2019年05月10日

ヤラないよりはマシだけどチグハグ

【政府、日朝首脳会談呼び掛けへ 拉致進展前提とせず】
 政府は日朝首脳会談の無条件開催に応じる用意があるとして、北朝鮮に早期実施を呼び掛ける方針を固めた。北京の大使館ルートなどあらゆるレベルの接触を通じ「条件を付けずに金正恩朝鮮労働党委員長と直接向き合う」とした安倍晋三首相の意向を伝達する。政府関係者が7日、明らかにした。
 拉致問題の進展を首脳会談の「前提条件」としてきた従来の交渉方針を転換した形。首相の呼び掛けに、金氏がどう対応するかが焦点となる。会談の無条件開催について、政府は大使館の公式ルートのほか、国際会議の場を利用した高官接触や、首相側近による非公式協議を通じて伝達することを想定している。
(5月7日、共同通信)

【北朝鮮に東京五輪のID付与せず 組織委、制裁が背景】
 2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会が、選手団参加や入場券配分の手続きを行うために各国・地域の国内オリンピック委員会(NOC)が必要とするIDなどの電子情報を北朝鮮NOCにだけ提供していないことが9日、分かった。北朝鮮国籍保有者の入国を原則禁じる日本独自の制裁が背景にあり、同国に厳しい姿勢を取る首相官邸に配慮した可能性がある。北朝鮮側は「五輪憲章の精神に反する」と反発、国際オリンピック委員会(IOC)を通して正式に抗議することも検討しているという。今後、日朝政府間の接触が実現した場合は、この案件も議題に上る可能性がある。
(3月10日、共同通信)

完全に時機を逸しているが、政府はようやく無条件での日朝交渉に転じる模様。
しかし、自ら拉致問題を掲げて交渉を途絶した結果、交渉ルートすらない有様。
国内的にも北朝鮮とパイプを持つ国会議員などを弾圧、あるいはバッシングした結果、こちらも関係が失われており、実はアントニオ猪木に頼るしか無いくらいにお粗末な状況になっている。
逆を言えば、猪木氏に象徴される少数派議員による議員外交は、正規の外交ルートが失われた場合の命綱になることを示しているわけだが、外務省はこれを絶対的に拒否し、ことあるごとに妨害してきた。やはり外務省は害悪しか無い省庁である。

また、北朝鮮と外交交渉に応じたいなら、当然五輪参加への便宜を図るべきところであるが、一方で五輪参加を拒否しておいて、「無条件の日朝交渉」のみを要求するというのは、余りにも虫が良すぎるだろう。

交渉手法にしても、「拉致問題を解決してから交渉」とか「北方領土の(日本への)帰属を決めてから交渉」とか、自国の都合を押しつけるだけのものであり、そもそも「双方の合意点を探る」という交渉の基本からして守るつもりが無い。

この辺の外交下手は日華事変時の「爾後国民党政府を対手とせず」や、ハルノートを一方的に「最後通牒」と見なして宣戦布告なしで奇襲攻撃を仕掛けた太平洋戦争の頃から一歩も進歩していない。
いっそのこと外務省の仕事は全て外交交渉の上手い国にアウトソーシングした方が良いので無いか(爆)
posted by ケン at 12:00| Comment(5) | 外交、安全保障 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする