2016年01月25日

参院選野党協力−大きい方が譲るべき

【参院選新潟の野党統一候補は米山氏軸に調整】
 民主党県連は今夏の参院選新潟選挙区に党公認の候補者を立てることを見送り、野党統一候補として維新の党の新人、米山隆一氏(48)を軸に擁立する方向で調整を進める検討に入ったことが20日、明らかになった。新潟市内で23日に開く予定の県連幹事会で協議する。民主党は自らが推す候補を野党統一候補とするため、昨年末までに候補者を決めることを目指していたが年が明けても調整が難航。このため「候補者を一から探すのは難しく、参院選で勝つためには準備が間に合わない」(関係者)と判断したとみられる。ただ、民主党県連の一部には野党第一党として独自候補の擁立を探る動きが依然あるもようで、県連内の意思統一が不透明な面もある。さらに、共産党が党公認候補の擁立を表明しているほか、生活の党県連代表で元参院議員の森裕子氏(59)も出馬を正式に表明しており、候補の一本化に向けた野党間の調整は難航も予想される。
(1月21日、産経新聞)

おいおい、新潟くらい生活に譲ってやれよ。組織間協力の要諦は「大きい方が小さい方に譲る」にある。合流が検討されている維新残党の候補者を出したところで「野党協力」にはならないだろう。
「小さい方に譲る」のは、小さい方は常に「大きい方が利益を独り占めするのではないか」と疑念を抱いて協力を渋るためであり、その疑念を払拭し協力を最大化させるためには、実際のパワーバランスよりも大きく譲る必要がある。

ソ連が冷戦に敗北して崩壊したのは、一義的には市場経済化による経済成長を実現できなかったこと、二義的にはアメリカとの軍拡競争の財政負担に堪えられなくなったこと、があるが、三番目の理由として同盟国支援の経済負担に堪えられなくなったことがある。ソ連は、二次大戦の「戦果」として東欧ブロックを構築したが、各国の経済自立は難しく、ソ連から資源を国際市場よりも大幅に安く仕入れることで何とか生き延びていた。だが、ソ連圏が拡大しただけでなく、いつまで経っても経済的に自立できない同盟国を抱えたソ連は、自国の経済的停滞とともに、同盟国支援の財政負担が重くなっていった。最終的にゴルバチョフが、東欧諸国を「見捨てた」のは、ソ連がもはやその財政負担に堪えられなくなったことが大きい。

近代に至るまで存続した中国の歴代王朝と周辺国の冊封関係も同様で、周辺小国が「小さい贈り物」をすると、中国側は何倍返しにもしなければならなかった。実際、小国側が頻繁に朝貢を希望したのに対し、中国王朝は「何年に一度に限る」と命ぜざるを得なかった。歴代王朝が瓦解した一つの理由は、朝貢外交の返礼の負担が重くなったことが挙げられる。

歴史を知れば、「どちらが譲るべきか」は明らかなはずだ。民主党は、少なくとも一人区では積極的に他党に譲って、その度量を示すことで「野党筆頭」の地位を確立すべきだ。それができなければ、ますます「小せぇなぁ」という評価が強まって支持を失ってゆくだろう。
posted by ケン at 12:33| Comment(4) | 政局ほか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私も新潟は生活にと思うクチですが、まだ決まったわけではなさそうですね。

http://my-dream.air-nifty.com/moriyuuko/2016/01/post-f7f5.html
Posted by TI at 2016年01月28日 23:44
なるほど、情報ありがとうございます。新潟や長野はまだ戦えるだけにしっかり調整して欲しいです。
Posted by ケン at 2016年01月29日 12:10
その後、だんだんややこしいことになりました。
小沢氏、民主に「姑息」 参院・新潟選挙区の対応批判
http://www.asahi.com/articles/ASJ225Q7KJ22UTFK00N.html
Posted by TI at 2016年02月03日 14:32
それは私も気になって、さっそく記事にしました。ありがとうございます。
Posted by ケン at 2016年02月04日 12:30
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