2020年12月26日

国債依存度が6割突破

【国債依存度が6割突破 コロナで歳出膨張止まらず】
 政府の2020年度の一般会計歳出は、3度の補正予算編成に伴い総額175兆円超と空前の規模に膨らむ。
 新型コロナウイルスの影響で税収が落ち込むため、歳入に占める国債依存度は初めて60%を突破。財政は異常事態だが、コロナ感染の「第3波」が続く中で政府・与党の危機感は乏しく、歳出増加の圧力は緩みそうにない。
 国債依存度は近年30%台で推移してきたが、20年度は2次補正後で56.3%と、リーマン・ショック後の09年度決算(51.5%)を上回り過去最高を更新。3次補正後はさらに64.1%まで上昇する。
 20年度の国債発行額は、前年度の3倍超の112兆5539億円に達する。赤字国債だけで約90兆円と、例年の一般会計の予算総額に迫る水準だ。しかし、与党内では「今は出し惜しみをする時期ではない」(自民党中堅議員)と積極財政を支持する声が目立つ。
 21日に閣議決定する21年度予算案では、国会の議決がなくても政府の判断で使用できる予備費を5兆円確保する予定。柔軟にコロナ対策を行う狙いがあるが、巨額予備費は財政規律の緩みを加速させかねない。
 21年度予算案の歳出規模は、過去最大だった20年度当初予算(102兆6580億円)を上回ることが確実。予算を査定する財務省は「思い切った歳出を求める声が予想以上に強い」(幹部)と頭を痛めている。
 20年度の債務償還や利払いに充てる国債費は3次補正後で23兆246億円と、当初段階から3269億円減少した。日銀の異次元緩和による金利低下の恩恵を受けた格好だ。しかし、財政が一段と悪化して国債の格付けが引き下げられれば、金利上昇を招く可能性も否定できない。
 東短リサーチの加藤出社長は「超低金利の長期化により、日本中で財政感覚のまひが起きている」と指摘し、「借金を増やしていくとどこかで限界を迎える」と警鐘を鳴らしている。 
(12月16日、時事通信)

色々な「仕方ない」を積み重ねていくとこうなるわけで。
戦争しているわけじゃないから、他国に迷惑をかけないだけマシではあるが、いつかはツケの支払いが回ってくるのも事実。
信用貨幣だから、みなが「大丈夫」と思っているうちは大丈夫かもしれないが、誰かが「もうダメだ。さっさと全部返せ」と言い出した瞬間に突然破綻が訪れる可能性がある。
「財政感覚のまひ」とは「借金のまひ」のことで、借金はすればするほど金銭感覚が麻痺してくるわけで、それは一国の財政も変わらない。

「コロナ禍だから仕方ない」は是としても、「東京五輪だから仕方ない」は否であると認められないことが、麻痺を加速させる。
「五輪だけダメなのはおかしいじゃねぇか」という理屈に反論できるものがいないため、財政感覚の麻痺が拡大する。
本来、議会制民主主義では野党が非を咎める役割を果たす制度設計になっているが、現代の議会ではその役割が十分に果たされなくなっている。
posted by ケン at 12:00| Comment(2) | 財政、社会保障 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする