2017年04月14日

センス無い裏切り

【民進、長島氏を除名へ=「都議選控え敵前逃亡」】
 民進党は10日夕の執行役員会で、長島昭久元防衛副大臣の離党届を受理せず、除籍(除名)処分とする方針を決めた。11日の常任幹事会を経て正式決定する。執行部は長島氏が党東京都連幹事長だったことを重視し、「7月の都議選を控えた敵前逃亡であり責任は重大」(幹部)と判断した。昨年3月の民進党結党後、除籍処分となる国会議員は初めて。執行部は長島氏が務めている衆院東京21区の支部長の後任を速やかに選定する方針だ。
(4月10日、時事通信)

どうでもいい話だが、一応コメントしておこう。
政治を担う以上は、離合集散は避けられないし、反逆・裏切りも日常茶飯事、褒められたものではないが、評価は価値観次第なので(政治的良心に従った反逆は許されるか)、否定はしない。だが、この間、民主党・民進党からは櫛の歯が欠けるように1人ずつ離党しているが、これはいただけない。ハッキリ言って、政治的センスの無さを示している。

議会政治におけるパワーポリティクスが「数の勝負」である以上、離党するならある程度まとまって離党しない限り、その価値は最低限度まで下がってしまう。売り込み先が、自民党であれ「ファースト」であれ、議員単独では足下を見られて安く買いたたかれるのがオチだろう。せめて10人くらいはまとまって売り込まなければ、評価されない。評価されないというのは、裏切り先で影響力を保てないことを意味する。松永弾正ほどの才能があれば、誰からも歓迎されるかもしれないが、それは優れた調略能力や外交能力を有していたからだ。

長島氏で言えば、先の代表選に立候補しようとして、13人までは推薦人を集めたというのだから、その13人を引き連れて「ファースト」にでも行けば、いきなり政党要件を満たせるのだから歓迎された可能性が高い。反逆は、やる時には容赦なく徹底的にやるのでなければ、いっそやらない方が良い。マキャベリを読んでいないのだろうか。
同時に裏切りは決定的瞬間に実行してこそ、より大きな効果が得られる。安保法制や共謀罪の採決時に寝返ってこそ意味があるのであって、この時期の離反は単に「嫌になったから」としか見られない。

氏が中途半端に離党した結果、長島氏本人は「一匹狼」となってしまい、民進党内には離党予備軍が残ったまま、野田執行部の求心力は低下、マスゴミにネガティブなイメージを流布され、離党した方もされた方も不幸になっている。思想や政策の違いは明らかなのだから、きちんと協議離婚する方が皆にとって「まだマシ」だったはずだが、それすらも出来ないところに民進党の「先の無さ」があるのかもしれない。
自民党はかなり強力に個別に離党工作を進めているそうなので、関ヶ原戦役よろしく、民進党側が一方的に「調略されまくり」にあるのは確かなのだが。

まぁ個人的に同情するなら、長島氏的には「蓮舫・野田の保守系執行部なのに、どうしてこうなった!?」という思いがあったのだろう。それならばそれで堂々と非を鳴らして党内闘争を仕掛け、敗れて離党した方が格好がついた(説得力があった)であろうに、惜しいところだ。

【追記】
記事とは無関係だが、「民進党はなぜ森友疑獄を追及しきれないのか?」という質問があったので、取りあえずこの場で私の見解を述べておきたい。もともと野田幹事長は、財務省の支援を受けて総理の座を射止めた経緯があり、ゲーム的に言えば、野田氏は「調略済み」なので、攻撃許可を出さない、あるいはサボタージュしているものと見られる。
posted by ケン at 12:28| Comment(0) | 政局ほか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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