2015年09月11日

サンクトペテルブルク・バレエシアター「眠りの森の美女」

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招待券を頂いての観劇。
ソ連崩壊後に設立された民間バレエ団で、日本では無名と言ってよいだろう。ロシアでは、90年代に無数の劇団や楽団が誕生したが、今日でも残っているのはほんのわずかに過ぎず、生き残ったということは一定の水準を保っていることを示している。
知名度の低さ故か、千秋楽の日曜日なのに、一階後方の席は空席が目立っていた。日本で私が行くバレエの公演でここまで空席があるのは珍しい。おかげで前列に人が居らず、遠目ながらも舞台全体を良く見回すことが出来た。

バレエ団としては小規模なようで、群舞も最大で十数人程度だった。会場がオーチャードホールなので、そもそもハコが小さくフルスペックのバレエが出来るところではないのだが、それでもバレエ公演としては手狭感が否めず、ハッキリ言えば迫力不足だった。ダンサーが本気で跳ぶと舞台の端に着地してしまうような環境では、致し方ない。そもそも高く跳べないのだから、バレエを見に来た者としては微妙感がある。全体の技術が、それなりに高く、舞台装置や衣装も華やかでゴージャスだっただけに惜しい限りだ。
プリマのイリーナ・コレスニコヴァは期待以上の安定性と強靱さを見せてくれたし、デニス・ニェダクの王子も堂々として安定感があったものの、やはりハコの小ささが災いして、舞踏公演としては迫力不足だった。
まぁ個人的には、「眠りの森の美女」はバレエの演目としても音楽的にも単調(退屈)なので、途中で眠くなってしまったのは否めない。ワルツとか好きな曲もあるのだが。

話は変わるが、現状では東京でフルスペックのバレエ公演ができるところは、新国立劇場と東京文化会館(東京都)に限られてしまっている。厚生年金と「ゆうぽうと」の両ホールが閉鎖されることになり、建て替えの予定が無いためだ。どちらも年金と簡保が原資であるだけに、今日では存在自体が認められないのはやむを得ないかもしれないが、バレエ好きとしては非常に厳しいところである。
posted by ケン at 12:25| Comment(0) | バレエ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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