2019年05月04日

皇位継承資格者は3人−大空位時代は遠からず

【皇位継承資格、3人のみ 女性・女系天皇、政権は消極的】
 新しい天皇陛下の即位に伴い、皇位継承資格者はわずか3人となった。皇室典範は父方に天皇の血を引く「男系男子」による継承を定めており、皇位継承資格者は1989年の平成への代替わり時から半減。安定的な皇位継承策の検討は先送りできない課題だ。
 1日午前の「剣璽(けんじ)等承継の儀」。皇位のしるしとされる神器などを引き継ぐ儀式には皇位継承資格のある成人しか立ち会えないため、陪席は53歳の秋篠宮さま、83歳の常陸宮さまの2人だった。皇統を担えるのは、12歳の悠仁さまを加えた3人しかいない。
 皇位継承を安定させるには女性・女系天皇の議論は不可避だが、安倍晋三首相は否定的とされる。小泉純一郎首相は2006年の通常国会に女性・女系天皇を認める皇室典範改正案を提出する方針だったが、同年2月に秋篠宮妃・紀子さまの懐妊が判明。官房長官だった安倍氏は小泉氏を説得し、改正案提出の断念を主導した経緯がある。
 菅義偉官房長官は1日の記者会見で「安定的な皇位の継承を維持することは国家の基本に関わる極めて重要な問題だ」としつつ、「男系継承が古来例外なく維持されたことの重みなどを踏まえ、慎重かつ丁寧に検討を行う必要がある」と消極姿勢をにじませた。安倍政権の支持基盤である日本会議などの反対も強い。
(5月1日、朝日新聞)

新帝即位に伴い日本の皇位継承権保有者は三人になった。常陸宮は継承者として非現実的とすれば、実質弟とその子の二人である。
これは、女性に継承権がなく、かつ皇族女性は結婚すると皇族から外されるため、皇族内で男子の誕生を待つほかないことに因る。しかも、一夫一妻制が採用されているため、後宮も作れない。さらには、皇族の結婚は非常に難しい。大空位時代の到来は必ずしも非現実的ではない。
ちなみに近衛文麿を輩出した藤原氏近衛家の場合、江戸時代260年間を通じて正妻から男子継承者が生まれていない。徳川家は御三家だけでは将軍継承者が足りず、御三卿を創設したが、それでも継承難に陥った。
一夫一妻制で男子継承者を期待するのは、ダイス運に期待するゲーマーのようなもので、全く現実的では無い。その意味では、王制というシステム時代、かなり「金持ちの道楽」的なところがあるわけだが、そこはまぁ良い。

興味深いことに右派政権は支持者に配慮して皇室典範が改正できず、リベラル寄りの政権では自民党や右派政党が徹底的に反対するため、やはり改正できない状況にある。
皇室典範の改正は、憲法との整合性も関係してくるため、「足りなくなったから、皇族増やします」とは簡単にはいかない。旧皇族に復帰を求める場合、どのような範囲で、どのような正統性をもって、どのような形式で行うのか、よほど丁寧に議論を進めないと、財政難の折、「増税して皇族増やすのきゃ!」という話になりかねない。

仮にリベラル派が望むような女性天皇が実現したとしても、女性天皇の配偶者はどうなるのかという問題が生じる。現実的には「恋愛」が成立する可能性は非常に低く、成立したとしても相方となる男性は社会の圧力やストレス、あるいは皇族としての生活に耐えられるのか、想像できないほどの困難を抱えるだろう。

個人的には、何事も無かったかのように大空位時代を迎え、自然消滅して、憲法ごと機能不全となり、「仕方ないよね」と共和制に移行することが望まれる。
posted by ケン at 12:00| Comment(9) | 政治、社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする