攻守ところを入れ替えて、H先輩とK先輩がドイツ、O先輩と私がソ連軍を担当した。
初めてのドイツ人で初手の機動に非常に時間がかかった上、ダイス運が無かったこともあり、前線の赤軍司令部は捕捉殲滅したものの、少なくない赤軍部隊を取り逃がしてしまい、戦車にリアクションを許して街道上を抑えられてしまった。
しかし、オリョールは第1ターンに陥落。
第2ターンには前線の赤軍はほぼ掃除完了したものの、肝心の街道上の陣地に残る部隊を取り残してしまい、不十分となった。
南方も慎重を期した結果、せっかく第1ターンにオリョールを落としたのに、戦果の拡大に失敗した。
第2、3ターンは、ソ連側の増援も少なく、独軍を足止めできる程度のユニットしか出てこないが、第1ターンに残った部隊が多かったこともあり、ルジェフやカリーニンの防衛に回す余裕もでき、ツーラ前面にも防衛線を構築することができた。
第3ターンには赤軍騎兵が独第2装甲軍の補給線を扼して進撃を止めた。
第4ターン、北方では独軍がルジェフ、カリーニンに兵力を割り振ったことから、スモレンスク街道の突進力が弱まって、モスクワ外郭陣地で足止めされてしまった。
前回はドイツ軍が出血覚悟で攻撃を続けた結果、ソ連軍は増援を出した端から撃滅されて、常にカツカツの状態にあったが、今回はターンを追うごとにモスクワ防衛線が厚くなって、どうにもならない状況となった。


結局独軍は第6ターンにツーラに取り付き、モジャイスクを落とすところで攻勢を頓挫させ、第7ターンにはソ連軍が南方と中央で反攻を開始して、第2装甲軍と第4軍の戦線に穴が開いて、独軍が包囲されるところとなって、時間切れとなった。
今回は前回より史実に近い形となったが、第1ターンの独軍の機動・攻撃がパズル的過ぎて、上手く行った場合と不十分だった場合で、振れ幅が大きすぎることが指摘された。
第1ターンの機動は別にしても、独軍はかなり無理攻めをしないと、ソ連軍はどんどん強化されていくので、早めの段階で「突進」を決断する必要もあるようだ。
いずれにしても、「評価は改善されたが、ルールに例外事項が多すぎて、適切に処理するのが難しい」ということで合意された。