2019年08月15日

結局野合、そして「れいわ」へ?

【野田氏ら、会派合流へ立憲と協議=消費増税で溝も】
 野田佳彦前首相が代表を務める衆院会派「社会保障を立て直す国民会議」は9日、国会内で総会を開き、立憲民主党から提案された会派合流に応じる方向で協議を進める方針を確認した。
 同じく合流を提案された国民民主党の動向を見極めつつ、10月召集が想定される臨時国会までに最終判断する。
 野田氏は総会後、記者団に「会派の合流に向けたプロセスに入ることで意見集約した」と説明。「野党の固まりを大きくしていくことには総論として賛成だが(合流後の会派の)運営、名称など分からない部分もある」と述べ、立憲との協議で詰める意向を示した。
 国民会議幹部は「われわれだけで立憲と組むことはあり得ない」と語っており、国民民主と歩調を合わせる考えだ。
 国民会議は1月、前身の会派「無所属の会」のうち、立憲会派に合流しなかった議員が中心になって結成した。所属議員は8人。野田氏は首相として推進した消費税増税による財政健全化を重視しており、先の参院選で「増税凍結」を掲げた立憲とどう折り合うかが課題となる。
 一方、国民民主は9日の総務会で、衆参両院での統一会派結成を条件に立憲との協議に入る方針を決めた。
 国民民主に所属する小沢一郎元民主党代表らは、2012年に野田政権の増税方針を批判して集団離党した。野田氏は「(小沢氏とは)その後もコミュニケーションを取っている」と関係修復を強調したが、野党内には旧民主党で絶えなかった内部抗争の再燃を懸念する声もある。 
(8月10日、時事通信)

「数合わせはしない」「永田町の論理から脱却する」「政策本位で闘う」などはずっと民主党の頃から立憲民主党に至るまで連中が言ってきたことだが、その全てを反故にしようとしている。

菅・野田と小沢は消費増税をめぐって対立、分裂したはずだが、増税に対するスタンスはどうなったのか。
野田は増税のスタンスを保っているが、菅に至っては増税反対を主張していると言うから、「バルカン政治家」どころか「聖戦貫徹」から「平和主義者」に鞍替えした社会党創世記の連中を思わせる。せめて「なぜスタンスを変えたのか」の説明や反省があればまだ誠意もあるが、それすら無いのだから、政治家として安倍などよりよほど邪悪である。こういう失敗者で誠意の無い連中が個人的名声や地域的人気によって何度も再選されてしまうところに、小選挙区制の弊害が見て取れる。

立民と国民、その他の分裂は基本的には政策に対するスタンスの違いに起因していたはずだ。
特に原子力・核と安全保障、そして憲法がそれだ。
「核推進」「対米軍事協力強化」「独自の軍事力強化」「憲法改正」などを志向した「希望の党」の残党が民進党の基盤を引き継いで後継となったのが国民民主党で、それに対して「核放棄」「対米軍事協力の限定(アジア志向ではない)」「軍事力強化に否定的」「憲法改正に否定的」でかつ「旧民主党のリベラル路線(ネオリベ含む)を引き継ぐ」としたのが立憲民主党だった。
そもそもどう見ても同じ政党であること自体が異常で、分裂して落ち着くところに落ち着いたはずだが、「小会派では何もできない」として議会内会派の統一を試みるのは、「数合わせ」「永田町の論理」そのものでしかない。
同一会派となった場合、同じ会派の委員が「原発ゼロ」を主張したすぐ後に、「核の再開」を要請するといった展開が必ず起こるだろう。それに対して、国民にどう説明し、誰が責任を取るのか。この一点を想像しただけでも、この連中に議席を与え議会活動する機会をくれてやること自体、避けねばならないだろう。

その場合、「どうせ政権交代の可能性の無い批判勢力というだけなら、れいわの方がマシ」ということになり、政権批判票はさらに「れいわ」に向かう可能性が高い。
まぁ20世紀の遺物のような旧民進党系列は一刻も早く消滅した方が良いとは思うが、さりとて現実性と組織を否定する「れいわ」に未来があるわけでもなく、「選択肢が無い」絶望的状況がいましばらく続きそうな気配である。
posted by ケン at 12:00| Comment(7) | 政局ほか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする