2020年10月29日

菅総理の著書、版改訂で検閲か?

【菅首相の著書、改訂版が発売 公文書管理の記述消える】
 菅義偉首相の著書「政治家の覚悟」(文芸春秋)が20日に発売される。野党議員時代の2012年に刊行した単行本を改訂した新書で、全244ページ。官房長官時代のインタビューが追加収録される一方、「公文書の管理の重要性」を訴える記述があった章は削除された。
 12年の単行本「政治家の覚悟 官僚を動かせ」は首相の就任後、ネット上で高額で取引されていた。
 今回の改訂版で削除されたのは、旧民主党の政権運営などを批判した章。この中で、東日本大震災後の民主党政権の議事録の保存状態を問題視し、「政府があらゆる記録を克明に残すのは当然で、議事録は最も基本的な資料です。その作成を怠ったことは国民への背信行為」と公文書管理の重要性を訴えていた。
(10月19日、朝日新聞)

版や刊行時期によって内容や検閲対象が異なるのは権威主義国家の伝統芸。
版ごとの違いを見て、「何が変化して、その理由は何か」を考えるのが、ソヴィエト学徒の「修業」だったが、そうした訓練を受けたのは我々が最後の世代だった。

例えば、『ジューコフ元帥回顧録』の場合、1969年初版の752ページに対して、1983年版は第5版は984ページ、1992年発行の第11版は1159ページもあったが、2010年第14版は出版社が「完全版」としているも960ページしかない。
posted by ケン at 12:00| Comment(2) | 政治、社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする