2020年01月23日

TBP「沖縄戦」を初プレイ

TBP社の「OKINAWA!」を初プレイ。
近いタイミングでGJからも「沖縄の落日」が出ているが、沖縄戦の作品は内外を問わず珍しかっただけに急展開とも言える。

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本作の特徴は陸戦だけでなく、海空戦までシミュレートされている点で、米軍による沖縄上陸から6月末までを扱う。
勝利条件もシンプルで、「ゲーム終了までに日本軍を盤上から除去できるか」でしかない。
マップもハーフマップ一枚で、ユニットも多くなく、色々シンプルなのは間違いないが、ルールは結構特徴的で、慣れるまではルールとにらめっこする必要がある。

日本軍はゲーム中に最大10回まで特攻作戦を行え、ダイスを振って出撃する特攻ユニットの数を決め、ユニットごとに任務部隊や艦砲部隊などの目標を決める。
米側は、自軍航空隊を制空と地上支援に分け、制空部隊は特攻の制止に当たる。制空・防空をすり抜けた特攻機は、空母部隊の場合はランダムで目標艦が決められるが、艦砲支援部隊の場合は旧式戦艦を選べるので、これが結構盛り上がるし、意外な確率で成功してしまう。史実からすると、「アメリカ人が作った割に日本人を喜ばせすぎでは?」と思えるくらいだ。

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地上戦は基本的にはオーソドックスな移動、戦闘なのだが、日本軍は攻撃と防御に際して「32軍予備ボックス」から予備隊を出すことができる。初期配置では、日本軍はわずかしかおらず、大半が予備となっている。一方、米軍は艦砲、砲兵、戦車、航空の支援を得て攻撃するわけだが、結果、「1対1でダイス修正+6」といったナゾな戦闘が多くなる。
そして、大体双方にダメージが入るのだが、ステップを失うか師団・軍の「疲労」で処理するかの選択をする。この疲労が蓄積すると、攻撃などに際してダイス修正が入ることになる。また、防御側は退却をステップロスに代えることも可能。

日本軍はとにかく「6月末まで耐える」ことが目標となるが、米軍は少しでも攻撃を控えると「宿題が終わらない」ことになるため、1対1だろうが、1対2だろうが、攻撃し続けることになる。

日本軍や特攻の評価はさておき、史実の「らしさ」が非常に良く再現されていて、一風変わったルールも「なるほど」と思わせるところが多く、ゲームとしてもシンプルにして面白いのだが、(我々のルールの読み違えかもしれないが)致命的なエラーが発見され、「最後の最後でこれか!惜しすぎる!」という評価になった。
このエラーを別にすれば、非常に面白いゲームである。
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2020年01月21日

南京総統府

日本人的には「総統」と聞くとヒトラーしか思い浮かばないのだが、中国国民政府の話である。
1927年に蒋介石が南京に国民政府を設置、日華事変が勃発して1937年12月に日本軍によって攻められると、国民政府は重慶に移転するも、後に汪兆銘政権が設置される。日本降伏後、国民政府は1946年5月に重慶から南京に首都を戻すが、国共内戦が勃発、49年4月には人民解放軍によって陥落してしまう。
つまり、実際に政府機能(大総統府)が置かれたのはわずか10年ちょっとの期間でしかなく、「総統府」の名称が冠されたのは1948年からの1年間に過ぎなかった。それだけ中国史の激動が感じられる場所でもある。

また、国民政府が置かれる前も、太平天国の乱において太平天国軍が南京を占領した後に「天王府」を置いた場所でもあり、その前後には江蘇省・安徽省・江西省を治める両江総督府が置かれている。中国史好きにはたまらない場所でもある。
とはいえ、太平天国の乱で建物は殆ど破壊されているため、清朝以前のものは全て再建されたもの。
国民政府時代のものは、基本的にそのまま残されている。孫文や蒋介石の執務室を見ることができる。

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総統府外観

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総統府からの眺め

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蒋介石の執務室

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中国だからもっとゴテゴテしているのかと思ったが、意外と実質本位で質実なものだった。
総統府の建物のすぐそばには簡易防空壕もあり、中は公開されていなかったが、当時の空気感を感じるには十分だった。
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2020年01月20日

朱舜水師を偲ぶ

上海市郊外の松江区にある方塔園の中に「朱舜水紀年堂」があると聞き、知人に案内してもらった。

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聞いたことのある人は少ないと思うが、朱舜水はいわゆる「抗清復明」運動家の一人で、一市民(非官人)の立場ながら鄭成功に従って清朝に抵抗を続け、日本の江戸幕府に復明支援を求めるべく四度来日した。
だが、希望は叶わず、60を過ぎて運動を断念、1660年に日本に亡命、水戸藩の庇護を受けることになった。
その後、江戸と水戸を行き来しながら、20年以上にわたって漢学を教授し、水戸学の基礎を築き、1682年に83歳で逝去した。
東京・本郷の東京大学農学部の敷地内(旧水戸藩邸)には今も「朱舜水先生終焉之地」の碑が残され、水戸藩主の墓がある瑞龍山には明朝式の墓が建てられた。

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上海は新しい街で、明代以前は松江の方が栄えていたとされ、朱舜水自身もすぐ隣の浙江省出身で、日本亡命前の数年間をここで暮らしたという。
方塔園は小さいながらも風光明媚な公園だったが、肝心の朱舜水紀年堂は建物はともかく、展示は雑で、コピー品ばかりで、いかにも「やっつけ仕事」な感じで残念なものだった。
まぁ、まずは「こんな人がいたんですよ」と知ってもらうところから始めているのだろうが。。。
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2020年01月19日

現在帰国中につき〜2020冬

いやはや、やっぱ東京はいいですな〜〜

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ゴジラ、歌舞伎町に出現

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10年ぶりにアカシアでロールキャベツ、BGMは80年代の洋楽

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この世界の(さらにいくつもの)片隅に、感想は後日
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2020年01月18日

森法相、日本司法制度の中世性を露呈

【森まさこ法相、「無罪証明すべき」発言訂正「主張と証明を言い間違えた」】
 日産自動車の前会長、カルロス・ゴーン被告人の会見を受けて、森雅子法務大臣は「潔白というのならば、司法の場で正々堂々と無罪を証明すべき」と発言したが、その後、ツイッター上で「無罪の『主張』と言うところを『証明』と言い違えてしまいました」と訂正した。
 森法相は1月9日未明、記者会見を開いて、カルロス・ゴーン被告人について「潔白というのならば、司法の場で正々堂々と無罪を証明すべき」と述べた。日本の刑事裁判では、検察官が有罪であることを証明しなければいけないことから、この発言に対して「ありえない」と批判があがっていた。
 森法相は1月9日夕、自身のツイッター上で「無罪の『主張』と言うところを『証明』と言い違えてしまいました。謹んで訂正致します」と投稿した。
 「記者の皆様に配布したコメント文面には"わが国の法廷において『主張』すればよい"と記載してましたが私が言い違えてしまいました。無罪推定の原則は当然重要な原則であり日本の司法もこの原則を遵守しております」とつづっている。
(1月9日、弁護士ドットコム)

森法相ははからずも昭和帝政の本質を露呈した。建前を言おうとして、本音を言ってしまったのだろうが、意図的に敢えて本音を言うことで、全国民に「お前ら分かってんだろうな!(建前は建前なんだぞ)」と脅しをかけたのかもしれない。

日本では、被告が無罪を「証明」できなければ、全て有罪となる。結果、有罪率99.8%となっている。大逆事件でも横浜事件でも有罪となったのは、被告が無罪を「証明」できなかったからだ。
日本の裁判では、検察側が選別した「証拠」のみが開示され、弁護士はいわば目隠しのまま弁護せざるを得ない。そもそも公平性を欠いた制度となっている。ゴーン氏の主張はあながち外していないところが、苦しい。

ちなみに起訴率は65%程度とされているが、残りの35%のうちの多くは当局の協力者(コラボ)となる条件で不起訴とされている。この点でも、非常に東ドイツとよく似ていると言える。

なお付言すれば、これは安倍政権の問題ではなく、明治帝政を無反省のまま引き継いだ戦後帝政の問題であり、帝政を終わらせない限り、何も変わらないだろう。
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2020年01月17日

積みゲー解消に向けて 2020新春

帰国中に「積みゲー」を解消したいと思ってる皆さんを一部紹介。
まぁ久しぶりに「ラビリンス」もやりたいし、全部は無理だとは思うけど。

1.TBP「ローグ・ステート: もしもあなたが金総書記なら?」
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『ローグ・ステート』は、プレイヤーが北朝鮮の最高指導者として、朝鮮戦争休戦直後から国家運営に取り組むソリティア・ゲームです。ゲームの目的は1953年から2030年まで「王朝」を護持すること。そして主体(チュチェ)思想を世界中に敷衍することです。自国の軍事力、工業力を高めることにより、また核兵器を開発することで主体ポイントを得られます。対外債務が増えないよう注意しつつ、イベントには積極的に対抗します。

一人でブツブツ言いながらではなく、みんなでワイワイやりたいなぁと。

2.GMT「Stalingrad '42」
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中国でケン先生のドイツ軍が無双してしまった結果、いきなり「駄作」呼ばわりされてしまったので、もう一度試してみたい。ちゃんとシステムを理解していれば、そうそうあんな酷いことにはならないと思うんだけど。確かにテクニカルに過ぎるシステムではあるとも思うのだが。

3.NP「アーバン・オペレーションズ」
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ブロックを使った新しいアプローチによる戦術級現代戦。フランスの士官学校で採用されているシステムを援用しているとかで、興味本位で買ってみた。現代戦も戦術級も、本来の守備範囲では無いのだが、試してみたい。

4.WDG「インペリウム」
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中国で再販された名作ゲームの並行輸入版。積みゲーとは違うけど、超久しぶりにやってみたい。

5.アークライト「クランク!」
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ドラゴンに気づかれないように巣穴に侵入して宝物を持ち帰ることを競う、デッキ構築型ゲーム。
ファンタジー系のゲームはあまり中国でできていないので、帰国した折にプレイしてみたい。
posted by ケン at 12:00| Comment(5) | ゲーム、囲碁 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月16日

ト大統領「カネ出さないなら出て行かねぇ」

【イラク議会、駐留米軍の撤退を要請 トランプ氏「大きな制裁」を警告】
 イラク議会は5日、米無人機の攻撃により首都バグダッドの空港でイラン革命防衛隊の精鋭部隊「コッズ部隊」のガセム・ソレイマニ司令官らが殺害されたことを受け、国内に駐留する米軍の撤退を求める決議を可決した。これに対しドナルド・トランプ米大統領は同日、イラクに「とても大きな制裁」を科すと警告した。
 米フロリダ州での休暇から首都ワシントンに戻る大統領専用機エアフォースワンの機内でトランプ氏は、イラク駐留米軍が撤退を余儀なくされれば「対イラン制裁がおとなしく見えるほど」の「かつてない規模の制裁」をイラクに科すと警告。イラク国内にある米軍基地には「ばく大な費用」がかかっているとして、「イラク側がそれを返済しない限り、われわれは出て行かない」と述べた。
 また、トランプ氏はイランへの「大規模な報復」も改めて警告。攻撃対象にはイラン国内の文化遺産も含まれ得るとした先の発言に殺到している批判を一蹴し、「彼らは米国民を殺害できる。米国民を拷問し障害を負わせることも、道路脇に仕掛けた爆弾で米国民を吹き飛ばすこともできる。それなのに、われわれは彼らの文化遺産に触れることもできないというのか? そうはいかない」と記者団に語った。
 これに先立ち、臨時招集されたイラク議会はソレイマニ司令官を殺害した米国の攻撃を「政治的暗殺」と非難。イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」掃討のためイラク政府の要請で2014年から国内各地に駐留する米軍部隊約5200人を含む有志連合の外国軍すべてについて、「掃討支援要請の破棄を政府に求める」決議を採択した。
 イラク内閣は何らかの決断を下す必要があるが、臨時議会に出席したアデル・アブドルマハディ暫定首相は演説で、米軍の撤退を支持すると表明している。
(1月6日、AFP)

押し込み強盗が「強盗にかかった費用を出さないなら出て行かねぇ」と家を占拠してしまう構図。
イラクにそんなカネがあるなら、最初から米軍にいてもらう理由が無いわけで、無理筋もいいところ。
アメリカは完全にヤクザになったわけだ。世界最強の武力を持っているから、誰も何も言えないところがまた凄い。むしろイラク議会の勇気を褒め称えるべきかもしれないが、彼らは彼らで尻に火がついているわけで、どこまでも救いが無い。

日本も在日米軍駐留費を全額拠出するか(思いやり予算4倍)、自力で防衛費を5兆円増やすか(対GDP比2%)の二択を迫られており、本来は他人事で無いはずだが。。。
posted by ケン at 12:00| Comment(2) | ロシア、中国、国際関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする