2020年01月01日

2020年を華東より

明けましておめでとうございます。
旧年中はお世話になりました。
本年もよろしくお願い申し上げます。

昨年に引き続き中国で正月を迎えました。
とはいえ、これも昨年同様ですが、明2日は朝8時半から期末試験で(バスは7時発)、30日も試験がありまして、まぁ平常運転なのです。
それでも、ゲーム仲間よりお誘いがあり、31日と1日(今日!)はゲーム三昧で楽しませていただいてます。
まぁせいぜい微信(中国版SNS)で新年のお祝いを交換するくらいが、正月っぽいところです。

中国の春節は旧暦なので毎年微妙にカレンダーが異なり、それに応じて大学のプログラムも変わるため、今期は始業も終業も1週間早く、来週には成績付けも終わって、週末には帰国する予定です。
それもあって、年末年始がもろに試験期間と被っているのですが。

さて、中国における教員業も(期数にして)一年半を終え、かなり慣れてきた感じです。
少しずつ人脈も広がり、少しずつ仕事の依頼も増えて、良い感じで来ているかなと自己評価しています。
とはいえ、そこは中国なので、何が突然起こるかわかりません。
同僚のご友人は前期を終えたところで、突然大学側から「来期は仕事無いから」と突然一方的に契約を打ち切られたそうです。幸いにして、さほど遠くない町の大学にすぐ再就職できたようですが、その辺はやはり中国、ロシアなのです。
私の場合は、強い後ろ盾があるのでその心配は無いのですが、逆を言えば、その後ろ盾がいなくなってしまったら、一緒に首を切られる恐れもあるということです。
ま、あまり考えても仕方の無いことですが(中国ではそのくらいの感覚が程よい)。

いずれにせよ、自分の仕事をきっちりこなし、周囲の信頼を獲得し、認められていくよう努力するのみです(努力値が低いのが難なのですが)。
何より毎週近くゲームできる環境が一番ストレス解消になっていることが大きいでしょう。

さて、日本に目を向けると、既存の秩序=戦後民主主義の空洞化・形骸化が進み、それを取り繕うために権威主義化(自民党と霞が関の一体化あるいは官邸による霞が関の従属化)が進んでいますが、いわば「聖戦貫徹のために大政翼賛を」と同様、実質的な効果は上がっていないように見えます。

今後日本は、「パイ」全体の縮小再生産に応じて国民に対する収奪が強化され、収奪を擬装するために「愛国心=国家主義」が称揚されてゆく流れとなるでしょう。しかし、その路線は必ず失敗します。
本来、国民国家は一国の工業化と近代化を実現するために、「国民」「国民国家」という共同幻想を設定、国民に対して一定の平等を保障することによって、「我々は同じ国民である」として階級対立を抑制、生産の効率化を図るものでした。
ところが、現状では世界の平準化が進むことで、20世紀には第三世界から資源と労働力を収奪することによって成立していた先進国の「繁栄」が頓挫してしまいました。その結果、国内で収奪することによってしか資本を維持できなくなってしまったのです。
そうなると、まず国民と国民国家の前提である平等が否定され、それによって収奪と疎外が加速してゆくことになります。それはすでに加速度的に進んでおり、欧米日では人種・民族差別が止まらなくなっています。これは、本来は階級対立であるはずのものが、より分かりやすい人種・民族差別に置き換えられているためです。それは資本の望むところでもあるため、放置されています。

1920年代にワイマール・ドイツで起きたのは、国家的危機を階級対立の超克によって乗り越えようとした共産党・社会民主党と人種差別と民族主義によって克服しようとしたナチス党との激烈な対立でしたが、最終的に後者が勝利しました。ナチスの勝利によって、ドイツにおける階級対立は暴力的に抑え込まれ、その暴力はユダヤ人や障害者に向けられ、さらには隣国へと向けられていったわけです。最新の研究では、ナチス経済はまずは没収したユダヤ人の資産、次いで占領地で収奪した資本によって、かろうじて成立していたことが分かっています。

現代日本の場合は、まず「階級対立の超克」を掲げる政党が存在せず(NKすら明言を避けている)、自民党が人種差別主義者と民族主義者の支持を集めることで、今のところ明示的な暴力を伴わずに「静かなる権威主義化=戦後帝政の再定義」が進んでいる感じです。
わざわざ「静かなる」と言うのは、権威主義とは本来ウザいくらいけたたましい宣伝(プロパガンダ)と思想強要が繰り返されるものですが、それを伴っていないためです。

話を戻せば、国民から収奪する他に道が無い日本経済は、どのような体制であっても、「自分の足を食う蛸」以上のものにはなりえず、それを擬装するためにオリンピックや天皇を持ち出す他に手段が無いという状態です。
2020年代の日本は、国際的予測よりも速いスピードで衰退していくだろうと見ています。
だからこそ、中国の片隅で小さな拠点作りを進めているわけです(以下、イメージ)。

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そんなわけで、改めて今年もよろしくお願いいたします。
posted by ケン at 01:06| Comment(4) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする