2020年02月05日

カジノ疑惑は拡大の恐れ

【IR汚職、特捜部は「菅官房長官・二階幹事長」を狙っている可能性】
 特捜部の捜査は、役人に加え、多数の国会議員にもおよびつつある。秋元議員と一緒に「500ドットコム」の本社を訪問した自民党の白須賀貴樹議員や勝沼栄明前議員の事務所を捜索したばかりか、さらに別の議員への捜査も開始した。「500ドットコム」が、秋元議員のほかにも5人の議員に現金を配っていたと特捜部に供述したためだ。
 同社は2017年9月、衆議院選挙を前に「陣中見舞い」名目で秋元議員に300万円を渡していたが、同時期に前防衛大臣の岩屋毅議員、法務政務官の宮崎政久議員、自民党の中村裕之議員、船橋利実議員、元郵政民営化担当大臣で「日本維新の会」の下地幹郎議員にも、それぞれ100万円を渡していたという。特捜部は、年末年始にかけて5人からも事情を聴取している。
 こうした捜査の結果、全国のカジノ構想に暗雲が垂れ込めることになった。
 第一に影響を受けたのは、候補地として早くから名乗りをあげてきた大阪だ。特捜部から聴取を受けた「日本維新の会」の下地議員が、100万円を受け取りながら、政治資金収支報告書に記載していなかったことが明らかになったためだ。
 大阪のIR構想を主導してきた同会代表の松井一郎大阪市長が、下地議員を強く非難し除名処分を下したのも、カジノをめぐる贈収賄事件と一線を画するためであった。
 この背景には、紺野容疑者の実の父親が、同じ「日本維新の会」の室井邦彦参院議員であることも関係しているとされる。政府関係者が語る。
 「今回の事件は、大阪のIRにとってはダブル・パンチのようなものだった。議員がふたりも関係しているとなると、そもそもカジノに反対の公明党、その支持母体の創価学会の反発がますます強くなり、構想に影が差す。なんとか距離を開け、ダーティなイメージを払拭しようと懸命だ」
(1月21日、現代ビジネスより抜粋)

雑誌記事ではあるが、永田町で囁かれていることと似ているので、一定の信憑性はありそうだ。
もともとカジノは維新の会による利権獲得・誘導の側面が強く、最大の推進者だった。
記事にもあるように、松井大阪市長が即座に尻尾切りに動いたのも、被害拡大を恐れたためとされている。
「500ドットコム」のアドバイザー、調整役として働いたのは、維新の室井参議の息子であったことも、維新一派と一族による工作であった可能性を示している。

とはいえ、カジノ工作は自民党などにもガッチリ食い込んでおり、特に親中派であらゆる利権に食い込んでいる二階幹事長は「本丸」の一つとされている。普通に考えれば、巨額の利権が発生するカジノに(カネとコネで外様ながら幹事長になった)二階氏が絡もうとしないわけがないだろう。

二階幹事長が「狙われる」もう一つの理由は、自民党総裁の後継レースとの絡みがある。
現在のところ、安倍首相は自らの後継に「毛色が良く」「従順で」「弱い」岸田氏を考えているようだが、野心を持つ菅氏や外様の二階氏は否定的に見ているとされている。昨今、「菅系列」議員が次々とあげられているのも、権力闘争の一環であるという見方は、自民党内でも強い。
また、過去に一度、安倍首相は二階氏を幹事長から外そうと画策したことがあるが、「俺を外したら、憲法改正できなくなるぞ」と見得を切られ、本当にその直後にKM党幹事長から安倍氏に対して「二階先生を幹事長から外すなら憲法改正に協力できない」旨の電話が入り、諦めたという話がある。
もちろん、これは噂話の域を出ないが、安倍氏にとって二階氏は「すでに用済み」であり、可能であれば権力闘争によって追い落としたい存在となっているのは、確かなようだ。

【追記】
国会が始まってしまったので、他の議員の逮捕は当面見送りとなったが、それで終わるとも思えない状況にあるようだ。
posted by ケン at 12:00| Comment(0) | 政局ほか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする