2016年12月18日

こんな野党は要らない!

【民進・野田幹事長「安倍晋三首相はプーチン大統領に面と向かって抗議すべき」】
 民進党の野田佳彦幹事長は12日の記者会見で、ロシア軍が北方領土の択捉島と国後島にミサイルを配備したことに関し、15日に日露首脳会談が予定されていることを踏まえ「安倍首相は(プーチン大統領に)面と向かって厳しく抗議すべきではないか」と述べた。また、「資金協力ばかりすれば、脅されて金を出している姿に見える。それはおかしい」とも語った。
(12月12日、産経新聞)

野党第一党の幹事長は、どこまでも無能だった。自民党は狂喜乱舞していることだろう。もっとも、こんなヤツが総理大臣だったのだから、政治のクオリティそのものが終わっているのかもしれないが。
すでに何度も述べているように、アメリカの衰退が著しく、アジアからの撤退と日米安保の希薄化が確実となる中で、日本の採りうる安全保障の選択肢は限られている。

1.日中同盟
2.東アジア共同体による集団安保
3.武装強化による自主防衛路線


このうち日中同盟は対中従属を意味し、東アジア共同体は今となっては「中国を盟主とする東洋ブロック」で日中同盟と大差なくなっている。日本では、戦後70年間のうち65年を自民党などの親米派が政権を握ってきたため、外交政策を転換するコストが異常なほど高まってしまっている。具体的には、自民党と外務省を粛清するようなことが無い限り、不可能なのだ。
すると自然と3番目の自主防衛路線に行き着くが、その場合、核武装が必須となるが、日本にはその技術が無く、エネルギー問題も連動して、自然と「日露枢軸」に傾いてゆくことになる。

ロシアはロシアで、主敵は欧州・NATOであり、潜在的脅威は中国なので、日本との連携が重要なカギとなる。経済制裁で中国以外の外資が止められ、天然ガスの輸出先にも難儀しているだけに、対日関係の強化は、日本人が考えている以上に重要なのだ。
また、日本にとっても全く見通しの立たない核廃棄物の処理先のメドがたつという点で、これも「他に選択肢が無い」状態にある。

以上を考えれば、いまや北海道の維持すら困難になっている日本にとって、日露枢軸の緊急性は北方領土の価値をはるかに上回るところに来ている。そもそも択捉と国後のミサイルはアメリカに向けてのものであり、それは米によるポーランドやルーマニアなど東欧におけるミサイル防衛網の構築に対する対抗策であって、日本は関係ない。

民進党は、日米安保に替わるオルタナティブを早急に提示することが求められているのであって、政府をただ非難するのは自らの無為無策を暴露するだけの話でしかない。
posted by ケン at 12:00| Comment(4) | 政局ほか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
今回の安倍・プーチン会談の成果についていかがお考えでしょうか。安倍憎しの左翼と北方領土絶対死守の右翼が今やこぞって安倍批判を繰り広げている一方で、鈴木宗男や佐藤優のようなロシア通は今回の会談を絶賛しています。私自身は、領土より共通経済活動を優先させた安倍外交は高く評価されるべきと考えています。ロシア側に何らかのメリットを与えなければ領土交渉は先に進まないわけで、まずは経済交流の活発化というのは当たり前のことだと思いますが、左翼と右翼が何を憤っているのか、私には理解不能です。ロシアとの交流拡大は、沈滞した北海道経済のテコ入れとして有効でしょうし、資源大国で製造業が発達していないロシアと資源小国で製造業重視の日本との密接化は互いにウィンウィンだと思うのですが。
野田という人は冷戦時代に自民党にいれば有能な政治家として歴史に名を残したのかもしれませんが、現在のような歴史の転換期には全く役に立たない人物だと思います。人間的な幅が狭く、教養も浅いので、歴史の転換に全く対応できていません。鳩山由紀夫は方向性は間違っていなかったと思うのですが、行動力が伴わなかったのが残念だと思います。菅直人は今思うと、単なるポピュリストに過ぎなかったと思います。
安倍は考え方は偏っていると思いますが、今回のプーチンとの会談でかなり見直しました。ただ、プーチンを「ウラジミール」と呼んでいたのはかなり寒かったですが。
Posted by hanamaru at 2016年12月18日 14:14
日露会談の評価については本文で書こうと頑張っていますので、明日までお待ちください。

ただ端的に言えば、日露戦争時の日比谷騒擾と同じで、官邸が「勝利」を喧伝してしまったためにムダに期待値が高まってしまった、ということだと思います。同時に、政府はいまだに日ソ、日露交渉の実情や実態を隠しており、それが故にプーチン氏から「ダレスの恫喝」や「共同宣言に主権なんて書いてない」などと言われる始末になっています。
別にロシアの態度が変わったわけではなく、日本側に解決に向けた土壌がないんですね。ただ、プーチン&安倍で平和条約ができないとなると、後はさらに厳しいものになるかもしれません。

「ウラジミール」については、徹頭徹尾、外務省の嫌がらせだと思います。
Posted by ケン at 2016年12月19日 12:57
マスゴミの取り上げる「国民の声」とやらで、
米国は沖縄を返してくれたんだから、ロシアも返して欲しいと思う、
というのがあって、何おかいわんやです。
「返還後」の沖縄の現状や日米安保の存在を全然無視している。
ロシアだって、日本各地に基地が借りられて、国後・択捉などに現状レベル(以上)の基地が維持できて、年間数千億円の思いやり予算を上げるとからと言えば、二つ返事で「返してやる」と言うことでしょう。
全く、日本国民は洗脳されてますね。

Posted by それでも3島返還論者 at 2016年12月19日 13:01
60年間もプロパガンダを続ければ「嘘も誠」になってしまうのは当然でしょう。ただ、その結果として、国民が対露宥和に反対し、政府は領土問題を除外して外交を進めることができなくなってしまっているわけで、まさに自業自得としか言いようがありません。まして自民党政権での話ですし、これを民主党・民進党がやろうとすれば大反対するわけですから、どうにもならないでしょう。
Posted by ケン at 2016年12月20日 12:49
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