2015年08月31日

面倒な野党再編

【<維新の党>松野代表、野党再編に意欲 民主代表と会談へ】
 維新の党の松野頼久代表は30日、橋下徹大阪市長の新党結成表明を受け、維新の解党も視野に民主などと新党を結成する形での合流を目指す考えを表明した。31日にも民主党の岡田克也代表と会談し、年内をめどとした具体的な野党再編を協議する。東京都内にある維新の党本部で記者団に答えた。松野氏は「近々、岡田氏と野党再編について胸襟を開いて話し合う」と述べた。そのうえで「民主党を巻き込んだ形で、自民党に対抗できる勢力を作る」と強調。「維新と民主2党の合流や合併ではない」とも述べ、両党以外の議員も参加した新党結成を目指す考えを示した。ただ、岡田氏は民主の自主再建を重視する立場で、松野氏の想定する新党結成には慎重とみられる。
(毎日新聞、8月30日)

維新の内紛・分裂は、民主党にとって「ありがた迷惑」と言える。乱立した少数野党が再編する好機ではあるものの、民主党への合流(形式的には新党結成)を期待する一派にはもともと民主党系の議員が多く、他方で橋下派は大阪圏では健在なのだから、会派としての議員数は増えるものの、いざ選挙になった時に票が増えるわけではない。むしろ「野合」と批判されて票が減るかもしれないくらいだ。

だが、民主党は民主党で苦しい内情を抱えている。来夏に参院選を控え、衆院総選挙も2017年4月の消費増税(10%)を前に行われることがほぼ確定している中で、圧倒的に候補者が足りず、野党乱立が続く状態は何としても避けたいところだろう。その意味で、岡田代表は、強い飢えの中で「腐っている鯛」を食すかどうかの厳しい選択肢を迫られている。

他方、橋下氏と言えば、石原、江田、松野氏など、何度も結婚してはすぐ離別するといったことを繰り返しており、今回もおよそ組織人として相応しくない行動に出ているわけだが、大阪圏では依然として根強い人気を誇っている。民主党としては、大阪圏で全く議席が取れないというだけで大打撃を被っている。
昨年末の衆院選の比例区を見ると、民主と維新の票を足せば自民党を上回っているわけだが、維新が半分に割れたからといって、その半分の票が民主に来るわけでは無いところがキモなのだ。安保法制で安倍政権がつまずく中で、民主党の支持率は一向に回復していない。民主党内には自民党とほぼ同一の政策を掲げている保守派が3分の1近くいるだけに、維新との合併によってますます自民寄りになって、野党としての存在感がかすんでしまう恐れもある。

自分がプレイヤーだったらマジで勘弁して欲しい展開の一つだろう。

【追記】
党内的には、「これを機に一度解党して民主の名称を破棄、一新したい」という声も少なくないようだ。
posted by ケン at 13:23| Comment(0) | 政局ほか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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