2008年05月04日

少子化対策という愚策

今日も言いたい放題、今日は無礼講である。
これから急速に人口が減っていくのに、道路に59兆円もつぎ込もうという自民党。
その利権への執着ぶりは凄まじいものがあるが、与野党ともに大馬鹿ぶりを見せているのが、「少子化対策」。
この施策の馬鹿っぷりは、道路・ハコモノ行政並みと言って良い。
少子化対策基本法の「基本的施策」を概観しよう。

・雇用環境の整備
→ 派遣、請負、パートなど女性をめぐる雇用環境は悪化するばかり。

・保育サービス等の充実
→ 預ける方も、預けられない方も不満だらけ。その上、赤字は肥大化。

・地域社会における子育て支援体制の整備
→ すでに崩壊。空文化。

・母子保健医療体制の充実等
→ 言っていることと、実態が真逆。出産システムは実質崩壊。

・ゆとりのある教育の推進等
→ 「学力」中心に逆戻り中。「ゆとり」って何?

・生活環境の整備
→ 低所得の若年層では、すでに破綻。さらに物価高が直撃。

・経済的負担の軽減
→ 出産手当、児童手当は、政府の「公共財の提供」を否定するもの。

・教育及び啓発
→ 道徳教育で子どもが増える?マジで言ってる?

以上のことに毎年1兆7千億円近くもつぎ込んでいるのである。
そのどれもが、ほとんど効果を発揮していないことは、政府関係者以外なら、誰でも分かるだろう。
その理由は簡単。
本来、労働なら労働、医療なら医療、教育なら教育で、予算計上すべきところを、わざわざ分離させて、「少子化対策」として独立させて、予算を立てているからだ。
しかも、個別の課題と、全く整合性の取れない施策を行っているのだから、上手く行くわけがない。
例えば、労働政策では、徹底した規制緩和による労働強化が行われているのに、少子化対策で育児休暇制度だけつくってみたところで、実効性が上がるわけがないのだ。
右手でつくったものを、左手が壊しているような有様なのだから、徒に金が浪費されるのは当然だろう。
自民党は、自民党らしく、少子化対策などやらないで、道路を造ったり、相続税を廃止したりしていれば良いものを(政策の方向性が明確になり、対立軸がハッキリする)、中途半端なことをするから、ますます状況が悪化していくことになる。

私の基本的スタンスは、社会民主主義者なので、

・労働法制の再強化 → 週40時間労働の徹底
・医療と教育に予算の重点配分 → 公共事業の超縮小、軍縮、増税


という方向になるが、これでは面白くない。
そもそも私は、「少子化全然OK、日本の人口は6千万人で十分!」と考えている。
ま、それはともかく、今日は連休中だし、ケン先生から自民党や保守の皆さんに、「産めよ増やせよ」の妙案を教えて進ぜよう。

・ポルノ&風俗業の全面禁止 → 性欲のはけ口をなくさせる。
・公共空間での異性間の接触禁止 → 禁止されると人はやりたくなる。
・夜間労働、営業、放送の禁止 → 自然とやることは一つに……


まず、原則として、日本人は、

「世界でもっともセックスしない国民」(註)

であるという認識を持つ必要がある。
それは、「疲れ過ぎ」「うんざり」から来ていると見るべきだ。
やることをやらなければ、できるはずもない。
毎晩11時に帰宅して、帰ってきてみれば、奥さんにクドクドと愚痴を言われるようなのが基本なのに、政府や自民党が、
「立てよ、国民!」
などと言ってみたところで、どうにもなるわけがないだろう。
本来、「少子化対策」の原理は、

「国民にいかに(生身の)異性ともっと性交させるか」

というものでなければ、実効性がない。
しかし、日本中でもっともセックスと縁の無さそうな霞ヶ関官僚が作文するから、ますます現実と遊離した政策が出来上がっていく。
さらに、そこに人気取りの国会議員が口を挟むから、ますます空虚な作文になってしまうのだ。
政府はいっそのこと、かつてのSM党の標語を借りて、

「がんこに生、元気にセックス!」

と宣伝してみてはいかがだろうか(笑)

【註】
コンドームメーカー「デュレックス」社の調査(2005)による。
フランス人の年間120回(3日に一回)に対して、日本人は年間45回(週一回未満)で、圧倒的に最低だった。
あくまで平均であるから、いかにセックスレスカップルが多いかが想像される。
そういう私もかなり(数値を下げる方に)貢献しているとは思うが(笑)
posted by ケン at 01:02| Comment(10) | TrackBack(0) | 政治、社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
130.153.26.5
URL:
DATE: 05/14/2008 14:28:56
ふふふ。私も、ケンさんに下手にコメントすると怪我をすると最近わかってきましたが、やめられません。
Posted by 猫の田中 at 1970年01月01日 00:00
130.153.26.5
URL:
DATE: 05/08/2008 12:17:16
先日見た映画「4ヶ月、3週と2日」はまさにその時代のルーマニアを舞台にした映画でした。ケンさんが言われるように、産むも地獄、堕ろすも地獄という感じでしたね(映画の場合、地獄なのは妊娠した女性の性格によるところも大きい、お前自分のことは自分でしろよ、と上映中イライラしておりました)。

セックスを奨励するならさらに進めて避妊と堕胎を禁止しろ、と言いたかったのではなく、子作りより子育てを手厚く支援しないと子供は増えないのでは?と言いたかっただけです。言葉が足りずにごめんなさい。「がんこに生!」のそのあとは〜?どうするのさ全くプンプン!とちょっと思うところあったもので。ケンさんがセックス奨励策を持ち出すことで、現在のの少子化対策を批判し、茶化しているのだとはわかっていたのですが、ついクソ真面目に反応してしまいました。

子供すべてがお嫌いなわけではないのですね。承知しました!

全ての子供を愛する 猫の田中より
Posted by at 1970年01月01日 00:00
130.153.26.5
URL:
DATE: 05/07/2008 14:06:57
国策としてセックスを推奨しても、あまり少子化対策としては効果ないのでは?ピルもあるし、産みたくなければ堕胎すればいいだけの話ですから。大丈夫、保育園が増えようが、児童手当が増えようが、父親が何時に帰ってくるのかわからないような今の状況で、出生率なんて絶対あがりませんよ。ケンさんの嫌いな子供が今以上にそこらへんにはびこることもないでしょう。あ、でも数が減ってもバカ親とバカ子の割合は減らないような気もしますが。むしろ数が減ったらバカの割合が増えるような気がいたします。
Posted by 猫の田中 at 1970年01月01日 00:00
ソ連時代、セックスはなかったと聞きました。
子供を作る行為のみが存在したということらしい。それもまた怪しい話ですが・・・。
先月ちらりと日本に帰ったとき、子沢山の家庭を紹介するテレビ番組(確か13人)を見ましたが、ロシアなら、この一家、確実に住居もらえるんじゃないのでしょうか?
先日もカムチャッカのご夫婦に4つ子が産まれて(ウラジオにて出産)住居プレゼントってニュースやってたし・・・。
しかし、例えマンションがもらえたとしても、4つ子を育てる・・・2人の姫の子育てでさえ、ヨレヨレの私にはとてもそんなことはできそうもなく・・・。最近、子供がたくさんいるという方は、もうそれだけで尊敬の対象になっております。
ということで日本の芸能界にも疎い私は、最近になって、橋下知事が7人もお子さんがいるというのを知り、もし自分が大阪住民なら一票を入れただろうなと思いました。
Posted by やました at 2008年05月05日 23:30
やましたさん、

それはウソです。
ソ連時代は、当時でも有数のセックス大国でした。ただ大ぴらでなかっただけの話です。
真面目な趣味を除けば、酒とセックス以外に楽しみがないんですから。人間というのは、何かしら「背徳的」な楽しみがないとダメなようです。

ちなみに、2007年の調査によると、日本人は相変わらず年間48回で世界最低、対するロシア人は年間143回!(第三位)だそうです。
あの劣悪な居住環境の中、いつ、どこでやっているのか……
研究してみると面白そうではあります。

橋下知事については、7人もの子を自分で育てているわけじゃないでしょうから、どうやっているんでしょうねぇ……
Posted by ケン at 2008年05月06日 16:43
ですよね。
私もそれはロシア人得意の「ジョーク」だと思ってました。
不動産関係の広告、数時間部屋を貸しますなんてのもあるので、そういうのが役割を果たしてるんでしょうか。あと、例のどっかで見たことがある女性を使った電話番号しか載ってない広告、あれも利用する人っているのかなあ?
ロシア人って散歩というか、外でブラブラする習慣がありますよね。あれってお年寄りが気を使ってのことかな?とも思うのですが。
Posted by やました at 2008年05月07日 07:47
やましたさん、

それはアリアリです。
私なども、大昔まだソ連と呼ばれていた頃、某大学の寮にいて、時々ロシア人に「散歩」に誘われましたが、あれは同部屋の子に場所を提供する意味があったわけです。
売春は昔から大流行ですね。ロシア版「出会い系」も大流行だそうです。

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猫の田中さん、

この政策の大失敗を現実のものにした国が、ルーマニアです。避妊も堕胎も禁止された結果の地獄ぶりは、ご自分でお調べ下さい。「チャウシェスクの子どもたち」ってヤツです。

まぁ私が言いたかったのは、
「やることやらなきゃ、できるわけもないでしょ」
程度のことだったんですけどね。

それから、誤解のないように申し上げますが、
私が嫌いなのは、子どもじゃなくて、礼儀知らず全般、です。
大人でも、子どもでも、ね。
Posted by ケン at 2008年05月08日 00:45
私の皮肉は、難易度が高いらしく、完全にスルーされるか、誤解されることが多いのです。
自分で分かっていても、やめられません。
Posted by ケン at 2008年05月10日 03:17
自由な発想、実現性の可否はともかく、大変に面白いです。これ位の発想転換は必要かと。
そこで、私も妙案を一つ。
結婚した夫婦の子作りを促進する為、正当な理由無く子供が出来ない夫婦には重税を課しては?
つまり、結婚により得られる減税措置を子供が出来ない夫婦には適用外とする、でいかがでしょうか?
Posted by 山猫 at 2014年06月01日 10:40
ありがとうございます。
ですが、「何か正当な理由なのか」を判断するのが難しく、その基準策定と判断段階の両方で恣意性が入ってしまうため、どうかなと思う次第です。個人的な好みの上でも懲罰的な課税方法は避けたいと思っています。
例えば、選挙で投票に行かなかったものに罰則的課税を課す案がありますが、私的には好ましく思っていません。ペナルティーよりはプラスにインセンティブを働かせるほうが望ましいからです。
Posted by ケン at 2014年06月01日 20:37
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