2020年12月09日

王政の非人道

【女性皇族に「皇女」創設、結婚後も公務継続案 政府検討】
 皇族数の減少による公務の担い手不足を補うため、結婚で皇室を離れる女性皇族に「皇女」という呼称を贈り、公務を続けてもらう案が政府内で検討されていることが分かった。複数の政府関係者が明らかにした。
 皇室では公務の担い手不足と安定的な皇位継承が課題となっており、政府が論点の整理などを進めている。皇室典範の定めで女性皇族は現在、民間人と結婚すると皇室を離れることになっている。今回の「皇女」案は、皇族でなくなることは変わらないものの、公務は継続して担ってもらい皇室活動を維持する狙いがある。
 類似の案は、民主党政権下の野田内閣が2012年に公表した論点整理の中にもあった。女性皇族が結婚後、国家公務員として特別な立場を保持し、皇室の活動を支える案だ。関係者によると、第2次安倍政権でも14年ごろ、水面下で同様の制度の閣議決定をめざしていたという。こうした経緯や立法措置がいらないとされる点を踏まえ、今回、皇女の呼称を贈る案が浮上したとみられる。
(11月24日、朝日新聞)

やはり立憲王政であれ何であれ、王政は非人道的な身分制度に他ならない。
戦後の昭和帝政は、皇族を減らし、婚姻した皇族は皇籍を離脱して民間人になることで、華族を含む身分制度からの脱却を図ったはずだった。
同時に、職業選択の自由が憲法に盛り込まれることで、「自由意志を持つ市民が主権を行使して自らを統治する」リベラリズムの導入も進められた。

ところが、今回の皇女制度案は、身分制度を肯定し、職業選択の自由を否定することで、戦後自由主義と民主主義を実質的に否定する内容になってしまっている。男系男子のみの相続権も残され、女性皇族を「利用できるだけ利用」しようとする自民党や霞ケ関の邪悪な意志が見て取れる。
そもそも臣下が皇家の継承や制度に口を挟むこと自体が不敬であろう(爆)

全体主義学徒の私としては、「自由主義から封建制への逆行」という珍現象を目の当たりにできて興味深い限りである。

共和主義者の私がアドバイスしてやるのは癪ではあるが、例えば私はフランスにいた時、どこぞの王位継承権187位(不確か)を持っているという人と会ったことがあるが、予め継承権を300位くらいまで決めておいて、王族以外の者は普通に民間で暮らすようにすれば良いだけの話。日本の場合は、そもそも制度設計が雑なだけだ。
posted by ケン at 12:00| Comment(2) | 憲法、政治思想、理念 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする