2019年11月02日

資産公開の実態

【妻クリステルさん有価証券保有、閣僚資産最多は小泉環境相…自身は「資産なし」】
 政府は25日、9月に発足した第4次安倍再改造内閣で新たに就任した閣僚15人の資産(就任時。生計をともにする家族分を含む)を公開した。同日に辞任した菅原一秀経済産業相も含まれている。
 15人の平均資産額は5107万円で、最も多かったのは、小泉環境相の2億9001万円。小泉氏は、公開済みの安倍首相と留任・横滑りの4閣僚を含めた20人の中でも、麻生副総理兼財務相(5億2303万円)に次ぐ2位。小泉氏自身は「資産なし」だったが、妻でフリーアナウンサーのクリステルさんが有価証券を保有していた。小泉氏は記者会見で、「ルールではあるが、私と結婚したことで公開しなければいけない。(妻に)申し訳ないという気持ちだ」と述べた。
 全20人の平均資産額は8272万円で、昨年10月の第4次改造内閣発足時の8911万円と比べて639万円減った。1億円を超えたのは、麻生、小泉両氏のほか、河野防衛相、安倍首相の計4人だった。
(10月25日、読売新聞)

資産公開によって「金満大臣」であることが判明してしまった小泉氏だが、実はその資産は全て妻のものだったというオチ。
国会議員と結婚してしまったが故に、自分の資産内容が公開されてしまったのは「ご愁傷様」としか言い様がないが、権力と結びつくというのはそういうことでもある。

問題はむしろ小泉氏本人の「資産ゼロ」をどう解釈すべきかという話だが、これは「資産隠し」と否定するほどのものではないと考えられる。
小泉氏は大学を出て留学の後、父の私設秘書などをやって、そのまま「世襲」しているだけに、自身で資産を作る機会は、マネーゲームでもしない限り無かっただろう。
政治家自身は、よほど大物にならない限り、その家計は「火の車」であるのが普通で、それは前経産相が自分の秘書から金を巻き上げていたことからも説明できる。まして、近年は自民党でもカネが集まらなくなっており、なおさらだ。
もっとも、小泉氏の場合、宗主国アメリカでしっかり「教育」を受けてきた米国帰りであり、あちらから裏金が出ている可能性は否めないものの、それは当然表には出ないだろう。
小泉家の資産は父が健在である以上、父の純一郎氏にあり、その資産額は10億円に上るとも言われるが、借金もあると見られ、実際のところは定かではない。

進二郎氏に話を戻すと、本人の収入は歳費と文書交通費で3400万円、その他に政治資金団体の収入(パーティーや献金など)が8千万円近くある。
確かにこれだけ見ると、「資産ゼロはあり得ない」と言われても仕方ないわけだが、自民党議員の場合、10年ほど前の平均で1億円近い年間経費がかかっており、収入が減少傾向にあるだけにどこもヒーヒー言っているのが実態だ。
進二郎氏の場合、「親の七光り」はあるにせよ、出世速度から考えて、かなり派手に活動していることは明らかで、全ての収入を活動につぎ込んでいると考えて良い。むしろ足りないくらいかもしれない。

「それでも1億超えはないだろう」

という声が聞こえてきそうだが、例えば私設秘書を年間500万円で8人雇った場合(実際はそんな高給ではないが)、それだけで4千万円がかかる。その他に地元の事務所の維持費と活動費を考えれば、すぐに1億円など飛んでしまうだろう。選挙に備えて、貯金する必要もある。
実際には、自民党議員でも秘書が十人以上いるようなところは稀になっている。

もっとも、資産公開に抜け道があるのも確かだ。
その最も有力なのは「普通預金」にするというもので、何故か普通預金は公開対象外になっている。
もう一つは名義変更で、公開対象は配偶者と扶養中の子であるため、それ以外のものに名義を変えてしまうという手法がある。大方の政治家はこれによって「資産隠し」を行い、「潔白」を主張している。

資産公開制度は無いよりははるかにマシなのだが、実態を表しているとはとうてい言えず、問題があることは否定できない。
posted by ケン at 12:00| Comment(5) | 政局ほか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする