2012年10月09日

観艦式2012

前回に引き続き今回も支援者や関係者の皆さんをお連れして海上自衛隊の観艦式事前演習の見学に赴いた。
今回は特に軍事顧問団ならぬ、軍事研究家の皆さんを御招待して自衛隊の現場を見学頂いた。
いかんせん天候不順な上に天気予報が全く当たらないため、前日までやきもきさせられたものの、当日は若干風が強いものの理想的な好天に恵まれた。

DSCN0226.JPG

今回の乗艦は護衛艦「しらね」。1980年に就役したという、退役も検討された老朽艦ではあるものの、改装を経て現役を続けている。この辺りにも現代の艦艇の高コスト化と苦しい財政事情が見て取れる。
そして、政治家がまだ強かった頃の伝説を示す艦でもある。
政界の言い伝えでは、当時の金丸信防衛庁長官が同艦の名称決定に際して、官僚から「次は『こんごう』か『きりしま』の順番ですが、いかが致しましょうか」と提示され、「いや、わしの家の裏には『しらね』という大層な山があるんじゃよ」の一言の下、旧海軍には無かった名称に決定したとされている。
当時は制服組を中心に不満が出たようだが、私はこの程度の政治家の自尊心の発露はむしろシビリアンコントロールの範疇だろうと考えている。
なお、防衛庁長官時代には、「非常事態において、自衛隊は超法規的行動が可能である」という内容の発言をした自衛隊幹部を更迭している。

DSCN0206.JPG

話を戻そう。
今回は残念ながら観閲艦では無く、受閲艦への搭乗になってしまった。
式典は、全て観閲艦に対して行われ、受閲艦は閲兵を受ける本体であり、事前演習の見学ということで乗艦が許されている形。
従って、観閲艦に乗っていれば、全てのプログラムを見られるが、受閲艦では全てが見られるわけでは無い。
お連れした皆さんには申し訳なかったが、政権与党とはいえ、今のわが社の権力はすでにこの程度になってしまっているということだ。
とはいえ、一般抽選のプラチナ度を考えれば、贅沢を言える身分ではないことも確かである。

DSCN0294.JPG

潜水艦の急速浮上と急速潜行という、最もエキサイトするプログラムが見られなかったのは甚だ残念ではあったものの、逆に「しらね」の5インチ砲が祝砲を撃つ担当であったため、空砲とはいえ、間近で艦砲射撃を見られたことは感動的だった。
12.7cm(127mm)砲という、いわば駆逐艦の艦砲程度のものなのだが、その発射時の大音量と衝撃は相当のものだった。意外と高音なのだが、音の衝撃が体にビリビリ来る辺りが、普通ではまず経験できないものだった。
5インチ砲であれなのだから、16インチ(40cm)とか18インチ(46cm)の音はどんなものだったのだろうか、全く想像もつかない。

DSCN0284.JPG

特別招待した同志は「ヘリ空母」の「いせ」に乗艦していたはずだが、どうだったのだろうか。もし次も機会があるなら、次は私も乗ってみたいものだ。
横須賀に朝7時半集合ということで、朝4時半過ぎには起きなければ間に合わないため、眠気と疲労で午後5時に帰港した後はすぐに解散してしまったものの、「軍事顧問団」を始めとする皆さんの感想や御意見をちゃんと伺って、防衛省と自衛隊に還元したいと思っている。

DSCN0248.JPG

最後になりますが、海上自衛隊の皆さん、お疲れさまでした。いつもお勤めご苦労様です。
posted by ケン at 21:11| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
同志に報告いたします。

海軍の最新鋭航空戦艦「伊勢」ですが、さすが基準排水量13,950頓、全長197mの大型船体だけあり、安定感抜群で洋上に居るとも思えませんでした。
以前に見学した戦車揚陸艦「大隅」に比べても艦内容積、甲板面積等圧倒的に余裕があり、災害救助等にも活躍が期待されます。
日向級ではじめて採用されたという甲板消火装置など、ダメコンにも大いに配慮が払われているようで、先任曹長による「不沈艦」との御墨付きでした。

しかしながら、旋回時等、この大型船体で戦術艦隊機動をするのはいささか無理があるような印象も受けました。
砲装こそ自衛用の高性能20ミリ機関砲のみとされていますが、3連装短魚雷発射管の装備など、いかに海軍のお家芸とはいえやり過ぎではないかと。
またVLSはコンパクトに収まっていますが、使用時は機銃や航空装備を艦内に退避させる必要があるなど、ミッドウェーの戦訓は何処との感を抱きました。
もっとも、これらの点、次期艦隊主力艦はさらに5,000頓大型の純粋本格空母になり改められるとのこと、艦政当局も百も承知との事でしょう。

余談ですが同乗の呉軍楽隊の演奏も見事で、米海軍の制定行進曲は「錨をあげて」日本海軍公式行進曲「軍艦」海上自衛隊海外派遣艦隊壮行曲「宇宙戦艦ヤマト」など、大いに楽しませていただきました(お陰で5吋砲の発砲を見逃したのは痛恨の極みであります)。

いやー、役得役得。
Posted by かまらーと at 2012年10月10日 10:30
同志、報告ありがとう。

「いせ」は自分も乗りたかったッス。
ヘリ空母とはいえ、燃えるよな〜〜

あれを見ると、「ちゃんと税金払わないと、むしろもっと税金払え」という気持ちになってしまうところがコワイね。
Posted by ケン at 2012年10月11日 12:47
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: