育っていることの表れの一つと見るべきだろう。

とはいえ、中国は日本の1980年代の受験戦争や管理教育をこじらせてしまったくらいの状況にあるだけに、「子どもにもっと勉強させろ」という圧力が強いこともあって、すぐには改善されそうにない。
posted by ケン at 12:00| Comment(3) | 教育日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする