2016年05月18日

初めてのジハーディスト−ラビリンス第五戦

K先輩の希望で、前回ルールをインストしたGMT『ラビリンス』を再戦。7時間で4回プレイし、うち3回は5戦目にして初めてジハーディスト側を担当させてもらった。ルールを覚えてしまえば、サクサク進められるところが良い。セットアップが簡単なので、やり直すのも楽だ。
私がジハーディストを持った3回だけ簡単に報告する。

一回目は9・11シナリオ。K大統領は、アフガニスタン不侵攻を宣言し、湾岸諸国を中心にイデオロギー戦争(援助外交)に専念するも、アフガニスタンから際限なく出てくるセル(ジハーディスト、テロリスト)がパキスタンに浸透を図り、アッサリとタリバン政権が樹立してしまい、恐怖の大量破壊兵器が流出してしまう。さすがにアメリカも放置できず、パキスタンに侵攻してタリバン政権を倒して親米政権を樹立するも時遅し。ジハーディスト側は資金的にも十分に余裕があるので、セルはパキスタンからイランに逃亡、アフガニスタンにも新たなセルが配置され、次々と中央アジアとイラクに侵入、イスラム革命を起こして原理主義国をつくり、ジハーディスト側のサドンデス勝利に終わった。資金的に常に余裕があったため、ジハーディスト側は入手した大量破壊兵器を使用することなく、革命運動に邁進できた。K大統領曰く、「ゴキブリの巣を放置するとこうなるのか。」

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パキスタンで大量破壊兵器が流出。米軍が侵攻するも時遅し。

そこで、9・11シナリオを再戦。今度は、史実通り(?)米軍がアフガニスタンに侵攻。これにより、アメリカの国家威信が上昇、国際世論も見方につけて、米国は順調に援助外交を進めた。原理主義国が存在しないと、ジハーディスト側は「セル」を配置するのも難しくなり、資金的にも少しずつ追い詰められていった。ケン師は、起死回生の一発として米国本土で大規模テロ(通常型)を起こすことに成功、資金的にはマックスになるも、米国の威信がさらに高まってしまい、逆効果となってしまう。これは、国際世論の同情を買ったという理解なのだろうか。だが、国家威信の高さに比して、国際世論は穏健派が大勢を占め、米国の強硬路線と乖離していたため、援助外交は難航した。他方、ケン師もジハード要員の募集に難航、膠着状態に陥った。
だが、米大統領選挙で穏健派の候補が選ばれると、バランスが崩れる。ケン師はまずイラクにイスラム国を樹立し、その勢いでシリア、レバノンへと革命を輸出していった。米国側は、特殊部隊や無人機でセルの除去を図るも、穏健路線であるため軍事侵攻できず、最終的にイラク、シリア、レバノンに原理主義国ができて、ジハーディスト側のサドンデス勝利に終わった。
米国が穏健路線に転換した時点で、すでに勝利に近づいていただけに、テロリストの進出など放置して、サウジアラビアの体制改善などに努めていれば、ダイス目次第では、アメリカ側が先にサドンデス勝利を収めていた可能性がある。

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夢の「米本土テロ」を決行するも、逆にアメリカの威信が高まって失敗。

3回目は2002年シナリオ(イラク侵攻直前)。K大統領の援助外交が順調に進むと同時に、「愛国法」が激しく機能して、ジハーディストの資金はあっという間に最低級にまで下がってしまう。こうなると、ジハーディスト側はセルが出せなくなる上に、手札も減ってしまい、途端に「できること」が少なくなってしまう。「安定国家(Good)」が増えると、米国のサドンデス勝利が近づくだけでなく、米側の守りも堅くなるので、ケン師としては手も足も出ない状態がしばらく続く。ただ、K大統領は、「テロリストの完全撲滅」を目指して、小規模テロや単独テロリストにまで目を光らせていたため、極めて有利な外交条件(国家威信と国際世論の支持)を十分に使いこなせなかった。そうこうしている内に、フィリピンで連続自爆テロが発生、ジハーディストの資金が一気に回復して息を吹き返してしまった上、アメリカに威信にも傷が入った。
勢力回復したジハーディストは、中央アジアとシリアで原理主義政権を樹立するも、アメリカはそのたびに介入し、これを潰してゆく。米国側は兵力が「過剰展開」となって手札が減り、威信も低下させていった。ケン師は、モグラ叩きのモグラのようにセルを出し、今度はソマリアとスーダンにイスラム国を樹立、さらにエジプトを視野に置いた。だが、米軍は中央アジアとシリアに足止めされて動けず、山札終了直前にエジプトにも原理主義政権が樹立され、ジハーディストがギリギリ判定勝ちした。
アメリカがジハーディストの資金源を絶った時点で、援助外交に完全シフトしていれば、先にサドンデス勝利していたと思われる。だが、その判断はなかなか難しいのかもしれない。また、ジハーディスト側は超苦しくても、諦めずに続ければ、一つのイベントを機に形勢が変化する可能性があることを示した。

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中東アラブではアメリカが優勢に進めていたが、アフリカまでは手が回らなかった。

今回初めてジハーディストを持ったが、不謹慎ながら、アメリカに比べてかなり精神的負担が少なくプレイできた。アメリカは、常にテロや核流出を警戒し、モグラ叩きのようにテロリストを叩きつつ、なおかつ援助外交しなければ勝てないわけだが、ジハーディスト側はカネがあれば革命して、カネがなくなればテロをするだけなので、かなりフリーハンドにプレイできるからだ。とはいえ、いつも胃をキリキリさせながらアメリカを担当している私に対し、K先輩は淡々とプレイされており、羨ましい限りだった。

【追記】
考えてみれば、現代における父親というのは、本ゲームにおける米プレイヤーのようなものかもしれない。父親は常に家族の安全に気を配りつつ、文句と非難ばかり上げてくる妻と子をなだめ、さらに家計をやりくりしながら、会社や事業の仕事と人間関係に傾注しなければならない。達成感の無い無理ゲーを強いられるような話であり、少なくとも自分には務まるはずもなかったわけで、改めて安堵している(笑)
posted by ケン at 12:14| Comment(0) | ゲーム、囲碁 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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