2020年10月30日

菅首相の初外遊

【菅首相、初の外国訪問から帰国】
 総理大臣としての初めての外国訪問でベトナムとインドネシアを訪れた菅総理は、一連の外交日程を終え、21日夜、帰国しました。
 「日本は南シナ海の緊張を高めるいかなる行為にも反対をします。すべての当事者が、力や威圧によるのではなく、国際法に基づき、紛争の平和的解決に向けて努力することの重要性を改めて強調をいたします」(菅義偉首相)
 ベトナムとインドネシアを訪問した菅総理は21日、会見で中国の南シナ海への進出を念頭にASEAN諸国と協力し、「自由で開かれたインド太平洋」構想の実現に取り組む考えを示しました。
 また、徴用工訴訟をめぐり、韓国側が差し押さえた日本企業の資産の現金化に向け準備を進めていることについては、“現金化されれば日韓関係に極めて深刻な状況を招く、絶対に避けなければならない”と牽制しました。
 一連の外交日程を終えた菅総理は21日午後10時ごろ、政府専用機で帰国しました。初外遊の成果については、来週26日から始まる臨時国会でも議論されることになります。
(10月22日、TBS)

結局のところ、米中どちらに行ってもカドが立つということで、東南アジアに初外遊という選択。
まぁ「決められない人間の常套手段」と言える。
とはいえ、これは安倍路線の継承であり、外務省の意向(親米)とは異なるので、そこは評価すべきだろう。
アメリカが大統領選の真っ最中で、誰も相手にしてくれないという事情も幸いしたと言える。

「対中包囲網を作る」という外務省の狙いも的中せず、インドネシアには500億円を提供しただけに終わったように見える。
対インドネシアODAは累計で6兆円に達しようとしており、すでに対中国の3.6兆円を大きく上回る。
ところが、インドネシア外交は中国と日本がBEDを続けているような有様にあり、すでに日本に勝ち目はなくなっている。

ベトナムにしても、「反中同盟」の提案に易々と乗るようなマネはしない。
ベトナム自体は歴史的に反中国であり、対モンゴル戦に象徴されるように、日本と利害が一致することは少なくないが、あちらは陸続きであり、正面から中国と敵対するリスクは日本の比ではない。
また、ベトナム経済も中国市場なくしては成り立たず、安保と経済は両にらみで行くほか無い。

まぁ結局のところ、やはり「やった感」を見せただけというところなのではなかろうか。
posted by ケン at 12:00| Comment(0) | 外交、安全保障 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする